• "フリースクール等"(/)
ツイート シェア
  1. 八王子市議会 2015-09-30
    平成26年度_決算審査特別委員会 文教経済分科会 本文 2015-09-30


    取得元: 八王子市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-11
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                     〔午前10時00分開議〕 ◎青柳有希子委員長 ただいまから文教経済分科会を開会します。  本日の進行については、お手元に配付しました日程及び審査順序・方法をお目通し願います。  以上の方法により進行することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2 ◎青柳有希子委員長 御異議なしと認め、そのように進行します。   ──────────────────────────────────────────  第90号議案 平成26年度八王子市一般会計歳入歳出決算認定について 所管分  第95号議案 平成26年度八王子市土地取得事業特別会計歳入歳出決算認定について 所管分   ────────────────────────────────────────── 3 ◎青柳有希子委員長 次に、議案の審査に入ります。  当分科会に付託されました一般会計決算及び特別会計決算の内容は、付託分類表のとおりであります。  進行については、各会計歳入・歳出決算を一括議題とし、市側より一括説明を受けた後、一般会計歳入・歳出、特別会計歳入・歳出の2区分で質疑を行います。  なお、本分科会においては、効率的な分科会運営ができますように、答弁を含めた1人当たりのおおよその持ち時間をあらかじめ2区分合わせて33分程度と設定しておきたいと思いますので、御協力をお願いします。  また、分科会におきましては、付託された案件については採決を行わないことになっております。  それでは、当分科会に付託されました議案所管分を議題とします。  市側の説明を願います。 4 ◎大西産業振興部長 それでは、産業振興部が所掌する主な事務事業の成果につきまして、主要な施策の成果・事務報告書に基づき御説明いたします。  事業執行に当たっては、都支出金等の特定財源を最大限活用し、多様な主体との連携を図り、本市の実情に合った産業振興施策の推進に努めてまいりました。  初めに、主要な施策の成果・事務報告書の270ページをごらんください。
     第5款労働費でございますが、決算額は5,599万円となっております。前年度決算額に比して1,214万円の減となっておりますが、この主な理由は、勤労者福祉対策事業における中小企業勤労者厚生資金預託金制度の廃止によるものでございます。  同じく270ページ下段に、若年者の就業支援、(1)若年者の就職促進では、さまざまな業界の仕事を知るためのセミナーを実施したほか、就職Webサイトはちおうじ就職ナビの再構築を行うなど、より学生の知りたい情報発信に努めることにより、若年者の就職及び市内企業の人材確保を支援いたしました。さらに、企業と大学がつながる場の提供として、市内中小企業と多摩地域の大学との交流会を実施いたしました。  続きまして、273ページをごらんください。  第6款農林業費でございますが、決算額は3億9,519万円となっております。対前年度比1億115万円の増で、この主な理由は、雪害対策支援事業の皆増や森林再生事業における間伐委託の実績による増などでございます。  274ページをごらんください。  中段の1、道の駅八王子滝山の管理運営でございますが、市の農業振興の拠点として、市民に旬の地場農産物の提供を行いました。指定管理者による経営努力の結果、収益が出たことから、指定管理料を支払うことなく、安定的な運営が行われました。  275ページをごらんください。  2、遊休農地活用支援の(2)新規青年就農者への支援ですが、経営が不安定な就農直後の新規青年就農者に対して給付金を支給し、農業経営定着の支援を行ったところです。  また、(3)はちおうじ農業塾でございますが、開校3年目を迎え、第2期生18名、第3期生18名の36名に対し、研修カリキュラムに基づく実習及び講義による農業研修を行い、担い手を育成したところでございます。  276ページをごらんください。  4、農作物獣害防止対策の(5)農作物獣害防止対策費補助金でございますが、市内に農地を保有する耕作者に対し、獣害を防ぐための資機材の購入費用の2分の1を助成いたしました。  続きまして、278ページをごらんください。  7、雪害対策支援でございますが、平成26年2月の降雪により被害を受けた農家に対し、パイプハウス等の再建費用の補助を行ったものですが、再建需要の急増に伴う資材不足等により、事業費の一部については年度内執行が不可能となったことから、事業費を翌年度に繰り越しいたしました。  続きまして、279ページをごらんください。  下段の3、森林再生でございますが、手入れが行われず、荒廃している杉、ヒノキの人工林33.72ヘクタールについて、東京都と所有者との協定締結により間伐を行い、森林の広域的機能の向上を図りました。これは、東京都の事業を受託し、実施したところでございます。  続きまして、281ページをごらんください。  第7款商工費、第1目商工振興費でございますが、決算額は9億7,194万円、対前年度比5億647万円の減となっております。主な理由は、企業立地の促進事業における交付金の交付実績によるものでございます。  1、企業立地の促進でございますが、雇用機会の創出や税収を確保するため、企業立地支援条例に基づき、本市に立地した指定事業者に奨励金を3億7,225万円交付いたしました。  283ページ、中段をごらんください。  6、中小企業新商品開発認定制度でございますが、市内中小企業のすぐれた新商品の販路開拓を支援するため、新たにこの制度を開始し、13社の15商品を認定し、広報特集号などにより認定商品のPRを行いました。  続いて、284ページをごらんください。  8、事業資金助成でございますが、26年度は、企業活力支援資金の利率を引き下げ、信用保証料及び借入利子への補助を行ったほか、商工会議所が窓口となっているマル経融資に対する利子補給を実施し、これらを合わせて制度融資全体で2億1,676万円の決算となったところでございます。  次に、285ページの10、仮称、MICE都市推進センター設立準備でございますが、本事業は26年度新規事業でございます。商工会議所との連携により設置した八王子MICE都市推進センター準備室における調査分析活動等に対し、874万円の補助を行いました。  286ページをごらんください。  第2目観光費でございますが、決算額は12億7,314万円となっております。対前年度比8億2,928万円の増で、これは高尾599ミュージアムの整備運営事業における工事費及び業務委託等の増によるものが主な理由でございます。  次に、287ページをごらんください。  1、観光資源の開発・活用のうち、上段、(2)滝山観桜林の維持管理では、昨年に引き続き、五千本桜の観光名所である滝山観桜林の下草刈り及び枯損木等の処理を行ったほか、(3)高尾梅の里維持管理では、高尾梅郷にある木下沢梅林の枯れ枝の剪定及び下草刈りをするとともに、高尾梅郷梅まつりの時期に特別開園をいたしました。  続いて、289ページをごらんください。  3、魅力の発信のうち、(3)観光マップの作成では、公益社団法人八王子観光協会が作成する八王子全体の観光地のガイドブック、はちまるガイドへの補助を行ったほか、市内の観光スポット等をめぐる21コースを紹介した八王子発見物語21の特別版として、滝山観光駐車場の開設にあわせ滝山城跡コースを作成し、効果的なPRを行いました。  続いて、290ページをごらんください。  (7)観光情報拠点の運営では、八王子駅北口の八王子インフォメーションセンターと八王子駅南口総合事務所内の観光・まちなか案内所において、八王子の観光イベント、物産等の魅力発信を強化するため、公益社団法人八王子観光協会に補助を行いました。  292ページをごらんください。  6、高尾599ミュージアムの整備運営ですが、施設の整備工事と展示や映像の制作を行いました。  次に、293ページをごらんください。  8、新たな観光資源の整備ですが、滝山観光駐車場を開設し、八王子市北部加住地域の観光資源を代表する滝山城跡及び滝山観桜林等へ来訪する観光客の利便性を向上させました。  引き続きまして、産業振興部所管にかかる平成26年度からの新たな歳入について御説明いたします。  60ページをごらんください。  第15款国庫支出金、第2項国庫補助金では、国の経済対策として制度創設されたがんばる地域交付金で1,405万円の交付を受け、この歳入はトイレ改修等の学校施設の環境改善に充てたところでございます。  次に、94ページをごらんください。  第16款都支出金、第6目商工費都補助金、ものづくり産業集積強化支援事業では、8,947万円の交付を受け、企業立地・雇用促進奨励金等に充てたところでございます。 5 ◎廣瀬学校教育部長 それでは、引き続きまして学校教育部の事業について御説明いたします。  主要な施策の成果・事務報告書の350ページをお開き願います。  教育費の決算額は全体で187億435万円で、学校教育部が所管をいたします教育費の決算額は、こちらの表記にはございませんけれども、86億760万円、25年度に比べまして20億1,667万円の減となっております。この学校教育部所管分の主な理由でございますが、まず、増といたしまして、七国中学校の校舎増築事業が2億4,468万円、体育館及び武道場の天井改修工事と学校施設の営繕工事が1億4,169万円、それぞれ増になっておりますけれども、一方で、減といたしまして、事業完了に伴い、小中学校の地震防災対策であります耐震補強が13億259万円、第二中学校の体育館等改修事業が4億3,993万円、七国小学校の校舎増築事業が2億7,070万円、それぞれ皆減になったことなど、大規模事業の終息によりまして全体で減となっております。  それでは、歳出の主なものにつきまして説明を申し上げます。  まず、352ページをお開きください。  3、第2次八王子市教育振興基本計画策定でございます。八王子市教育振興基本計画ゆめおり教育プランの計画期間が26年度で満了することから、これまでの施策の成果と課題を整理し、現在の子どもを取り巻く社会の状況を把握して、27年度からの新たな計画、ビジョンはちおうじの教育を策定いたしました。  次に、4、教育情報化推進プラン策定でございます。ICT機器を効果的に活用し、児童・生徒の学習意欲や学力、ICTの活用能力の向上を図るため、八王子市教育情報化推進プランを策定いたしました。  次に、5、教職員の安全衛生体制の整備でございます。教職員の安全衛生に関する事項について検討するため、学校安全衛生推進会議を開催し、また全小中学校に衛生推進者を配置し、教職員の安全及び健康の確保に努めたところでございます。  次に、353ページの8、学校選択制でございます。児童・生徒に適した学校を選ぶことができる学校選択制を実施し、27年度の新入学者のうち、小学生で16.4%に当たります750人が、中学生で20.3%に当たる890人が指定校以外の学校に入学したところでございます。  次に、354ページの10、地域運営学校の推進でございます。26年度は新たに小学校5校、中学校2校を指定し、地域運営学校を44校といたしました。  次に、11、小学校通学路への防犯カメラ設置でございます。3年間で全校に設置する計画の初年度として、東京都の補助制度を活用し、小学校5校に防犯カメラ25台を設置し、通学路の安全体制の確保を図ったところでございます。  次に、358ページをお開きください。  7、学力向上でございます。まず、基礎的、基本的な学習内容の定着度を客観的に把握するため、小学校4年生と中学校1年生を対象に学力定着度調査を実施しております。また、児童・生徒の個々の課題に応じたきめ細やかな指導を行うため、アシスタントティーチャーを配置するとともに、土曜日や放課後などに外部人材を活用した補習を行い、児童・生徒の学力の向上を図ったところでございます。  次に、360ページをお開きください。  2、学校図書館サポートでございます。学校図書館サポートセンター専門員が重点校を巡回し、学校図書館の整備や司書教諭、学校図書館ボランティアへの研修を行っております。また、学校司書を3名増員し、8名から11名とし、各学校を巡回しながら司書教諭、学校図書館ボランティアを支援することで、学校図書館を活用した調べ学習、読書活動の充実を図ったところでございます。  次に、362ページの5、特別支援教育でございます。通常の学級での支援をするための学校サポーターの配置を充実するとともに、心理士による小中学校の巡回相談や研修を行い、教職員の指導力の向上や地域における協働体制の推進に努めたところでございます。また、地域の支援者のスキル向上を目的とした学校サポーター育成講座を充実させるとともに、特別支援教育の周知のための地域講座を開催しております。  次に、364ページの9、総合教育相談でございます。不登校、発達障害、いじめ、非行などに関する児童・生徒及び保護者からの相談に対応する心理教育相談と、青少年及び教職員相談を合わせた総合教育相談を実施いたしました。また、心理相談員の勤務時間を拡大し、相談体制の強化を図ったところであります。  次に、小学校が367ページから、中学校が376ページからになります第2項学校運営費につきましては、小学校と中学校で同じ事業を実施している場合、あわせて御説明をいたします。  まず、小学校は368ページ、369ページ、中学校は377ページ、378ページの4、学校施設の点検・保守でございます。小中学校の体育館の非構造部材の耐震化にかかる点検及び工事を小中学校合わせて53校で実施し、児童・生徒の安全を確保したところでございます。  なお、26年度をもちまして、体育館の非構造部材の耐震化を完了したところでございます。  次に、小学校が374ページ、中学校が384ページになります。  小学校は20、中学校は21の特別支援教室の設置でございます。特別な支援が必要な児童・生徒に対して在籍校において支援できる環境を整備するために、特別支援教室の開設準備を小中学校合わせて11校で進めたところでございます。  次に、小学校375ページ、中学校385ページになります。  小学校が21、中学校が22の学校施設の営繕工事でございます。体育館及び武道場の天井改修工事を小中学校合わせて13校で実施したほか、小中学校4校でトイレ改修工事、そして小中学校5校で校舎の外壁改修工事を実施するなど、教育環境の改善に努めたところでございます。  次に、386ページをお開きください。  1、小学校給食では、給食調理の民間委託を6校ふやして、32校としております。  また、2、中学校給食では、デリバリーランチ方式予約申し込み期間を月単位から週単位に変更し、利便性を高めたところでございます。  続きまして、小学校が387ページ、中学校が389ページになります。  第3項の学校整備費でございます。まず、387ページから389ページの3、小学校施設の改築及び4、小学校校舎の増築でございます。388ページの由井第三小学校のプール改築工事が完了し、387ページ、3、(3)の長沼小学校のプール改築工事の実施設計を行ったほか、児童数増加への対応として、389ページの4になりますけれども、東浅川小学校及び秋葉台小学校の校舎増築実施設計等を行いました。  また、390ページ及び391ページの4、中学校校舎の増築ですが、生徒数増加への対応として、七国中学校の校舎増築工事が完了いたしました。  さらに、387ページの3と390ページの3に小中学校で分かれて記載をしておりますけれども、いずみの森小中学校の小中一体型校舎の建設に向けまして、建物老朽化等調査に着手したところでございます。  最後に、小学校389ページ、中学校391ページ。  小学校は6、中学校は5の特別支援学級設置でございます。25年度に予算計上し、26年度に繰り越して実施をしました特別支援学級の設置につきまして、小学校3校、中学校2校に計画どおり設置したところであります。 6 ◎小柳生涯学習スポーツ部長 それでは、続いて生涯学習スポーツ部の決算について御説明いたします。  生涯学習スポーツ部が所管いたします事業の決算額としましては、表記はございませんが、総額で37億7,942万円、昨年度に比べまして9億4,760万円の減額となっております。主な減額理由は、総合体育館エスフォルタアリーナ八王子の竣工によるものであります。  それでは、主な内容について御説明いたします。  主要な施策の成果・事務報告書396ページをお開き願います。  1、生涯学習の振興では、これまでの生涯学習プランの成果や課題を整理し、社会環境の変化と新たなニーズや課題に対応するため、平成27年度からの新たな八王子市生涯学習プランを策定いたしました。  次に、右のページです。397ページの2、放課後子ども教室では、都の補助金2,996万円を充当し、56の小学校区において、地域の方々の協力を得て子どもたちに放課後の安全で安心な居場所を提供したほか、前年度に引き続き、第九小学校において、NPO法人へ事業を委託する運営手法による出向実施を行うなど、事業の推進を図りました。  続きまして、399ページをごらんください。  1、文化財保護普及では、埋蔵文化財の調査や講座などの催しを実施し、文化財の保護、普及を図りました。  1枚めくりまして、400ページです。  下段、3、国史跡八王子城跡の保存整備では、国指定史跡八王子城跡保存管理計画を作成するとともに、老朽化した曳橋のかけかえに向け、実施設計及び既存曳橋の解体を行いました。財源としましては、国庫支出金465万円、都支出金233万円、都総合交付金390万円を充当しております。  続きまして、403ページをごらん願います。  生涯学習センターでは、講座や講習会を開催し、市民に広く学習活動の場を提供したほか、施設使用料3,738万円などを収入しております。  次に、少し飛びます。411ページです。  1、こども科学館管理運営では、プラネタリウムの学習番組の投影のほか、科学工作教室や宇宙の学校などを実施しております。年間の入場者は8万5,181人で、入館料736万円及びプラネタリウムの観覧料1,265万円を収入しております。また、ネーミングライツによる命名権収入は250万円でございます。  次に、414ページをごらん願います。  1、スポーツ・レクリエーションの推進につきましては、平成32年に開催されます東京オリンピック・パラリンピックを見据え、トップアスリートによるスポーツ教室の開催やジュニア育成の推進に努めました。  次に、417ページをごらん願います。  下段の1、屋外運動施設の管理運営につきましては、滝ガ原運動場を初めとする各運動場の管理運営や補修整備を行うとともに、富士森公園テニスコート改修工事の測量設計を行い、利用環境の改善を図りました。  次に、421ページをごらん願います。  4、総合体育館の整備運営でございます。PFI手法を用いて整備し、ネーミングライツによりエスフォルタアリーナ八王子として、平成26年10月1日から業務を開始いたしました。半年間の実績は、約21万人の方々に御利用いただいているところでございます。  最後に、424ページをごらん願います。  5、市民体育館の大規模改修につきましては、施設の耐震補強やバリアフリー化、空調設備などの改修工事に着手いたしました。平成28年、来年の2月15日から業務を開始する予定でございます。 7 ◎小坂図書館部長 それでは、図書館部の決算について御説明いたします。  主要な施策の成果・事務報告書の407ページをごらんいただきたいと思います。  図書館部が所掌いたします事業費の決算額でございますが、総額で4億9,232万円、昨年度に比べまして0.6%、304万円の減額となっております。主な増減理由でございますが、消費税引き上げによる南大沢図書館の建物借上料及び共益費が295万円の増、また平成25年度に行った中央図書館施設の経年劣化による消火設備等の施設改修による工事請負費、これが648万円の減となっておるところでございます。  それでは、主な内容について御説明いたします。  図書館では、市民の読書や学習活動を支援するため、4館1分室において資料の収集、整理、提供に努め、また八王子を舞台にした小説のリストを作成し、市民に配布するなど、市民の郷土に対する関心を高めるとともに、より読書を身近に感じられる環境づくりに努めたところでございます。
     次に、408ページをごらんください。  下段、6の読書のまち八王子の推進では、いろいろな方が図書館を利用できるサービスといたしまして、高齢者・障害者への図書の宅配サービス、また高齢者施設を対象とした出張図書館サービスや聴覚障害を持つお子さんへの手話によるおはなし会を実施するなど、「いつでも、どこでも、だれでも」読書に親しめる環境整備を推進するとともに、これまでの施策や取り組み内容の検証を行いまして、市民の読書活動をさらに推進するため、平成27年3月に第3次読書のまち八王子推進計画を策定いたしました。  また、学校との連携を強化し、学校貸し出し用図書の充実を図るとともに、小中学校における図書館資料の活用促進を図りました。貸し出し校は、平成25年度と比べますと、6校増の81校、貸し出し数は4,700冊増の2万4,366冊となっております。  このほか、小中学生に読書の習慣を身につけてもらうことを目的といたしまして、東京八王子西ロータリークラブとの共催により、読書感想文及び読書感想画コンクールを引き続き実施いたしました。読書感想文コンクール読書感想画コンクールとも、平成25年度に比べ応募作品数は大幅に伸びております。特に読書感想文コンクールにおきましては、32校、3,406人の応募がございまして、25年度に比べまして応募数が2倍になったところでございます。 8 ◎大西産業振興部長 次に、特別会計について御説明いたします。  主要な施策の成果・事務報告書521ページをごらんください。  土地取得事業特別会計の第1款土地開発事業費の第1項土地取得事業費、1、公共用地取得でございますが、本年度、滝山観光駐車場の用地を取得しております。この土地取得状況の表の中で、滝山観光駐車場用地、面積938.73平米を6,880万8,909円で取得したところでございます。 9 ◎青柳有希子委員長 説明は終わりました。  まず、一般会計歳入・歳出について御質疑を願います。  なお、質疑の際には、主要な施策の成果などのページ数を明示願います。 10 ◎石井宏和委員 それでは、主に夜間中学について時間をとって質疑させていただきたいと思います。  教育委員会の概要・事業データ集の27ページに、現在の第五中学校の夜間学級の在籍者の年齢構成が出ています。これを見ながらちょっと話を進めたいと思いますが、ことし、文部科学省が昨年度分の夜間中学校についての大がかりな調査を初めて行いました。そのことによって全国での中学校の実情がわかり、さらに中学のないところでもニーズの調査なども行った。文部科学省が昨年度の大がかりな夜間学級についての調査のデータを集めて、ことしの5月に発表して、マスコミ等でもさまざま報じられました。  それによりますと、現在、夜間中学に全国で通っていらっしゃる方が1,849名、8都府県、25の市区において31校設置されていて、そこに1,849名が在籍されているということです。その約80%は外国籍ということです。東京で見ますと、学校数が8校、生徒数が393人です。学年別、年齢別などのデータもありまして、これを見ますと、第3学年が多い、こういう傾向があり、また全体として女子生徒が多いという調査になっております。さらに、全国的に年齢別で見ますと、学齢者はゼロ、15歳から19歳、あとは20代、30代、40代、50代、60代以上というふうに分けた在籍者の数字が出ていまして、これを見ますと、どの世代もほぼ同じくらい、200人台となっております。60代以上はまとまっていることもありまして、527人と一番多い、こういうデータがあります。  これに比べてみますと、この八王子の在籍の状況、年齢的に随分若くなっている、こういう状態もあります。この後の変化もあるようですが、今現在、この第五中学校にどのくらいの方が在籍されていて、年齢構成がどのくらいになっているか、お伺いしたいと思います。 11 ◎穴井教育支援課長 現在は、この5月1日時点ではそちらに書いてあるとおりとなっておりますが、その後、さらに転学をされたり除籍をされたりした中で、現在は27名の方が在籍をしております。年齢構成としますと、現在のその表とほとんど変わりなく、20歳未満の方が一番多い状況になっております。 12 ◎石井宏和委員 ありがとうございました。  そのうち、八王子市内の方がどのくらいなのかも教えてください。 13 ◎穴井教育支援課長 そのうち、市内の方が7名というふうになっております。 14 ◎石井宏和委員 ありがとうございます。  この調査では、さらに、文部科学省の調査によりますと、入学の理由について、また卒業後の進路などについても聞いておりまして、卒業後、進学される方、就職される方が多数というような結果になっています。  また、この8都府県以外に夜間学級はありません。そういうところでのニーズについても調査がありまして、設置促進に関する要望が14県にあり、さらに他県から設置されているところに入学の問い合わせがある、そういう例もあると。7つの市区にそういう問い合わせがある。さらに、夜間中学の設置に関しては、国の動向を踏まえ、検討するというふうにしているところが全市区町村の24%、420市区町村に上る、そういうような数字が出ています。  さらに、公立の夜間中学校がないところで、自主的な夜間中学、また識字講座、こういうものを必要に迫られ、やはり要求があってつくっていらっしゃるところが全国にたくさんあり、そこに通われている方が7,422人という調査になっています。これは、それだけ多くの方から強い要求がある。何らかの事情で中学に行けなかったり、また外国籍の方もたくさんいらっしゃるということで、外国から来られて、初めからしっかり日本語の教育を受けたいと、その他を含めて基本的な学力をつけたいという要求、これが非常に大きいということだと思います。  そして、この調査結果、ニーズの調査を受けて、実はことし、文部科学省が大きな方針を打ち出していることは御承知のとおりだと思います。1つの大きな特徴は、これまで、夜間中学の受け入れ者を基本的に中学を卒業していない方に限っていたわけです。ところが、形だけで卒業した方もたくさんいらっしゃる。なかなか不登校が長くて、実態としては通えていなかったけれども、やはり義務教育の年限中に何とか形を整えて卒業する、いわゆる形式卒業者、こういう方が実はたくさんいらっしゃるということです。自主夜間中学などに通っている方の中にもそういう方もいらっしゃるということで、文部科学省が7月30日の通知で、この形式的な卒業者も基本的に受け入れるという大きな方針を出しています。  これを見ますと──この内容を少し紹介させていただきます。「不登校や親による虐待等により中学校の課程の大部分を欠席していた又はそれに準ずる状況であった等の事情により、実質的に義務教育を十分に受けられておらず、社会で自立的に生きる基礎を培い、国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うといった義務教育の目的に照らして、再度中学校に入学を認めることが適当と認められる」というような方、具体的には、やはり長い間、登校できなかったり、また指導要録上、出席日数が記載されていても、いわゆる保健室登校だったり、またいじめや病気などによって落ちついた環境で授業を受けられなかったりするケースなど、そういう事情をしっかりつかんだ上で、総合的に判断をして受け入れる、そういう大きな方針を出しました。  それで、この方針については、「市町村教育委員会におかれては、これらの考え方を参考に、各夜間中学の収容能力に応じて、可能な限り受入れに取り組まれるようお願いします」という通知が出ました。これはやはりもう大きな転換になるものだと考えます。これによって、この八王子の第五中学校も、多摩地区で唯一の夜間中学であります。周りの近隣市も含めまして、多くの方がこういうことであれば通いたいというケースもたくさん出てくるのではないかと考えますが、この通知についてどうお考えでしょうか。 15 ◎穴井教育支援課長 従来は義務教育未修了者を対象にしていた夜間中学校です。一方で文部科学省のほうから現在は、不登校や虐待等で学校に通えなくても、できるだけ卒業できるようにというふうに通知があった中では、現実的には、実質的な勉強をしないまま卒業して高校へ進学していくような状況もございます。そのために、東京都では、チャレンジ高校を含め東京都立高校の充実を図っている中で、高校になって中学の勉強を学び直す生徒への取り組みもあわせて進めているところです。  今回の見直しについては、そうした状況を踏まえると、東京都内の中で、この見直しに当たった虐待や不登校で勉強していなくて、さらに学び直したいという人については、想定としては東京都内においてはそれほど多く出ないのかなというふうには思っていますが、八王子市としては、そういう方から御希望があった場合は、丁寧に聞き取りをして、社会的自立に向けて中学卒業の義務教育をしっかり学びたいという人については対応していきたいというふうに考えています。 16 ◎石井宏和委員 ありがとうございました。現状では確かにさまざまな道があり、本市の高尾山学園やチャレンジスクールでも、やはりなかなか中学に行けなかった方にも対応する、そういう内容になっているということです。本当に御努力はすばらしいものだと思います。  しかし、またこういうチャンネルがふえるということも大きな意味のあることだと思いますし、夜だから通えるという方も実はたくさんいらっしゃるのではないかと。昼はなかなか行けないけれども、夜なら行ける、そういう方も多分、私の感覚、実感からしてもあるので、そういう方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。ですから、この大きな通知、決定、もうこれは各教育委員会にもこれを図るようにという通知ですから、ぜひこれはやはり周知を図って、夜間中学は随時入学ですね。ですから、やはりもう今からでもこういう周知を図っていって、対応できる体制をつくっていただきたいとぜひお願いしたいと思います。その点、教育長はいかがでしょうか。 17 ◎坂倉教育長 今答弁にありましたように、ここで文部科学省が方針を変えたのは、恐らく、ここで国のほうでフリースクール等の法案も審議されている中で、公教育の中で学校に行けない人間または行けなかった人間をどうするかという話で方針を変えたものだというふうに思っています。そういう意味で、本市では、1つには、現に在学中の人間に対しては高尾山学園というものをつくりました。一方で、市部で唯一の夜間中学を第五中学校に持っていることからも、その趣旨を踏まえまして周知等については徹底してまいりたいというふうに思っております。 18 ◎石井宏和委員 ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。  そしてもう一つ、夜間中学に関する就学援助の問題について、ちょっとこれから移りたいと思います。現在、八王子市では、夜間中学に通われている方でも就学援助をする仕組みがありますが、しかし、19歳以上の方は対象外ということのようです。まず、なぜ19歳以上は対象外なのか、その理由をお聞かせください。 19 ◎穴井教育支援課長 就学援助の考え方ですけれども、就学援助は、もともと学校教育法で、義務教育期間中については就学援助を市が行いなさいよというふうに法律で決まっています。ただ、その学齢年齢を超えた方についての就学援助については法では規定をされていない部分なので、自治体の判断の中で実施をしていくことになります。  夜間中学校においては、学齢を超えている方が基本的には今までは入ってきているわけですけれども、その学齢を超えている方の中で就学援助というふうに考えたときには、当然、保護者に対する就学義務を果たすための援助というふうに法律上は規定をされている中で、19歳未満の方は対象になるというふうには考えているんですが、保護者の庇護下にあるということを考えると、19歳を超える方については対象にはならないというふうに考えて、八王子市においては19歳未満の方を対象にしているところでございます。 20 ◎石井宏和委員 この年齢制限をしている自治体は幾つかあるようですが、実はそれほど多いものではないようです。東京23区は全て年齢制限はありません。また、多摩地区においても、府中市、町田市、国分寺市など7市は年齢制限がありません。さらに、年齢制限を行っているところでも、20歳以上が対象外というところもある。ちょっとまちまちな感じもあります。  八王子市は、やはり多摩地区で唯一、夜間中学があります。そこで年齢制限があるというのはやはり問題ではないかなと。それ以外、八王子市に通ってこられている府中や町田、そういうところに年齢制限がないにもかかわらず、八王子で行っているのはちょっといかがなものかなと思います。そして、そういう年齢制限をぜひ撤廃してほしいという要求は根強いものがありまして、毎年のようにそういう要求が本市にもなされていると思います。今年度も、私もお聞きしましたが、教育長宛てにこの就学援助の年齢制限をなくすようにという要望書が出ています。その法的根拠を少し述べさせていただきます。  ここに、この要望書に書かれているものから言わせていただきますが、憲法、教育基本法の国民の教育を受ける権利、また学校教育法施行令第25条の二部授業の規定に基づき中学校夜間学級が設置されるとともに、国連人権規約、難民条約及び子どもの権利条約は、国籍を超えた全ての人々の教育を受ける権利を認めています。また、成人教育パリ会議で採択されたユネスコ学習権宣言では成人の学習権保障を、中国帰国者支援法では中国帰国者への十分な教育施策を義務づけています。また、平成18年8月10日には、日本弁護士連合会より学齢期に修学することのできなかった人々の教育を受ける権利の保障に関する意見書が出され、学齢超過者の義務教育保障を権利として同会は認定しました。こういう根拠から、ぜひ本市でも年齢制限を撤廃してほしいという要望書がありましたが、これに対してはどう対応されましたでしょうか。 21 ◎穴井教育支援課長 八王子市では、先ほども申し上げたように、就学援助は就学義務を果たす保護者を支援するものという考えから、19歳未満の人を対象にしています。現実問題として、現在、八王子市の第五中学校に通っている夜間中学校の生徒、先ほど申し上げた27名の中で、最近入ってきたお子さんについてはまだ就学援助の通知を差し上げてございませんが、4月1日以前に在籍した17名について見てみると、19歳未満の方が11名いらっしゃいます。その11名の方には就学援助の通知を差し上げましたが、実際に就学援助の申請をして対象となった方は1名というふうになっています。  過去の経過を見ましても、就学援助の対象となる収入額の少ない方というのは、夜間中学に来ている方ですと、昨年度、おととしを見ると1名からゼロ名ということで、夜間中学の教員に聞いても、外国人の方で、例えば留学においでになったり、働くために来ている方には一定の収入がございますので、就学援助の対象者は現実として範囲を広げたとしてもいらっしゃらないということも踏まえた中で、従来の考え方でお答えしております。 22 ◎石井宏和委員 ということは、逆に、この年齢制限を撤廃したとしても、予算上の問題はほとんどないということになるかと思います、現状では。  そして、先ほどの文部科学省の調査があって、その後、文部科学省は、来年度の予算、概算要求の中で夜間中学関係の予算を大幅にふやす。ことしに比べると9倍ぐらい。その前に比べたら、さらにプラス2倍、つまり20倍近いくらいの予算をことし、来年と続けてふやす要求を出しました。そして、その中身を見ますと、まずは、全都道府県に夜間中学が必要だろうと、それを目指すということで、その調査研究をする、そのための費用。また、夜間中学運営上の特別の費用が発生する、そういうものの補助として、その費用の3分の1の補助をする。さらに、学齢超過者に対する就学援助相当の補助をすると。まさにこの部分、学齢超過者への就学援助分の3分の1を補助しようということを国が──決まるのはこれからですが、来年度の概算要求の中身として上げているということです。ですから、やはり国の方向としても大きくそうなっているわけですから、今かたくなにというか、年齢制限を守る必要は全くないのではないかと私は思います。  さらに、先ほど述べましたように、教育を受けるのは権利ですし、特に外国籍の方が多いということですが、やはり日本でこれから生活していく上でも必要な教育です。こうしたことをきちんと保障するのはやはりお互いの義務だと思います。  さらに、やはり就労はしていても、外国籍だったり女性の方が多いということですと、なかなか十分な収入がない方も多いかもしれません。賃金格差もあります。ぜひこの年齢制限を撤廃していただきたい。やはり国の大きな方針、流れですし、これをどんどん拡充させていこうという方針。つまり、受け入れもふやしていこうという方針ですから、これをぜひやっていただきたいと思います。この数字を見ましても、現在、該当者は余りいないということですから、差し当たっての予算はそれほどなくて済むようですし、広く、やはりちゃんとこういうアナウンスをしておくことが大事で、誰にでもそういう権利があると。八王子の在住の方に、そういうことをしっかり決めて通知しておくことが重要だと思いますが、いかがお考えでしょうか。 23 ◎穴井教育支援課長 今のお考えですが、国のお金も出るという、予算要望しているというお話もございました。ここで、先ほども委員のほうからお話がありましたように、これまでの制度とは変わって、要は、中学を卒業された方でも、実質的に中学校の義務教育を受けられていない方についても対象が広がることを踏まえまして、文部科学省の説明会に私も参加してみました。文部科学省の中では、やはり就学援助というのは法律上は学齢期の子どもたちを対象にしているものですので、それを超過しているものについては、現在は地方自治体の考えの中で実施をしていくものだろうと。ただ、そこら辺の就学援助のスキームを少し国のほうで考えて、整理をした上で、そうした補助制度等をつくっていく必要があるというようなお話でした。  八王子市においても、対象が広がって、不登校で現実的に中学校の基礎的な学力がついていないために就労ができていない、正規職員になれないような方がいて、学び直しがしたいという方については、できる限りのことをしてあげたいというふうな気持ちもございます中で、就学援助の年齢についても国の動きを見ながら見直す考え方を検討していきたいというふうに思っております。 24 ◎石井宏和委員 ありがとうございます。  もう一つちょっと、夜間学級生徒補食が決算でもちゃんと出ていますけれども、これの中身についての説明をひとつお願いいたします。 25 ◎野田保健給食課長 夜間学級補食につきましては、第五中学校の夜間学級の教育効果を高め、同学級の円滑な運営を行うために補食の提供をしているところでございます。補食のほうは、1時間目が終わった後に夕食という形で時間をとっておりまして、市のほうでは1食当たり250円の補助をしているところでございます。 26 ◎石井宏和委員 ありがとうございました。  それでは、このテーマの最後に、これまでの質疑等を通しまして、やはり国が大きく、この夜間中学の充実に向けて、全都道府県につくり、さらに大きな助成もすると。学齢を超えた方にも助成をするという方針が出ています。さらに、これは市町村の教育委員会でもこの通知を受けて実施してほしいというような内容ですから、この充実及び就学援助の年齢撤廃について素早い決断をぜひお願いしたいと思うんですが、そのあたり、教育長、お願いいたします。 27 ◎坂倉教育長 まず、夜間中学の全国設置ですけれども、これは私も賛成するところです。先ほどもちょっとフリースクール法案との関係で言いましたけれども、もちろんフリースクールも存在意義はありますが、中には日本の教育に反発してつくっているところもありますので、それに対して文部科学省がここで、重い腰でもありませんけれども、実際に学校に行きたくても行けない人間に対して、不登校対策とあわせて夜間中学の充実という形をとったのは非常に賛成しているところですので、そういう意味で本市にあることを生かしていきたいと思っています。  一方で、就学援助の関係ですけれども、先ほど来、御議論がございましたように、ある程度社会に出た方が夜間中学に来ていることが一つあります。これまでの形でいきますと、学齢期を外しているかもしれないけれども、実際に中学を卒業していなかった方が対象ですから、これはすんなりいけたと思うんですけれども、今回でいきますと、一遍、中学を卒業しても、また学習機会を与えられる、これはいいことだと思うんですが、現実に、実際に中学にいたころに通っていなくても就学援助があったような形がありますと、公平性という形でどうなるか、その辺も少し考えなければいけませんし、また、例えば、先ほどお話のありました60歳以上の方もかなりいらっしゃるという中で、年金を受給している方々あたりに就学援助を出すのかという形も出てきますと、単純にちょっとすぐにとはいきませんので、そこも含めましてどういう形がいいのか少し考えていきたいと思っておりますけれども、いずれにしましても、従来と大きく変わってきましたので、その辺の整理、どういう形が一番公平で、なおかつ実際に学びやすい環境であるかも含めて対応していきたいというふうに思っております。 28 ◎石井宏和委員 ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。  それでは、次の話をしたいと思います。主要な施策の成果・事務報告書の教育費、356ページのところに、オリンピック教育推進の予算として約500万円消化していて、そこで指導員の謝礼、消耗品費というのがあります。さらに、指定校が小学校では9校ありますが、この中身について、特にこの消耗品費についてどういうものに使われたのか、お聞かせください。 29 ◎斉藤統括指導主事 オリンピック教育推進校につきましては、オリンピック・パラリンピックの歴史や意義、それから国際的なスポーツ大会等が国際親善や世界平和に果たす役割を正しく理解し、世界の国々の文化や歴史を学び、交流することを通して国際理解を深め、スポーツを通して心身の調和的な発展を遂げ、進んで平和な社会が実現できるようにするということを趣旨として設置しているものでございます。今、具体的な消耗品の話でございますけれども、学校といたしましては、例えば体力向上に資する教材、教具の購入ですとか、オリンピック教育に関する講師等への謝金等に使用していることが多く見られております。 30 ◎石井宏和委員 少し伺った話では、ボールとかその他オリンピックに直結はしておらず、これまであった従来のスポーツ振興に使っていたものに、昨年からですか、ことしからこういう名前になって消耗品費になっているようなことも伺えたのですが、そのあたりはいかがでしょうか。さらに、これはこれからずっと続く内容なんでしょうか。 31 ◎斉藤統括指導主事 東京都といたしましては、2020年のオリンピック開催に向けまして、来年度以降、このオリンピック教育を全校で推進していくというふうなことで今話が出ているところでございます。ただ、具体的なこの推進校の校数や予算等につきましては、まだ具体的な指示が出ていないところでございますので、まだ見通しは不明確なところがございます。ただ、今以上の充実が図られることは方向としてはあるというふうに考えております。 32 ◎石井宏和委員 ありがとうございました。でも、少し伺った範囲では、ちょっとオリンピックに直接つながらないかなというものもあるように感じましたので、お聞きした次第です。  それで、オリンピックは私も結構楽しみにしているものですけれども、ただし、この東京オリンピックは、このところ、やはり不祥事続きというか、さまざまマイナスイメージのほうが大きくなっている嫌いもあると思います。まず、やはり招致委員会の席上で安倍首相が、汚染水は完全にブロックされている、福島原発は完全にコントロールされている、これをオリンピックの招致委員会の席上で言ってしまっている。これは誰が見てもやはり実情とは違うものですから、初めからちょっとけちがついてしまったかなと感じますし、またさらに、最近のエンブレム問題や新国立競技場の建設費が高騰して白紙に戻った。2つとも白紙に戻った、こういう非常にちょっと危機にあるかなと。イメージとしても本当に今大事な時期にあると思いますので、オリンピックはただ騒いで済むというものではなくて、やはりしっかりスポーツマンシップにのっとって、フェアに、うそのないように、しかも透明で、不透明なことのないようにぜひしていただきたいと思います。 33 ◎梶原幸子委員 それでは、質疑をさせていただきます。  主要な施策の成果・事務報告書、教育費になります。353ページ、9番の子どもの安全対策について、よろしくお願いいたします。  小学校1年生の防犯ブザー支給についてちょっとお伺いしたいのですが、小学校新入学児童全員に防犯ブザーを支給するということです。幼児期の保護者の送り迎えのある生活から児童だけの通学に、保育園、幼稚園から小学校に入学する生活の中で、これは児童たちにとっても、また保護者にとっても大きな生活の変化の一つになると思います。こういった小学校1年生に対して防犯ブザーを支給するということですから、小学校で防犯ブザーの指導をどのような形でしていらっしゃるのか、その内容についてお願いいたします。 34 ◎斉藤統括指導主事 防犯ブザーの使用でございますけれども、入学時に配付したものにつきまして、使い方を具体的に1年生に対して指導しているところでございます。やはり怪しい人を見かけたときには、ちゅうちょせず使用すること。逆に、そうでないときに勝手な使用をしないようなことなども含めて指導しているところでございます。 35 ◎梶原幸子委員 こちらの防犯ブザーについては「通学時等の安全確保」というふうになっているんですけれども、子どもたちが犯罪に一番巻き込まれる時間帯としては、通学時ももちろんなんですけれども、帰宅してからということも大変多い。午後4時から6時に犯罪に巻き込まれる可能性が一番高いということで、実は、これは帰宅後の防犯ブザーというのも大変有効な役割をなすと思うんですが、帰宅後、防犯ブザーを児童がどの程度携帯しているのか。また、通学時だけではなくて、帰宅後のお稽古事に行ったり、お友達のおうちに遊びに行ったりというようなこともあると思いますから、そのための指導をしていらっしゃるとしたら、その点についてもお願いいたします。 36 ◎斉藤統括指導主事 児童の実態を見ると、防犯ブザーをランドセルの脇のところに結びつけているというケースが多く見られます。そうなると、放課後、習い事やいろいろ遊びに出るときに、ランドセルにつけているものを外して持っていくというのは、現実的に少ないケースだというふうに思われますし、学校といたしましても、そこまでの指導は現実的には行っていないかなと考えられます。 37 ◎梶原幸子委員 ランドセルに縛りつけているということで、それを一々外すと、また次の日の学校に登校するときに防犯ブザーを忘れてしまったりというようなことがあることも多々あると思いますけれども、保護者の手が離れていくという点では、実は、高学年になるに従って、その危険度というのは高まっていくと思うんですね。実際問題、お子さんが犯罪に巻き込まれていく時間帯というのが、やはり午後の4時から6時という帰宅後が大変多い。それを実は、犯罪に巻き込まれるのでおうちにいなさいということはできないとは思うんですね。  防犯ブザーに限らずに、やはり小学校、またこれから特に中学校、一昨日の総務企画分科会中でもほかの議員から御指摘がありましたけれども、中学校というのは、小学校よりも通学範囲が広がりますし、また部活動で帰宅が遅くなるということもあります。今の時期、5時半になると車がライトをつけるような、そういった暗さになっていきますので、これは防犯ブザーを含めて、小学校も下校してからの時間帯、それから中学校での防犯指導ということに対しても、指導課では各学校にどのように通達をしていらっしゃるのか、その点について、把握している限りでも構いませんので、よろしくお願いいたします。 38 ◎斉藤統括指導主事 4時から6時ぐらいの時間ということですが、夏季と違って、冬季になりますと相当周囲が暗くなるということは学校としてもよく把握しているところであり、具体的な指導といたしましては、夕焼け小焼けのチャイムが鳴るまでにはきちんとおうちに帰りましょうというようなことは話をしておりますし、何かあったときには、ピーポくんの家が地域に設置されておりますので、そちらのほうに駆け込むと。何かあったときには大声を上げ、周りの大人に助けを求めるというふうなあたりも指導しているところでございます。  中学校に関しましては、佐藤統括指導主事がお話をいたします。 39 ◎佐藤統括指導主事 下校とか、あとは帰宅後のことにつきましては、小学校と同じように、明るい道を歩くとか大通りを歩くという指導をしておりますが、中学校には部活動がございますので、最終下校時刻というものを各学校で設定し、少人数で帰らないような指導を行っております。 40 ◎梶原幸子委員 防犯ブザーについて、これは八王子市ではなくて、全国で挙げられている事例なんですけれども、例えば、お子さんが、午後5時ぐらいなんですけれども、1人でお稽古事に行くのに、ちょっとお子さんのほうでも危機意識があったのか、防犯ブザーを握りしめながらお稽古事に向かっていた。そうしたら、脇の道から男が出てきて、ちょっとこっちに来てくれ、ちょっとこっちに来てくれと話しかけられて、もちろん子どもは行かないんですが、それを無理やり脇の道に引きずり込まれようとしたのを、お子さんが防犯ブザーを持っていたので、それをもう力いっぱい押した。その音にびっくりした男は、とにかくとめろ、とめろと。犯罪者ですから、そう言うのは当たり前なんですけれども、そういうふうに言って、それでもお子さんがとめないでいたら、それは逃げていったというような話もありますし、また、子どもだけではなくて、大人も、やはり夜、帰ってくるときに防犯ブザーを握りしめながら帰ってきて、男にちょっと声をかけられたときも、その防犯ブザーを鳴らすことによって犯罪者が逃げていくと、そういった事例は多々挙げられているんですね。  一応、八王子市のほうではランドセルにつけているということなので、帰宅後の防犯ブザーというところまでは指導はなかなか難しいというようなお話だったんですけれども、もし近々で防犯ブザーが子どもを助けたという八王子市内の中で事例がありましたら、ちょっと教えていただきたいんですけれども。 41 ◎斉藤統括指導主事 今、委員のお話にあった、具体的に防犯ブザーによって深刻な事例に至らなかったということは、正直言って、把握をしておりません。先ほど申しましたとおり、やはり防犯ブザーを握りしめるということもありますが、まず、万が一のときに、とにかく大きな声を上げる。そのときにやはり声が上がらなくて連れ去られてしまうというようなことがあるので、学校のほうでは、とにかく何かあったときに大きな声を上げるというようなことは徹底して指導しております。  また、セーフティ教室等で、実際に不審者等に会った場合にどうすればいいかということをロールプレーなどを通して子どもたちに体験させるというようなことなども行って、不審者に会ったときの対応というのは指導を徹底しているところでございます。 42 ◎梶原幸子委員 子どもたちを犯罪から守るという点で、今はとにかく自分の身を自分で守るという教育も徹底させなければいけませんし、あくまでも防犯ブザーというのは一つの手段というようなお考えだと思うんですが、小学校1年生の段階で登下校時のというようなお考えがあるのかもしれませんけれども、やはり予算を使って配るわけですから、それを最大限活用するという形で使ってもらうような啓発をしていくことも必要だと思うんですね。小学校1年生で配ったということは、八王子市内の中学校までの、9年間の間にそれを有効的に使ってほしいというような考えも、配りっ放しではなくて、それをいかに有効的に使うのかということも実は啓発をしていただきたいと思います。子どもが犯罪に巻き込まれたときは、お子さんも、そして保護者の方々も心に傷を負うことは確実だと思います。それらが起こったから、それに対しての対策を考えていくというのももちろん必要なんですけれども、やはり起きる前にあらゆる手段を講じて、せっかく防犯ブザーを配るわけですから、それを最大限に有効に使っていただきたいと思うんです。  1回もらった防犯ブザー、電池も切れていくとは思いますので、それらのメンテナンスについてはもちろん家庭のほうにお願いすると思うので、継続的な、9年間使うというような趣でそれを配ってもおかしくないと思うんですね、防犯ブザーをせっかく配るんですから。ですから、地域とも連携しながら、子どもたちを犯罪から守るという形で防犯ブザーをせっかく配るわけですから、配付のしっ放しということはなく、それをいかに有効的に使うのかということは啓発をしていただきたいと思います。  では、次に移ります。教育指導について、教育費の355ページ、理数フロンティアについてお伺いいたします。  理数フロンティアを始めるに至った経緯と狙いを教えてください。 43 ◎斉藤統括指導主事 理数フロンティア校につきましては、東京都の事業でございまして、理数教育の充実に向けまして、効果的な教材や指導法の開発、それから理数教育地区公開講座の開催等の先進的な取り組みを実施し、そしてその内容を地域の各学校に情報発信していくということで、2年間の指定を行っているものでございます。 44 ◎梶原幸子委員 こちらには指定校として3つの学校が上げられていると思うんですが、これらの学校が学校指定、その理数フロンティアの指定校として上がったその基準と、そして理数フロンティアの指定校になった効果がありましたら教えてください。 45 ◎斉藤統括指導主事 先ほど申しましたとおり、この理数フロンティア校につきましては都の事業でございますので、学校から申請書を出していただき、市で審査をして、内容がこちらで適当であると考えた学校につきまして都に上げ、この3校が指定を受けたという流れでございます。  効果でございますけれども、やはりこちらのほうを使いまして理科の備品等の整備を活用したりとか、それから各校に先ほど言った啓発のための公開授業等も行って、先生方の授業の質というのを上げることに寄与しているというふうに考えております。 46 ◎梶原幸子委員 先ほどの全国学力・学習状況調査のほうで、今年度は理科が行われていると思います。八王子市の理科の結果といったものがもしも発表できるのであったら、お願いいたします。  そして、すぐにこの理数フロンティアの効果が学力調査の数として上がるかどうかというのは、やはり長い目で見ていかなければいけないと思いますけれども、この3校の理科の成績等について、数字としては上げなくていいんですけれども、総体的に見て結果がよいのかどうか、わかる範囲で教えていただければと思います。 47 ◎斉藤統括指導主事 まず、本市の今年度の全国学力・学習状況調査における理科の結果でございますけれども、小学校、それから中学校とも全国の数値を下回っている結果というふうになっており、本市としても理科教育の充実というのを図らなければいけないという認識でございます。  今、この3校のことでございますけれども、特に校長も理科教育に力を入れていることもありまして、学校経営の中に位置づけております。というわけで、結果の詳細、細かい数値はちょっと出ていないんですが、授業のほうにも力を入れて、児童の関心も非常に高まっているという話は聞いております。  この理数フロンティアの授業でございますけれども、実はこちら、平成26年度までで指定が終わる形になり、都としては、平成27年度は行いません。というわけで、本市といたしましては、この事業に頼ることなく、例えば授業研究委員会という中で理科教育に関する部会を設けまして、小中一貫の中でどのような授業を展開していけばよいかというふうなことを設けていったり、または指導力パワーアップ研修のところで、ことしは工学院大学と協力しながら、実際に向こうを会場にいたしまして、専門的なことについて学ぶことで教員の指導力を向上させたりというようなことで新たに取り組んでいるところでございます。 48 ◎梶原幸子委員 小学生というのは理科が好きというお子さんが大変多いんですね。ところが、これは、中学校に行きますと、受験とか、いろいろな公式等が入ってくるので、小学校のときに理科が好きというふうに大変意欲的だった生徒が、中学生になると理科に対する学習の意欲というのが低下する。その低下が大変顕著な科目です。ただ、今、グローバルの競争を勝ち抜くために理科教育の強化が国を挙げて叫ばれています。一昨日も我が会派の議員から、八王子からノーベル賞が出るような、そういった教育をしていきたいというような話があったんですけれども、これから科学技術の人材の育成というのが大変重要だと言われています。  理科というのは実社会と実生活との関連が大変深い科目で、どうしても国数英という主要3科目に生徒も、それから保護者の目も行きがちなんですけれども、受験において理科との融合問題というのは大変多いんですね。英語についても、国語についても、実はその説明文等については理科の知識がないと解けない、そういった融合問題が入試等でも出題されることが大変に多いんです。ただ、子どもたちが理科の学習で一番必要となる自然体験とか生活体験が大変乏しいというふうに言われて久しくなっている。例えば、大学の子どもの調査の研究チームによると、日の出、日の入りというものを見たことがないと答える子どもたちが半数いるというような調査結果も上げられています。この中には、日の出、日の入りという言葉自体がちょっとわからないというようなお子さんもいらっしゃるのかもしれない。それはまた別な問題になってしまうんですけれども、それだけ理科が必要とされている割には、それに対してなかなかうまく教育が進んでいかないというのも、実はその理科教育の課題だとも言われています。  特に小学校の先生方、全てではないので誤解がないようにしていただきたいんですけれども、文系の学部の出身の方が多くて、理科に対する苦手意識を持っている教員も多いという報告も、これは自治体とか教育機関の中ではされているんですね。ですから、残念ながら平成26年度でその理数フロンティア校の指定が終わってしまうということでしたので、ただ、これから八王子市の理科教育を活性化するために市のほうでも頑張っていただくというようなお答えがあったので、子どもたちに確かな学力を身につけてもらうためには、予算を入れて、そしててこ入れをして、だんだん体制を整えていくことによって現場の先生方に頑張ってもらうというのは、これはもう行政の責任だと思っていますので、そういった面についても理科学習についてぜひ推し進めていただきたいと思います。  では、次に移ります。356ページ、家庭との連携についてお伺いしたいと思います。  ここに、家庭と子供の支援員についてということがあるんですけれども、この家庭と子供の支援員をされている方については、例えば資格とかが決められているのか、またどのような方がその家庭と子供の支援員をなさっていらっしゃるのか、教えてください。 49 ◎佐藤統括指導主事 現在ですけれども、八王子市においては、大学生、それから退職教員、民生・児童委員と、あとは学校支援ボランティアの方等が支援員をされております。また、その方々に対して指導するという立場で、臨床心理士や医師などもかかわっております。 50 ◎梶原幸子委員 こちらも指定校が挙げられていますけれども、この指定校を決定した基準というのはどこにあるのか、お願いいたします。 51 ◎佐藤統括指導主事 こちらに関しましては、各学校から、この事業に取り組みたいということで、まずは市教育委員会のほうに要望が上がります。その中で内容を見させていただいて、進めていっていただきたいというものについて都のほうに出す形になります。 52 ◎梶原幸子委員 これらの指定校では、ここに書かれた目的を達成するために、学校と家庭の連携推進会議というものでどのような取り組みがなされて、どのような効果が上げられたのか、お願いいたします。 53 ◎佐藤統括指導主事 会議の中でも、またそれ以外のことも触れさせていただきますけれども、まずは会議の中で、その対象となる児童・生徒に対してどのようなことができるかということを話し合います。その後でございますが、家庭訪問や保護者への相談または子育て等も含む助言や相談を受ける。それから、登校後の児童・生徒に対する個別指導等も行っております。 54 ◎梶原幸子委員 ありがとうございます。さまざまな事件が毎日起きていまして、これは高校生の事件ですけれども、昨日も高校生が山の中で同級生に刺殺をされてというような事件が起きています。毎日、ここのところ、10代の子どもたちが犯罪に巻き込まれることも大変多いです。そのためにも、地域の力というか、そういったもので家庭と子供の支援員という方々がいらっしゃるのは、地域の方々にとっても大変力強いものだと思いますので、ぜひともこの点についてもまた力強い取り組みをしていただけるということを願っております。  では、次に移ります。同じページでお願いいたします。3番の指導力向上についてお伺いいたします。  こちらには、「児童・生徒の思考力・判断力・表現力等を育成し、言語能力の向上を図った」というふうにあります。ただ、題名は指導力向上というようにありまして、この活動を通して教員の指導力を上げるという意味だと判断していいのか、それが児童・生徒たちの力を育むというところと指導力の向上という、題名と内容に私はちょっと違和感があったので、申しわけないんですけれども、これについて説明をお願いいたします。
    55 ◎斉藤統括指導主事 今お話があったとおり、こちらの内容につきましては、言語能力向上拠点校に関する指定について記載したものでございます。こちらにつきましては、例えば古典文学の音読や暗唱をしたり、または説明や討論などの言語活動を取り入れた授業を実践したり、伝統的な言語文化の理解や社会生活に役立つ言語の技能を育成するというふうな具体的な取り組みを行っているところでございます。もちろん、この言語能力向上というのは、当然、子どもたちにかかわるものではございますけれども、その研究を通して、トータルとしては教員の指導力も上がるものというふうに考えておるところでございます。 56 ◎梶原幸子委員 活字に親しむというようなことが説明にあるんですけれども、この印刷製本をしたというのは、この活字に親しむという、その教材をつくったものなのか。あと、もし活字に親しむという教材をつくったのであれば、これによって思考とか判断力を向上させて、言語能力の向上を図ったということで、教育委員会としてその教材をもしつくったのであれば、統一した活動を指示したのか、または各学校独自の教材として活用したのか、ちょっと教えていただきたいと思います。 57 ◎斉藤統括指導主事 こちらに記載されている印刷製本費についてでございますが、言語能力向上拠点校につきましては、研究した成果について地域に公開しなければいけないことになっているので、こちらのほうでまとめた研究冊子の印刷製本というふうになっております。そのため、独自の教材等を開発した印刷製本というふうなことではございませんが、各校のほうではそれぞれ何々小学校でつくった独自のものというのはございますので、そのあたりというのは、印刷製本という形ではないですけれども、独自の教材づくりには学校で取り組んでいるところでございます。 58 ◎梶原幸子委員 思考力とか判断力とか表現力の育成というのは、学習において最も向上させていくのが難しいものだと言われています。知識とか技能というのは教えられても、能力というのは育てるものであって、これは教えるものではないというのが現場の教員たちの共通した認識だと思います。特に点数が上がったりするような目に見えるものではないので、指導が非常に難しいと思います。しかし、今後、大学の入試改革でこれらをはかるために、いわゆる言語能力が向上していないとなかなか難しい、論述型の試験に変化していくだろうと言われています。それに向けてこれらの高い力が求められていくと思います。何かをしないと絶対に上がっていかない、この力をつけるために、現場の先生方は試行錯誤しているのが現状だと思います。  今、ちまたでアクティブ・ラーニングというものが叫ばれていますけれども、この活動が全てに当てはまるとはちょっとわからないんですけれども、知識をただ享受するだけではないので、実はこのアクティブ・ラーニングをすることは子どもたちの反応は大変によくて、やりがいはあるんですけれども、その準備に対して倍近く、ただ知識を享受するだけの教材研究の倍はかかるのが実情なんですね。こういった教員の指導法について幅を狭めるようなことがあっては、それは絶対にいけないとは思うんですが、今後、この学習方法の転換が図られていく中で、新しい学習の指導方法のヒントを与えることによって、教材や指導方法の幅を広げるような研修が必要だと思われます。  そこで、ちょっと教育長にお伺いしたいんですが、この思考力・判断力・表現力、それを育てていくための指導方法について、教育長のお考えがありましたらよろしくお願いいたします。 59 ◎坂倉教育長 先ほどから幾つか挙げられているのは、いわゆる研究指定校というものでございます。それで、それは東京都が一定の予算をつける中で、各学校に手を挙げさせまして、こちらからやるんですが、1つには、そういう形で多くの学校が手を挙げてほしいなというふうに思っています。  というのは、先ほど来の議論の中で、例えば理科のお話の中で、小学校の全科の教員の中では理科がなかなか得意でないという形があるという話もありました。現実にそういうこともあると思います。そういう中で、いかに学校全体が組織として切磋琢磨して教育力を伸ばすかというのが非常に大切になってくると思っておりますので、もちろん流れとして、アクティブ・ラーニングの流れの中で、教員がこれまでのただ教え込むよりも、はるかに授業準備にも非常に時間がかかりますし、いろいろな意味で教えるのも大変なんですけれども、私、幾つか学校を回っていまして、若い先生方、よく教育委員会で言われるのは、技術が乏しいんだよということを教員を育てる委員の方々がおっしゃるんですが、私が見ますと、気持ち的にはすごく上手なキャッチボールをする方もいらっしゃいます。むしろ、ある程度ベテランの先生方のほうが昔的な講義的な授業をやっています。  そういう中では、1つには、学校全体でおのおのの教科の中で切磋琢磨し合って技術を磨くことが大事ですし、一方では、八王子の教員がいかに子どもたちとキャッチボールをしていくか、そういうものが大事だと思っておりますので、いつも各校長たちに言っているのは、研究指定校等については、今はそうでもないんですけれども、しばらく前はやはり手間がかかるので手を挙げたくないみたいな声があったんですけれども、なるべく極力積極的に手を挙げていって、それが教員の資質向上にもなるし、子どもたちにもはね返っていい形になるんだよという話もさせていただいておりますので、ぜひそういう意味で、校長の経営能力の一環として、機会があるたびに手を挙げてもらって、そういう中で、いわゆるOJTではありませんけれども、教員を伸ばしていく。その結果が子どもたちの教育力といいますか、思考力につながるものと思っておりますので、そんなような形で、淡々とした授業ではなくて、いろいろな機会があれば、そういう研究指定等にぜひ多く手を挙げてほしい、そんなことをお願いといいますか、いつも言っているところでございます。 60 ◎鳴海有理委員 それでは、私から幾つか質疑させていただきます。  まず最初に、小中一貫教育の推進についてお伺いします。ページでいうと、教育費の358ページになるかと思います。  第2次教育振興基本計画の中でも、この小中一貫教育の充実というのは重点施策として取り上げられておりますけれども、改めて、ちょっとここでまず最初に確認させていただきますが、小中一貫教育を推進する理由、その目的というのはどういった点でしょうか。 61 ◎佐藤統括指導主事 9年間を接続させるということで、やはり中1ギャップの解消というものもあります。それから、八王子市の小中一貫教育に関する基本方針といたしまして、9年間を見通してひとりひとりの個性や能力を育んでいく、それから生きる力を育むために効果的に9年間を通して指導していくことが大きな目標となっております。 62 ◎鳴海有理委員 ありがとうございます。中1ギャップの解消ということで、以前からずっと言われてきている課題、中1ギャップというのが課題なんですけれども、全国的に見ても、やはり小学校6年生から中学校1年生に変わるときに、いじめの件数や不登校の件数が一気に増加をしているという問題です。それで、文部科学省のデータにもありますが、これは全国のデータなんですけれども、例えば学年ごとのいじめの件数を見てみますと、小学校1年生から小学校4年生まで少しずつふえていくんですね。それで、小学校5年生、6年生になると減ります。そこから中学校1年生に変わったときに、また減ってきた小学校6年生の数と中学校1年生の数に大きなギャップがあるという問題だと思うんですけれども、この小学校5年生、6年生で減るという理由が、やはり小学校の上級生としての自覚ですとか上級生としての意識が減ってきている理由ではないかと思われるんですね。  そこで、小中一貫を進めるに当たって気になっているところは、もちろん中学校に入ったときのいじめの件数や不登校の件数を減らしていくということは非常に大切なことだと思っているんですが、逆に、この一貫として進めるときに、中学生と一体となることで、小学校高学年の上級生としての意識というのが、自覚というのが低下してしまうのではないかという心配もあるわけなんですが、その点、どのようにお考えでしょうか。 63 ◎佐藤統括指導主事 今、委員からお話しされたような点もやはり問題ということでよく言われております。そこで、今、八王子のほうで各ブロックといいましょうか、小中一貫校ごとに取り組んでいる内容といたしまして、五、六年生に中学生の姿を見せることによって、大人になっていく、成長させていくというふうに今取り組んでいるところもございます。 64 ◎鳴海有理委員 その中学生の姿を見せるということと、高学年、最上級生としての小学校6年生の意識ということもある意味では大切だと思っているんですね。そこが中学生と一体になることで最上級生ではなくなるというか、さらに自分たちの上の上級生がいるということでの6年生の意識だけでなく、最上級生としての小学校6年生の自覚というのを持てることを大切にしていただきたいと思うんですが、その点はどのようにお考えでしょうか。 65 ◎佐藤統括指導主事 5年生、6年生が上級生としてということですが、学校の行事によってやはり最上級生の意識は高められているものと考えております。 66 ◎鳴海有理委員 その点をぜひ少し注意して見ていただきたいと思っております。  それで、八王子のデータがわからないんですけれども、例えば、いじめの件数や不登校の件数で、学年別では調査をしていますでしょうか。また、それを見たときに、小中一貫校とそうでない学校との差というのは調査していらっしゃいますでしょうか。 67 ◎佐藤統括指導主事 文部科学省の問題行動等調査におきましては、各学年の数値で調査を行っております。小中一貫校と小中一貫校以外について数字的に何か大きく違うかといったら、そういう傾向は見られない。ただ、この数字には出ないんですけれども、小中一貫校の管理職からの話では、やはり小学校と中学校がお互いの姿を見ていることによって、思いやりの気持ちは育まれているという、感覚的な部分ではございますが、そういうお話はございます。 68 ◎鳴海有理委員 感覚的に、そういう思いやりの意識が育まれているというお答えでしたけれども、数字として、その中1ギャップというのが小中一貫を進めることによってどれほど解消されてきたかというやはり検証は必要だと思っているんです。それが、例えば、中学校でのいじめ件数や不登校件数が減っても、逆に小学校でふえていては余り効果がないということですから、その点、きちんと数字で検証していただきたいと思いますが、いかがでしょう。 69 ◎佐藤統括指導主事 八王子市の小中一貫教育につきましては、もう何年間かやってきておりますので、ここでやはり見直しを図ろうという動きをとっております。その中では、やはり問題行動調査、学力調査等、データの分析を行っていきたいと思っております。 70 ◎鳴海有理委員 ぜひよろしくお願いします。というのも、やはりこれから小中一貫全体の構想を作成して、どれだけ進めていくかというのを考えていくときだと思いますので、中1ギャップと言われてきたところが、果たして小中一貫を進めることでどれだけの効果があったのか、それはきちんとデータとして見比べてみるということ、また小学校から中学校3年生までの件数の学年ごとの動態を見ていただきたいと思います。そこでの波がきちんとギャップを解消していることになるのかどうかというところ、ぜひ今後の検証を丁寧に行っていただきたいということを要望いたします。  次に、ちょっとどのページと言っていいかわからないんですが、性的マイノリティー、セクシャルマイノリティーの児童・生徒への対応についてお伺いしたいと思います。  いわゆるLGBTと言われる生徒への対応なんですけれども、一昨年、教員への研修も行ったと聞いておりますが、それはどのような方を対象にした、どういう研修だったのかということを教えてください。 71 ◎斉藤統括指導主事 性的マイノリティーに関する研修でございますけれども、昨年度、それから今年度とも実施をしております。具体的には、指導力パワーアップ研修の中の1講座ということで、希望する教員について募集をかけておりますので、特別な指定を行っているものではございません。人権教育の中の観点というふうなことも含めて、研修のほうを設けたところでございます。 72 ◎鳴海有理委員 希望する方への人権教育の研修の一環ということでありましたが、こういった研修を通して、その後、実態としては、八王子の児童・生徒でこういったセクシャルマイノリティーの課題を抱えている生徒の実態というのは把握されたんでしょうか。 73 ◎斉藤統括指導主事 調査を行ったところ、学校のほうで、例えば性同一性障害で悩んでいる児童・生徒は、本市では直接的には把握をしていないと回答しているところでございますけれども、潜在的なところで言えない児童・生徒がいるだろうということは考えられますので、具体的なことにつきましては通知などを通しまして各学校にも周知して、校長会等でもお話をさせていただいたところでございます。 74 ◎鳴海有理委員 直接的には把握されていないということですが、全体の5%がこういったセクシャルマイノリティーの問題を抱えた方がいると言われておりますので、必ずやはり八王子の児童・生徒の中にもそういう悩みを抱えている方は絶対いると思うんですね。そういうときに、やはりできるだけ相談をしやすい体制ですとか、それを打ち明けていいんだという雰囲気づくり、環境づくりというのが大切だと思っています。  特に、自分の性がほかの児童・生徒とは違うと気づくのが、中学校1年生や2年生というのが一番多い年、年齢だそうなんですね。小学校高学年から中学校に向けての児童・生徒に対して、自覚をしても、それを言えるのはほとんどが自分の友達というか、大人には相談できないという児童・生徒がほとんどだということなので、相談しやすいというのは、やはりどれだけ周りの大人や教員が性的マイノリティーについて理解をしているか、寄り添えるかというところだと思うんです。特に高学年、中学生に向けての取り組みというのが何かありましたら、教えてください。 75 ◎斉藤統括指導主事 今、委員から御指摘があったとおり、潜在的にそういうふうなことを思っている生徒がいるかもしれないということは私どもも考えながら話をさせていただいているところでありますが、直接的にその生徒に対して性同一性障害についてだけをピックアップするのではなくて、先ほど言ったように、人権教育の観点からやはり男女分け隔てなく協力していくと、性というふうなことに対する正しい理解をしていくということが重要だというふうに考えておりますので、その人権教育の推進については私どもも力を入れて取り組んでいるところでございます。 76 ◎鳴海有理委員 わかりました。先生の、それぞれの教員への理解をまず深めるということが大切だと思いますので、ぜひ今後も研修を続けていただきたいと思いますし、それぞれの教員に対しての指導を徹底していただきたいと思います。特に、こういった児童・生徒がいる場合、いじめや、またいじめによる自殺や、それから不登校など、問題につながるケースが非常に多いと聞いておりますので、慎重にしなければいけない問題だと思っております。  文部科学省から、ことしの4月30日に各都道府県の教育委員会に対して通達が出されています。性同一性障害に係る児童・生徒に対するきめ細やかな対応ということで、もしそういう生徒がわかった場合にこういうことを配慮してくださいということで、かなり細かく通達がなされています。例えば服装のこと。制服が女子生徒、男子生徒で決められたものではないものを着ることを認めるということですとか、あと多目的トイレの使用を認めるということですとか、修学旅行では1人部屋や入浴時間をずらすということを認めるですとか、そういう細やかな対応が求められているんですけれども、そういう生徒がわかった場合に、こういう対応ができる準備ができているのかどうか、それはどうされているでしょうか。 77 ◎斉藤統括指導主事 今御紹介いただきました通知につきましては、各学校に市から出させていただいているところではございます。小中校長連絡会におきましても、こちらのほうは指導担当部長から各校長に話をさせていただいて、準備というか、そういうようなことについての理解を深めるというふうなことで学校にも周知をしているところです。先ほど、数値的なところでは本市として具体的な生徒というのは把握しているところではございませんが、そういうことがあったときの準備はできるようにという話はさせていただいているところでございます。 78 ◎鳴海有理委員 そういう話をしているということで、少し安心しました。  あと一つはお願いにはなるんですが、例えば、このLGBTのこういういろいろな形の性があるんだということを張り紙するですとか、掲示板にLGBT、セクシャルマイノリティーについての張り紙をするという試みも必要だと思うんです。中には、自分のこの違和感、性に対しての違和感が何なのかとすごく悩んでいて、わからないけれども、気持ち悪いという、そういう悩みを抱えた生徒が、その張り紙を見て、ああ、これだったのかと、自分のことが何に当たるのか、この違和感が何に当たるのかということを知って安心する、初めて大人に言えるということにつながったケースもあると聞いています。そういった張り紙などの試みも必要だと思うんですが、どのようにお考えでしょうか。 79 ◎斉藤統括指導主事 児童・生徒の発達段階を考えたところで、そのLGBTにまず特化した張り紙というふうなことについては現在のところ考えておりません。ただ、先ほど申したとおり、男女協力していく、それから正しい性の理解についてということに関しましては、各学校を通じて指導しているところでもございます。また、相談しやすい体制をしくということが大事でございますので、スクールカウンセラー等を使った相談しやすい環境というようなことについても充実を図ってまいりたいと考えております。 80 ◎鳴海有理委員 相談しやすい体制は、ぜひよろしくお願いします。張り紙についても特化しては考えていないということでありましたけれども、それを見ることで自分の性について気づく、相談ができるという児童・生徒もいらっしゃるという他市の例もありますので、ぜひ参考にしながら、それは御検討していただきたいということを要望します。  これに少し関連するんですが、名簿についてなんですが、男女混合名簿ができている学校とできていない学校があります。男女別になっているところが小学校では10校、中学校ではほとんどの学校ではできていないんですけれども、これはなぜ混合名簿のところとそうでないところがあるのか、また混合名簿を使わないところはどういった理由なのか、教えてください。 81 ◎斉藤統括指導主事 混合名簿を使用しないというところでございますが、名簿につきましては保健に関係するいろいろな計測のところで使う場面が多いというところで、どうしても男女で分けた名簿が必要になっているというところで、便宜上、そちらの名簿ができていれば、そちらを活用しているというふうなところだと思います。  混合名簿につきまして、できている学校も多くございますけれども、そちらのほうは男女性差を除いてというような観点からつくっているということでございますので、中学校で校数が少ないというところについては、やはり保健的な部分というのが大きいのかなというふうには捉えております。 82 ◎鳴海有理委員 保健の部分でということなんですが、それでも混合名簿を使っているところもあるんですから、その学校だけはできないという理由にはならないかとは思うんです。その点を徹底していただくということはできないでしょうか。 83 ◎斉藤統括指導主事 教育委員会といたしましては、先ほどから何回も申し上げているとおり、人権教育の観点のところから男女分け隔てない指導というようなことは徹底していくところでございますが、個別の名簿につきましては学校の判断する範囲でございますので、その中で学校のほうで適切に作成していくものというふうに捉えております。 84 ◎鳴海有理委員 男女分け隔てなくということでありますが、やはり男女別の名簿になったときに、どうしても男子の名前が先にということが多いと思うんですが、その点はどちらが先に書かれているか、把握はされていますか。 85 ◎斉藤統括指導主事 やはり男子のほうから書かれているものが多いというふうな認識はございます。 86 ◎鳴海有理委員 それでは、分け隔てなくというのであれば、例えば、1年生は男子が先、2年生は女子が先、3年生は男子が先、そういうふうに交互にするとか、男女別であってもそういう工夫はできると思うんですが、いかがでしょうか。 87 ◎斉藤統括指導主事 男女分け隔てないということが、名簿の順番という形式的なものだけではないように私は考えております。一つの方策としてそういうようなことを取り得る学校があるかもしれませんが、教育委員会としてそうしなさいという具体的な指示を行うということは、今のところ考えてはおりません。 88 ◎鳴海有理委員 それだけではないというのは確かです。これは本当に一つの男女を分け隔てなく扱うというものですけれども、どうしても必ず男子が先となってしまう、やはりそこに男女の性差の差別的なことが加わってしまう、そういう意識があってはいけないと思っております。また、やはり混合名簿にする理由としても、先ほど言いましたセクシャルマイノリティーの問題もありますし、そういったほとんどの小学校では男女混合名簿ができているという実態もありますので、その辺はできていない学校も工夫はできると思いますので、ぜひ対応をお願いしたいと要望いたします。 89 ◎斉藤統括指導主事 東京都が作成している人権教育プログラムでは、女性を人権課題の一つとして設けてございます。その意味では、女性に対する差別、偏見がないようなというようなことは人権教育全体の中で考えていくべきものであり、必ず男性が前、女性が後ろというふうなことという固定観念というのは崩していかなければいけないのかなと思っております。ただ、それは学校教育全体の人権教育の中で幅広く扱っていくものというふうに考えておりますので、その旨は市のほうでも推進してまいりたいというふうに考えております。 90 ◎鳴海有理委員 では次に、ページでいうと370ページの情報教育の基盤整備、これは小学校のほうで、379ページが中学校のほうの情報教育の基盤整備というところなんです。  総括質疑の中で私の会派の議員もちょっと質疑をさせていただきましたけれども、気になっているのは、これだけ情報化が進んで、インターネットもつながる、パソコンなどもたくさん導入されて、パソコン教室の電磁波対策の問題についてなんですけれども、やはりこの電磁波の──日本では電磁波過敏症という病気は障害としても認定されませんし、病気としてもなかなか認定されにくい問題なんですけれども、例えば、海外を見てみますと、スウェーデンではこの電磁波過敏症というのはもうきちんと障害として認定もされておりますし、世界的にもかなり発症者がふえていると言われております。また、この電磁波とアルツハイマーや発達障害との関連性も指摘されていると言われておりますけれども、まだまだこの電磁波過敏症自体が明らかになっていないことも多いんですけれども、やはり予防原則に立つということが非常に重要だと思っております。  これだけ情報化社会になって、電磁波のない場所なんて、多分、恐らくほとんどないぐらいになってきているんですけれども、やはり子どもたちは大人の何倍も体の影響を受けやすいという問題がありますので、子どもが過ごす小学校、中学校の学校環境は、なるべく予防原則に立った配慮のある環境づくりをしていただきたいと思っているんです。  そこで、パソコン教室の電磁波対策について、例えば定期的に測定を行うとか、少しの配慮でできること、何か対策がありましたらお答えいただきたいと思います。 91 ◎小林教育総務課長 パソコン教室の電磁波対策でございますが、パソコンから出る電磁波につきましては、WHO等の国際機関でも人体に影響はないというふうな結果が出ておりますので、対策等については行う予定はございません。 92 ◎鳴海有理委員 全く影響ないかどうかも確認されていないんですね。今、電磁波、特に今はスマートフォンとかタブレットとか携帯電話のことのほうが取り上げられておりますが、電磁波のないところはないですし、放射能と一緒でしきい値のないものですから、できるだけ浴びない、予防原則に立つということが必要だと思います。少しの配慮で、もうパソコンをやめろとか、そういうことではなくて、例えばパソコンの本体を頭の近く、この上のほうに置かない。できるだけ体から離したところに、足元のほうに置くということですとか、例えば金属テーブルのほうが電波を受けやすくて体への影響があるとか、そういうことが言われているんですね。そういった場所の問題ですとか、あと、パソコン教室、40台もパソコンが並んでいるところですので、やはりその中で気分が悪くなる児童・生徒がいないかということを常に念頭に置いて見守ることが大切だと思っています。あと、インターネットの接続ですが、無線LANよりも有線にするとか、そういう配慮が必要だと思うんですけれども、いかがでしょうか。 93 ◎小林教育総務課長 インターネットの接続でございますが、パソコン教室のインターネット接続につきましては、基本的に有線LANを採用しています。また、そのほか、学校の中で普通教室等で使うLAN回線につきましては、無線LANを採用しております。これは、普通教室でタブレットとか、あとノートパソコン等を用いまして郷土学習とか調べ学習をするために引いておりますので、無線LANを採用しているところでございます。 94 ◎鳴海有理委員 その無線LANが特に気をつけなければいけないと思っております。特にタブレットや、デスクトップパソコンよりも、やはりノートパソコン、またタブレットのほうが影響を受けやすいんですね。それは子どもだからこそ気をつけなければいけないと思っております。これからパソコンを使わないということもできない社会になってきますから、子どものうちからなるべく意識を高く持って気をつけていただきたいと思っているんです。これからどんどんどんどん普及していく一方で、携帯電話の使用時間を制限するとか、ほかの海外ではそういった子どもや妊婦への制限も出てきているというところですので、これはなかなか急には難しいかもしれませんが、そういった電磁波の問題があるということ、予防原則に立っていただきたいということを強く要望したいと思っております。  では、ちょっと1点だけ、防犯カメラについてお伺いしたいと思います。  354ページの小学校通学路への防犯カメラ設置なんですけれども、この1校につき5ヵ所ということで決められましたけれども、それが具体的にどのような場所に設置されたのかということと、やはり保護者や児童・生徒への合意をとって設置場所を決めるということだったと思うんですけれども、どのような方法で保護者との協議をして場所を決められたのか、お伺いします。 95 ◎野田保健給食課長 防犯カメラの設置場所ですけれども、どのような場所ということなんですけれども、場所につきましては、やはり通学路という形になりますので、そこは学校のほうでつけていただきたいということで、道路のところになりますけれども、公園とか、そういうところにはついておりませんので、基本的には道路上に設置をさせていただいているところでございます。  あと、設置場所の協議等につきましては、学校長のほうに依頼をしまして、保護者ですとか地域、町会等々の御意見を聞きながら、また近隣の中学校等の意見を聞きながら設定場所を決めていただいているところでございます。 96 ◎鳴海有理委員 時間がないので最後の1問にしたいと思いますけれども、やはりこの防犯カメラで犯罪が完全に防げるというわけではありませんよね。やはりこのカメラがあることで安心につながるという親御さんもいらっしゃいますけれども、あくまでもこれは、犯罪捜査に役立つことはあっても、カメラ自体が犯罪を防いでくれるわけではないということを意識しなければならないと思っております。やはりそのことを周知して、防犯カメラが設置されているからといって安心できるものではないということを周知していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 97 ◎野田保健給食課長 防犯カメラの設置につきましては、やはり見守り活動、また大人の目等の活動の補完をするものになっておりますので、防犯カメラが設置されたことによって、例えば不審者が完全にあらわれないとか、子どもたちが犯罪に巻き込まれないということではないという認識は持っております。 98 ◎青柳有希子委員長 会議時間も大分長くなりましたので、暫時休憩します。                                     〔午後零時04分休憩〕   ──────────────────────────────────────────                                     〔午後1時00分再開〕 99 ◎青柳有希子委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  質疑を続行します。 100 ◎及川賢一委員 では、私からも幾つか質疑させていただきます。  最初に、主要な施策の成果・事務報告書の357ページの5番、国際理解教育の推進というところについて質疑させていただきます。  アシスタント・ランゲージ・ティーチャーについてちょっと伺いたいんですけれども、本市でのALTの採用について、どういうふうに採用しているかというのを最初に伺ってもよろしいでしょうか。 101 ◎中村指導課長 これにつきましては、委託業者に委託しておりまして、その業者のほうでALTのほうを見つけてもらって派遣していると、そういう形になっております。 102 ◎及川賢一委員 委託業者に頼んでいるということなんですけれども、その委託業者というのはどういった形で選定しているのか、選定方法についてもお聞かせください。 103 ◎中村指導課長 26年度につきましては、プロポーザル方式に基づきましてこの会社を選定しました。 104 ◎及川賢一委員 そのプロポーザルで決めるときの選考の基準とかというのはどういった、選考するときに、こういう業者にしようとか、価格であったりとか内容であったりとか人材の質であったりとか、そういったところの何か基準みたいなものがあれば、答えられればと思うんですけれども。 105 ◎中村指導課長 申しわけないんですけれども、プレゼンの中でその提案してきている内容を審査したりということだと思います。 106 ◎及川賢一委員 今、プレゼンを経た審査ということで理解しました。  平成26年度はプロポーザル方式という答弁があったんですけれども、その業者というのは1年ごとに、平成26年度はこの業者とかと決めて、その年度の初めで決めて、ずっと頼み続ける、そういった感じなんですか。毎年更新であったりとか、1年ごとに契約更改しているような形ですか。 107 ◎中村指導課長 毎年選定しております。 108 ◎及川賢一委員 つい最近、ちょっと小耳に挟んだんですけれども、その業者が途中で変わるみたいなことというのは何かあったりするんですかね。 109 ◎中村指導課長 恐らく今年度のお話をされていると思うんですが、今年度はプロポーザル方式ではなく、指名競争入札ということでちょっと入札方法を変えました。その関係で、価格が安いところというんですか、契約金額が安いところがとりまして、その中で欠勤、業者による欠勤ですね。ALTの欠勤、あとは遅刻等が非常に多かったものですから指導していたんですけれども、改善がされないものですから、1学期で契約解除という形で解除させていただきました。 110 ◎及川賢一委員 1学期で契約解除になってしまったということで、それはもちろん業者の監督責任もあるでしょうし、ただ学校の授業なので、途中で先生がいきなり変わってしまったりとか、ましてや欠勤となると、もともと立てていた授業のプランも崩れてしまうわけですよね。欠勤であったりとか業者を変えたことによる授業への影響みたいなものというのはあるのかどうか、お聞かせください。 111 ◎中村指導課長 授業がなかったところにつきましては──欠勤ですね。欠勤につきましては、振りかえという形で、後日、その分をやります。今回に関しましては、1学期行えなかった授業につきましては、2学期以降、振りかえを行います。また、2学期から入っているALTのほうにつきましては、昨年度まで行ってもらっていた業者ですので、基本的にはなれた、なれたという言い方は申しわけないですけれども、八王子市についてよく知っている業者ですので、そこについては問題ないと思っております。 112 ◎及川賢一委員 2学期から昨年度の業者ということで、要はプロポーザルで選んでいた業者になるということですよね。今回、そういった業者の不祥事というか、不始末が起きてしまった背景に入札で選んだことがあるのか、今までどおりプロポーザルだったらこんなことは起きなかったのにというか、プロポーザルで選んでいれば、2学期から頼む業者と同じ業者がとっていたのかもしれないので、その選定方法を変えたことというのも原因の一つとして挙げられるのではないのかなというふうに思うんですけれども、そういった問題が起きてしまった原因みたいなところについて、市側の認識をお聞かせください。 113 ◎中村指導課長 今、委員がおっしゃられましたように、金額がかなり落ちました。そのために、会社のほうが用意するALT、これの質も大分悪いという形ですね。ですから、会社のほうからよく指導してもらっていないようなALTが来たものですから、それについてはちょっと失敗だったなと。ですから、できればまたプロポーザル方式に戻していきたいなと思っております。 114 ◎及川賢一委員 またプロポーザル方式に戻すということで、価格ももちろん大事ですけれども、やはり授業が一番大切なので、適正な方法で選定してもらえればと思います。  引き続いて、そのALTの講師の方々なんですけれども、出身の国籍というのはどういった分布というか、どういった国が多いのか少ないのかということがわかれば、お聞かせください。 115 ◎中村指導課長 26年度の先ほど言いました業者につきましては、出身地なんですが、アメリカが4名、ジャマイカ2名、イギリス2名、オーストラリア1名、フィリピンとサイパン1名という形で、11名になっております。 116 ◎及川賢一委員 アメリカ、オーストラリア、ジャマイカ、イギリス、フィリピンとか、結構いろいろな国に多岐にわたっているんですけれども、実際に自分が外国の方と話したり、海外に行っても、やはり国によって英語というのは全然違うんですよね。例えば、英語を母国語としない方の英語というのは、もしかしてある程度ならされるのかもしれないですけれども、アメリカとイギリスでも全然違うし、それからまたオーストラリアになるともう本当に発音がかなり変わってくる。そういった中で、国籍による英語の発音だったりとか、その違いというのは、授業をするに当たって何かしら是正というか、ある程度一般的な教育として統一というのを図ったりとかというのはあるんでしょうか。教育というか、こういう発音で話してくださいねと。余りオーストラリア英語は使わないでくださいねとか、そういったところの補正というのはされているのかどうか、伺ってもいいですか。 117 ◎山下指導担当部長 今ありました英語の、いわゆるネイティブの部分であるとか、あるいは国ごとのなまりというところは確かにあります。学校でも、特に中学校などでは教員のほうも、ああ、こういった形の傾向があるなというのをわかった上で、教員自身が発音していく中で、そのあたりの言い回し等については補足している部分がございます。  小学校に関しましては、あくまでも外国語活動、国際理解の面もある形ですので、そこまでシビアな形ではなくて、やはり実際に外国の方が来られてお話しされるということを重視していますので、特段、その言葉のなまり等について訂正するということはないです。 118 ◎及川賢一委員 中学校においては、教師の方がある程度フォローというか、サポートをしてくれているということなんですけれども、毎回授業で話すたびに、この発音はこうだよとか、発音というのは音で感覚的に入ってくるものなので、外国人講師の方がしゃべったものを、そのまま日本人の英語の教師の方が常に同じように補正できるかどうかというところも、結構なレベルというか、スキルが求められると思いますし、また時間としてもやはりかかってしまうと思うんですね、授業の中でサポートというか、補正をしていくことで。  もし可能であるならば、一定程度、英語のスピーキングの発音とかというところでも、なるべく日本の英語教育に合ったような発音をしてもらうとかといった要請とかを業者に頼むであったり、要請を業者にしてもらうであったりとか、業者を選定するときに、なるべく一般的な発音でしゃべってくれる、それは一般的にはアメリカなのかもしれないですけれども、そういったところの講師を集めてもらうようにとかということをできないかなと思うんですけれども、ちょっとそういった要望を業者に出すということについて、市側の考えを聞かせてください。 119 ◎山下指導担当部長 現在、ALTの委託業者と、一般的には外国人でネイティブの方をもちろん基本的には雇用してということなんですが、人材の確保という部分でいうと、かなり厳しい状況もございます。委員のおっしゃるとおり、言葉をネイティブで使われている、例えばアメリカ英語ということで考えて統一できればもちろんベストなんですが、実際は、そのハードルが設定できるかどうかというところは、ちょっと雇用の状況もございますので、そのあたりを判断して考えていきたいと思います。 120 ◎及川賢一委員 わかりました。その人材確保というのはなかなか難しいと思うので、八王子だけではアメリカ出身の人で集めたいといっても、他市もあるでしょうし、アメリカ出身の方が日本の八王子で英語を教えたいという人たちだけでそろえるというのはなかなか難しいかとは思います。  先ほども授業の中で教師の方がフォローしてくれているというふうにおっしゃっていましたけれども、そういったフォローを引き続き強化して、生徒たちが、ああ、オーストラリアだからこういう発音なんだとかというのをちゃんとわかるような、そういったサポートに努めていっていただければと思います。お願いしておきます。  続いて、354ページの防犯カメラの効果について私からも伺いたいと思います。  実際、防犯カメラを設置して、そんなに日がたっていないと思うんですけれども、その効果とか、防犯カメラをつけて、ああ、こんな効果があったな、よかったなというようなものとして、市として何か実感、感想、評価などがあればお聞かせください。
    121 ◎野田保健給食課長 防犯カメラの設置についての効果でございますけれども、今回、防犯カメラを設置する際に、見守り活動を行っていらっしゃる保護者、地域の方等々と相談していただいて設置場所を選定していることで、児童の安全に対する意識が地域で高まりまして、学校との連携が進んだことが1つ挙げられると思います。  また、保護者からは、子どもを安心して登下校させられるですとか、地域の方からは、設置してから不審者があらわれなくなったなどの声も寄せられておりまして、一定の犯罪防止力の効果があると考えております。 122 ◎及川賢一委員 地域の意識が上がったと不審者が減ったということで、それはすごく効果があるのかなと思います。実際に、その防犯カメラで撮っている映像というのは、もちろん何か事件が起きたときには確認するんでしょうけれども、そうではないときでもたまに確認とかというのは何かしたりとかというのはあるんですか。 123 ◎野田保健給食課長 防犯カメラの映像につきましては、基本的には見られる方法が決まっておりますので、犯罪が起きたときの警察からの照会等に限られておりますので、そちらに行って映像を見るということは基本的にはないというふうに考えております。 124 ◎及川賢一委員 警察からの情報提供が求められたときというのは、すごく明確な基準としてわかるんですけれども、犯罪があったときといったときに、その犯罪の基準についてちょっと聞きたいと思うんですね。例えば、ちょっと不審な人がいたんだけれどもとか、変な車がいつもとまっているとか、何かそういった疑義的な状況においても、市のほうでカメラをチェックとかするということはできるんでしょうか。 125 ◎野田保健給食課長 現在、通学路における防犯カメラの運用基準の中では、データの提供については、法令等に基づくとき、または捜査機関からの犯罪捜査の目的で公文書による照会を受けたときということで規定をさせていただいております。 126 ◎及川賢一委員 ということは、実際はほとんど犯罪が起きてからの確認になるということですかね。  つい先日、今月の話なんですけれども、片倉台小学校の近くで不審者が子どもに声をかけて、無理やり車に乗せようとしたという事件があったりとか、あと、子どもではないんですけれども、民家のお風呂場をずっとスマートフォンで撮っている人がいたとか、何かそういった事件がその辺で起きているとのことで、ちょっと防犯のほうに確認したところ、学校を通じて警察のほうに連絡して対応してもらっていると。でも、八王子市のほうでも、所管は違いますけれども、青パトとかを走らせています。ただ、青パトとかを走らせるに当たっては、やはり警察との協議が必要になるということで、実際に警察が捜査として動いてしまうと、市のほうで何か防犯とかというので動きづらくなってしまうということがあるみたいなんですね。要は、警察が捜査で動いているときには、やはり警察が主体で動くので。  防犯に関しては、警察が動いていないときは市のほうで見回りとかをするのかもしれないですけれども、そうなったときに、実際にそういった事件が起きている、未遂事件が起きている、盗撮事件が起きているといったときに、地域の人たちは、警察が動いているとなると、逆に情報も余り入ってこなくなってしまったりとか、市のほうでもそんなに、警察との兼ね合いなのでというので積極的に動きづらくなってしまうとなると、犯人逮捕という目的に対してはそのほうが、もちろん警察が動いてもらったほうが近いのかもしれないですけれども、防犯というところとか予防というところに関しては、その辺、ちょっと不安に思ってしまうところがあるみたいなんです。  その防犯カメラもそうだと思うんですけれども、事件が起きたらチェックするけれども、ちょっと何か怪しい人がいるんだけれどもという段階ではチェックできないと。そうなると、事件解決にはつながるんだけれども、防犯というところに関しては、もちろん防犯カメラがついているからちょっと犯罪を犯すのはやめようという抑制はあるのかもしれないけれども、実際にカメラで録画するという機能は果たせないわけですよね。録画したものを防犯に使うという、その映像データを使うというところには結びついていないのかなと思っていて、警察が動いている場合の防犯活動についてどういった対策がとられているのかというのを、学校のほうで子どもたちに対して、例えば、集団下校しなさいよとか、近所の人たちに必ず一緒に付き添ってもらうように働きかけるとか、いろいろあると思うんですけれども、どういった対策をしているのか、ちょっとお聞かせください。 127 ◎斉藤統括指導主事 児童・生徒の安全にかかわるような危険な事象が起きた場合には、今御指摘があったとおり、学校では集団下校、もしくは保護者に対しての直接の引き渡し、場合によっては校内にとめ置いて事実の確認をするなどの対応を行いますが、その起きた事件のレベルに応じて判断していくということになります。 128 ◎及川賢一委員 その起きた事件のレベルに応じて判断するというところをもうちょっと掘り下げて聞きたいんですけれども、例えば、警察のほうで動いていると、余り防犯メールとかでも詳しい情報は流せないよみたいな話も聞いたんですね。だけれども、詳しい情報が流れないと、保護者の人たちは不安に思うかもしれない。事件が起きているのに、何で余りこんなに情報が少ないんだろうとか、ちゃんと動いてくれているのかなと心配になってしまうと思うんですけれども、そういったところの不安解消というのは、その事件のレベルを問わず、多分、フォローしてあげなければいけないと思うんです。この事件がこれぐらい事件性が高いから保護者の方に情報を流してもいい、事件性が低いから流してもよくないというところは、その事件性のレベルを問わず、多分、保護者の人たちの不安を解消してあげなければいけないと思うんですけれども、その不安解消に向けて、もうちょっと何か統一的にとられているような対策というのはありますか。 129 ◎斉藤統括指導主事 教育委員会といたしましては、起きたことについて事実が確認できましたら、学校のほうに一斉にメールを送らせていただく形になります。基本的に学校の管理職に届きますので、そちらをもって、先ほどレベルというふうな話をしましたが、例えば、この段階では友達と一緒に帰りましょうというふうな注意喚起の部分でいいのか、それとも実際に保護者まで引き渡さなければいけないような深刻な状況であるのかというようなことに分かれるというのが、さっき言ったレベルでございますけれども、保護者に対しては、学校といたしましては、プリントを持たせて保護者が帰ったときに事実がわかるようにする方法をとったり、または今、一斉メールといって個別に保護者の携帯電話に通じるようなシステムというのをとっていますので、そこら辺のところから保護者に事実のほうを流していく、またはそういったようなことが解決できた場合には、例えば身柄が確保されましたとか、そういったことについて情報を流して、できるだけ早く保護者のほうに伝えていくような形をとっているというところでございます。 130 ◎及川賢一委員 わかりました。引き続き、保護者の方への不安解消というところは、今でもされていると思うんですけれども、やはり何かそういう事件があるたびに、ちょくちょく電話がかかってくるんですよね、どうなっているんだろうという。それは、電話がかかってくるということは、多分、不安が解消し切れていないということなので、引き続き、強化というか、していただければというふうに思います。  防犯カメラに関してなんですけれども、やはり事件が起きてからではなくて、もちろんそのレベルに応じてでいいと思うんですけれども、疑わしき状態というか、予防、防犯というところでも、本当にここはちょっと危なそうだなとか、近隣の地域で事件が幾つか起きているから、この小学校の周りも何かあるのではないかとかという状況になったときには、確認してもいいかなというふうに思うんですけれども、そこで確認するということについて、市側の考えを伺ってもいいですか。 131 ◎廣瀬学校教育部長 今お話のありました疑わしいレベルということになってくるかと思うんですけれども、ちょっと今お話を聞いた限りでは、やはりそこまで逼迫してくると警察に連絡をし、相談をしということになりますので、警察のほうと相談しながら防犯カメラをチェックするという段階になってくるのかなという気がしますので、そこら辺で事件の重大性において警察のほうともしっかりと連携をとり、あるいは地域ともしっかり連携をとりながら、防犯カメラを活用していくという対応でいきたいと思います。 132 ◎及川賢一委員 わかりました。やはり警察ありきということなのかなと思うんですけれども、例えば、逆に、警察から要請があればということは、警察に対して市のほうから要請してくださいということもできるのかなとちょっと思ったんですね。なので、市のほうでちょっとこれは危ないなとか、危機的だなというふうに思ったときには、市のほうからも警察のほうに頼んでいただいて、事件が起きている、起きていないにかかわらず、市の判断でというようなこともちょっと検討していただければと思います。お願いしておきます。  続いて、270ページ、271ページのところの就業支援について伺いたいと思います。  まず、1の(1)の就職促進のところのハローワーク八王子及び東京しごとセンター多摩等との共催による就職面接会・セミナー等なんですけれども、この参加者数に対して採用者数という数が、就職面接会は97分の11で、出張相談会だと49分の2ということで、この数字が高いのか低いのかということに対する評価と、それは、高い低いを問わず、これから先、上げていかなければいけない、もっと就職につなげていかなければいけないというふうに思うんですけれども、これについて今の市の評価と、さっきの対応というのをお聞かせください。 133 ◎原田産業政策課長 面接会の就職に結びつく数、この辺の評価でございますが、やはり一番気にするべき数字だと思っておりまして、ハローワークの職員等にも、全国的な平均はどうでしょうということは確認してございます。ハローワークの職員によりますと、5%前後であれば十分成果があったという評価をしていいという返事をいただいております。結果的には約10%で、かなり結びついているのかなというふうに評価しております。 134 ◎及川賢一委員 では平均よりかはいい数字だということで、引き続き上がるように頑張ってください。  就職に関して、八王子では、この271ページのほうなんですけれども、はちおうじ就職ナビというのをつくっているかと思います。私も、再構築というのもあったのでサイトを見たんですけれども、動画で知る八王子の企業みたいなのがあって、再生すると、これは動画ではないんですよね。写真をスライドショーで流しているだけなので、動いていないんですよ。静止画のスライドショーなんです。実際に、この動画をつくっている会社と、多分、つくっていない会社があるのかなと思ったんですけれども、動画をつくるのには何か別途費用とかはかかるんですか。 135 ◎原田産業政策課長 まさに、動画となりますと、やはり必要な性能がより高くなりまして、また見る方も、今、携帯でも見られるようにという中では、若干、その性能を落とすことによって多くの方の環境に対応できるようにしております。動画まで導入するとなると、プラスアルファの経費がかかるというふうに認識しております。 136 ◎及川賢一委員 動画をつくるときの値段というのは幾らか、教えてもらってもいいですか。 137 ◎原田産業政策課長 今回、再構築をした際の経費が300万円程度であったと思います。動画をつくるにおいては、やはりそれ相応のお金がかかるということですね。例えば、もとが1,000万円、2,000万円に対して、200万円ぐらいの増加であれば、そんなにその影響というのは大きくないんですが、今回の再構築にかかる経費が300万円くらいでしたので、動画に対応することによって、100万円程度または100万円単位のお金がかかると。また、さらに一番注意したのは、大きな容量であると見る側の方がなかなか見づらいというような、環境がまだ整っていないということも勘案して、今回はちょっとカクカクしてしまうような、絵が動くような形なんですが、そんな対応をしているという状況でございます。 138 ◎及川賢一委員 済みません。その動画をつくる費用と今聞いたのは、多分、掲載している107社全部の動画はないのかなと思って、1社1社、動画を別につくっているのかなと。中には社員の方が自分で撮ったような映像もあったんですけれども、動画を会社がつくるときに何か別途お金が必要なのかなと思って、その費用が必要ならちょっと教えてください。 139 ◎原田産業政策課長 今、改めて整理いたしますと、はちおうじ就職ナビは、プラットフォームを用意いたしまして、そこを掲載する企業に活用していただくと。そういう面では、及川委員がおっしゃられたように、掲載する企業側の問題もかなりあるんですが、まだスムーズな流れの動画というものには対応できていないという状況でございます。 140 ◎及川賢一委員 済みません、その値段を教えてほしいんです。企業が、うちの会社は動画を流したいと言ったときに、動画をつくるのにお金がかかるのであれば、幾らですか。 141 ◎原田産業政策課長 プラットフォームを用意するという中で、動画をつくるのは全て相手持ちということなんですね。それが具体的に幾らというのは把握してございません。 142 ◎及川賢一委員 ということは、では動画はもう企業側に任せているということなんですね。  今回、再構築したということなんですけれども、結構、このサイト、多分、きのうも見て、けさも見たんですけれども、リンク切れとかがあるんですよ。例えば、面接対策とかで面接のQ&Aとかをクリックしても、リンクが飛ばなかったりとかして。300万円というのは、ホームページ改修に関しては結構大きなお金だと思うんですよね。なので、ちょっとその辺、業者の仕事に抜け漏れがないかというところの確認はしてほしいなというふうに思います。これはお願いしておきます。  あと、このサイトについて思うのは、もちろん学生とか若者とか高齢者も含めて、これから就職したいという人に見せたいという思いがあるので、企業の紹介が前面に来るのはいいと思うんですけれども、やはり八王子市としては登録企業をふやさなければいけないですよね。登録企業をふやすということは、ひいては利用者増にもつながると。ただ、このサイトを登録しましょうというのがトップに出てこないんですよ。企業お役立ちみたいなQ&Aがあって、それをクリックすると、はちおうじ就職ナビに登録してみませんかというところに行く。ただ、そのはちおうじ就職ナビに登録してみませんかというページは本当にテキストで書いてあるだけで、トップページと比べても全然画像とかもないですし、またそのはちおうじ就職ナビに登録してみませんかというところをクリックすると、八王子市役所のホームページに飛んでしまうんですよね。  これは、もうちょっと登録企業をふやすようなデザインにして、トップページから、登録しませんか、ばんという形で、そのサイトの中だけで完結できるように、飛んだ先が八王子市役所のホームページだと、やはりテキストだけのサイトになってしまうので、せっかく業者に頼んでいるのであれば、ちょっと登録企業をふやせるような構築をしてほしいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 143 ◎原田産業政策課長 これまで登録企業をふやすということは最大の使命として取り組んでおりまして、具体的には、例えば、フェイス・トゥー・フェイスでお会いする事業者にはちおうじ就職ナビの御案内をして、登録を促していると。いわば、サイトをごらんになっていただいた方にその登録を促すということについては、今御提案があったアイデアなんかを活用して、その新しい手法も少し充実させていきたいと、そういうふうに考えております。 144 ◎及川賢一委員 ぜひ登録してもらうというところに向けて充実を図っていってください。  企業の働き手を見つけるためには、その企業の業績を上げるというのがやはり一番だと思うんですよね。八王子にはいい会社がいっぱいあるのにというのは、もういろいろなところで聞くんですけれども、そのときのいい会社のいいというのは何なんだろうか。それは、その企業の業績がいいのか、いいものをつくっているのか、それとも何か地域密着で親しみやすいのかとか、いろいろな基準がある。ただ、就職ということに関しては、学生であれ、若者であれ、高齢者であれ、例えば、収入を重んじるのかとか福利厚生を重んじるのかという、そういったよさが求められると思うんです。なので、ぜひこのはちおうじ就職ナビのところでも、こういった技術力がありますよというところだけではなくて、本当に就職希望者が考えるいいというのは何なのかというところをしっかりアピールできるようなつくりにしていただければと思います。  以上、お願いして、質疑を終わります。 145 ◎鈴木基司委員 済みません。それでは、また少し質疑させていただきます。  最初に、ちょっとこの主要な施策の成果・事務報告書のほうの273ページに、国有農地の管理というところがございますが、今、この中で農耕の貸付というのが36筆あって、未貸付が51筆あるということがうたわれておりますが、これは八王子としても都市農業ということで大分力を入れているんですが、未貸付がこれだけあるとなると、これは需要がないということなんでしょうか、ちょっと教えていただけますか。 146 ◎鈴木農林課長 こちらのほうに関しましては、未貸付が51筆ございまして、前年度よりか50平米ふえているところでございますが、引き続き借りたい方、貸借したい方がいらっしゃったら、私どものほうに申し込んでいただいてその貸借に結びつけて、使われない農地の解消に向けて努めていきたいというふうなことで考えています。 147 ◎鈴木基司委員 ということは、この貸付、未貸付のところはその需要がないと、申し込みはないということになっているんですよね。今、八王子のほうでも、農業施策ということで遊休農地の貸付ということは力を入れて今やっていらっしゃるところなんですけれども、いろいろな、先ほども新規就農者等の話もありまして、今6名でしたか、新規就農者が6名。せんだって、ちょっとほかのところで質問させてもらったときには、1就農者で大体6,000平米ぐらいの農地がないと、やはり農業として成り立てていくのは大変だというようなお話があったんですが、そこまで達していない農業者の方というのはいらっしゃるのか。新規農業者で6,000平米を持っていないという方がやはりいたと思うんですけれども、ちょっと教えてもらっていいですかね。 148 ◎鈴木農林課長 新規就農者に関しましては、現在、1名が補助金の対象にはなっています。残りに関しまして、今6名というふうなお話だったんですが、実際には2名となります。引き続き、新規就農者を含めて、増員に向けて援助のほうをしていくつもりなんですが、実際に農地を借りられない。借りられなければ新規就農者として登録ができないというふうな形になりますので、そこのところは引き続きサポートを行っていきたいということで考えています。 149 ◎鈴木基司委員 今おっしゃったように、借りられないという方がいらっしゃると。これは、今ここにあります国有農地というのは、これだけ借りたいということを申し込めば、これは借りられるというものではないんでしょうかね。済みません。 150 ◎鈴木農林課長 国有農地の貸し借りについては、引き続き東京都の事務として行っておりますので、貸借についてマッチングができるか、それは今後、私どもの課題として進めていきたいと思っています。 151 ◎鈴木基司委員 マッチングができるかということは、これは、この国の農地というのは、広くそこにどんとあるわけではなくて、各ところに飛んでいるということになるんでしょうかね。 152 ◎鈴木農林課長 市内各地に、各所にございます。 153 ◎鈴木基司委員 そうですか。済みません、ちょっと私の勘違いがありまして、少しまとまっているのかと思いましたら、では各地に点在をしているということで、では大きくするためには隣接している農地を借り上げないとできないということなんですね。なるほど、わかりました。でしたら、せんだってもいろいろお話がございましたが、そのマッチングについてはぜひともまた力を入れてやっていただけますよう、よろしくお願いいたします。  それにちょっと関連するんですけれども、275ページに、先ほどありました新規青年就農者への支援ということで、現在この対象がお一人ですよね。この数字、今225万円ということでその支援をなさっているということなんですけれども、この新規就農者の方、新しくいろいろな機材も購入したり、つくったもののマーケティング、もちろん売らなければならない。この間もちょっと一般質問でも話をさせてもらったんですが、規格に合ったものをその時期にちゃんと出していかなければならないといった中で、最初からそう簡単につくれないのかなというふうに思っています。その中ではちおうじ農業塾がありまして、このはちおうじ農業塾というのは、農業研修を行って担い手を育成するというふうな趣旨で始めていますけれども、この中に清掃委託料というのがございますよね。これは何なのか、ちょっと教えてもらえますか。 154 ◎鈴木農林課長 はちおうじ農業塾、こちらのほうは、東京都のひよどり山にあります土地を借りていまして、それで、そこの部分に関して、草刈りとか、そういうふうなものを委託しているというふうな形のものでございます。 155 ◎鈴木基司委員 草刈りをやっているというのは清掃とかになるんですか。それは畑か何かをつくっているところの草刈りをやっているということなんですか。 156 ◎鈴木農林課長 そのとおりでございます。 157 ◎鈴木基司委員 農業というのは、もちろん、当然のこと、皆さん、よく御存じだと思うんですけれども、きれいにして畑を耕して、そこでどうぞというものでもないものですから、こういうことももう農業の一環として、携わる人がやるのが普通ではないのかなという気を持っているんですよ。要は、自分たちが就農者として農業で生計を立てている中では、草を刈るとか草をむしるとか、実ったものの後始末、また新たに開墾するとか肥料をまくとか、それは全てが農業であって、私にとっては何の必要もない費用ではないかというふうに考えているんですが、その辺、いかがでしょうかね。 158 ◎鈴木農林課長 私の説明のほうが足りませんでした。大谷町の都有地の9,400平米のところなんですが、実際にお一人当たり100平米の部分を借りていただいて、その部分に関して農地として耕作していただいているところなんですが、それ以外のところの部分に関しての草刈りとかの清掃委託料という形になります。 159 ◎鈴木基司委員 わかりました。ではその部分というのは、残りが900平米ですか。(「9,000平米」と呼ぶ者あり)9,000平米ですか。そこをほかに耕す人がいないという理解でよろしいんでしょうかね。 160 ◎鈴木農林課長 区画外のところにすき間の土地が生じますので、そこの部分に関しまして清掃委託というふうな形で行っています。ただ、私どものほうの職員も、そこの部分に関して、清掃委託のそこに入っていない部分に関しましては職員のほうでやっているところでございます。 161 ◎鈴木基司委員 そうですか。わかりました。いろいろな部分で、今、私がさっき言ったように、農業というのは1から10まで自分で支えて、自分で生計を立てていかなければならないというので、ちょっと私の勘違いなところもあるんですが、ぜひ広く活用できるような形で、その方にももう少し広く使っていただけるような、そういった施策をどんどんやっていっていただければいいなと思いますので、その辺はひとつよろしくお願いいたします。  それでは、278ページの、これはちょっと済みません、先ほども質疑があったんですけれども、雪害対策支援について、先ほどよくわかりました。資材がそろわないとか、つくる人材がそろわないとかということでなかなか進んでいないというのがあるんですが、その撤去数と、その再建や修繕、余りにも数が違うんですが、これは、費用を出して撤去した農家の方が、農業をやめているということではないですよね。それをちょっと確認したいんですけれども。 162 ◎鈴木農林課長 実際に、昨年2月の降雪から、農業施設の被害があった方で、農業をやめられるとかやめられたいという方はいらっしゃいません。 163 ◎鈴木基司委員 ということは、この撤去された数、これがまた再建をされるというふうに考えていてよろしいでしょうか。 164 ◎鈴木農林課長 被害に遭われた農家が、パイプハウスとかガラスハウス、その建物を建てないで、露地物に切りかえるというふうな方もいらっしゃいますので、解体しただけで終わりというふうな形で、あとは引き続き畑として使われるというふうな方もいますので、そういうふうな形で切りかえで農地を使っていただいている方もいらっしゃいます。 165 ◎鈴木基司委員 わかりました。多分、この雪害の被害というのは、またこれから先も出てくると思う。その中で、パイプハウス等に関してはかなり補強の仕方というのがあるそうなんですよ。これは農業従事者の方に聞いたんですけれども、上から雪が乗ると、ビニールハウスというのは膨らむんですってね。膨らむと屋根が落ちてしまうと。それを膨らまないようにするやり方があるんだということでいろいろ話をしていました。そういうことも、もちろん御存じだと思うんですが、皆さん、新しくつくるところにもいろいろ話をしながら、強度というものはしっかりとつけられるような、きっと毎年毎年、雪は降ってくると思いますし、またどんなに雪が降るのかわかりませんので、そのたびに同じことを繰り返すというのもあれですから、ぜひともその辺のところはよろしくお願いいたします。  それから次に、292ページ、一般観光の推進ということでちょっとまたお聞きしたいんですが、この中では、八王子観光協会への補助ということで八王子の観光ということでいろいろやっております。実は、前にちょっといろいろ聞いたところによりますと、八王子市は結構、中国人の方の観光客が多いというふうに聞いておりまして、ただそれは、富士山か何かに行って、その帰りに八王子で泊まって、そのまま新宿のほうへまた帰るとか。だから、その中間地点としてちょうどいいから八王子で泊まるんだと。ただ、そのときにいろいろな観光客の方が八王子の市内で買い物をしてくれたり、飲食をしてくれたりといったことができていると。ただ、そこで、前に話を聞いたのは、学生のボランティアの皆さんが、お店を紹介してくれたりとかということで結構やってくれていたと。そこへのその方たちとの連携というのは今どうなっていたのか、教えてもらえますか。 166 ◎平本観光課長 今、委員からお話がありました件につきましては、今年度進めている事業でございまして、宿場町八王子再生構想ということで、昨年の学生と市長とのふれあいトークですか、市長への学生提案の中で、杏林大学の学生から御提案があったことでございます。今年度、商工会議所と連携いたしまして、市のほうで商工会議所に補助をいたしまして、杏林大学の学生と、あと私どもと商工会議所とで中心市街地のお店情報などを調査して、中国人観光客が市内のホテルに宿泊をして、その後、河口湖へ行ったり、富士山へ行ったり、ディズニーランドへ行ったりという、その宿泊だけに八王子に泊まるという、そこを何とか、夜、来られた方に夜の八王子の町中を楽しんでいただこうと、そういう情報提供をして、できれば留学生も御案内をするなど、そういった事業を今年度進めているところでございます。 167 ◎鈴木基司委員 そうですか。私が見たのはいつだっけかな、ちょっと前なのかなというふうに思いますけれども、早目に、どういうところでまたその観光客の皆さん、今でも中国の人というのは多いんでしょうかね。 168 ◎平本観光課長 はっきりとした中国人観光客の数というのは把握しておりませんが、市内の主要なホテルの方にヒアリングを行ったところ、やはり中国人の観光客の方が一番多いと。ただ、国の情勢などでやはりそこはかなり急激な変化はあるような状況でございます。 169 ◎鈴木基司委員 では、来年度からいろいろな中でそういう観光についてやるんですが、今問題になっているのが、結局、国が違うのでマナーに非常に格差があるというのか、日本人と全然違うといった中で、すごく今問題になっているということがありますので、ぜひそういうところも厳しく伝えられるように、もう本当にごみはその辺に投げ捨てるとか、どこかに座って飲食しているとか、そういうようなことが多々あると言っていますから、その辺は十分気をつけて、市内の風紀が乱れないような形でしっかりと指導をしていただければいいなと思いますので、よろしくお願いいたします。  それから次に、353ページに学校選択制のことがございます。これはもう前々からいろいろなところでいろいろな話をさせてもらっているんですけれども、せんだって、前の委員会のときに、アンケートができ上がったということで、平成27年度、八王子市は導入から10年がたって、学校選択制の結果についていろいろ案が出てきたと。これについて、市側の見解をもう1回、教えてください。 170 ◎穴井教育支援課長 27年3月に学校選択制が10年を迎えた中でアンケートを実施しました。その検証結果を報告書としてまとめて、御報告をさせていただいたところでございます。検証結果の中では、八王子市においては、小学校については隣接地域の中で選択する仕組みをとっていることや、学校間の序列や格差が生じているのかとか、通学の安全ですとか、そういった面でさまざまな角度から検証を行ったところですが、実態としては、例年、御報告しているアンケートにもございますように、自分の家の近所、要は、通学に最も安全な学校を選んでいるという場合が一番多かったと。それで、あとは、学校選択制を導入することによって、学校開放ですとかホームページの充実ですとか、そういう面では学校選択制を導入して一定の成果があったと。そして、皆さんが御心配している地域との関連性についても、選択制で指定外の学校に通っている子と指定の学校に通っているお子さんとは特に大きな差が見られなかったことを踏まえまして、特に大きな問題が生じているということはない、あるいは適正に運営されていることが確認できましたので、当面の間というか、ここでは学校選択制を継続していくことというのを決定しているところでございます。 171 ◎鈴木基司委員 実際、このアンケートを見させていただきましたけれども、結局、美山小学校ですとか、たしか由木西小学校ですとか、小規模校というんですか、今言ったように、特色ある学校づくりとか、そういうふうに言われておりますが、選ばれない学校というんでしょうか、人数が減っていく。それでなくても少子化の問題の中で地域でのものが減っていく中で、そういう小規模校に対する市側の協力というんでしょうか、それというのはどういうふうにお考えでしょうか。 172 ◎穴井教育支援課長 学校選択制というよりは小規模校についてですが、学校選択制で小さくなったというよりは、地元の子どもたちがどんどん減っていく中で、やはり小規模化している学校というのは、先ほど委員が挙げられたような学校の中では見られる現象でございます。その小規模校については、前回もお話をしたと思うんですけれども、小規模校ならではの特色ある学校づくりを進める中で、逆に選ばれる学校になっていく努力も学校のほうでもしているところですが、一方で、適正配置という観点の中では、単学級ばかりの学校について、子どもたちの育成にとってその環境がいいのかどうかというのは検討していかなければいけないところだというふうに考えているところでございます。 173 ◎鈴木基司委員 それでは、ちょっと具体的に話をしてみたいと思うんですけれども、今このアンケートの結果ですと、鑓水小学校、これは今、除外校になっていますよね。その中で、今、鑓水地域では、多摩ニュータウンの都有地の活用という中で、小田急不動産や東亜建設、それからトヨタホーム、こういう中で何百戸という新しい住宅を建てている。確かに、一遍につくってしまえば小学校がパンクするというのはわかっているので、一応抑制をかけてつくる地域というんですか、それは今調整しておりますけれども、これは西山地区と東山地区と同じような話で、あれも想定外だったというような話の中で、由木中央小学校、由木東小学校ですか、それから秋葉台小学校の増設という中で、これはうれしいこと、子どもたちが多いんですからいいんですけれども、鑓水小学校のこの近くで、確かにこうやって今抑制はかけていますけれども、これは子どもたちの数が多分多くなってくるだろうと。ただ、そしてその中で自由選択制をそのまま進めていくということは、子どもたちがなかなか、さっきも言ったんですが、選ばれない学校という、それがどうなのかというのはありますけれども、遠くの学校にまで通わなければならないという現実が出てくると思うんですけれども、要は、鑓水小学校はもちろん除外されていますから、そうすると、では、あの辺でいえば、南大沢小学校だったり、愛宕小学校だったり、上柚木小学校だったり、そういう、遠くいえば下柚木小学校まで入るかどうかわかりませんけれども、学区でいえば由木西小学校の部分が、違う、遠くまで足を延ばさなければならないという事態が起こるという気がするんですけれども、いかがでしょうかね。 174 ◎穴井教育支援課長 鑓水小学校については、委員、おっしゃるように、今、学区の中で新しい住宅地ができています。私どものほうの当初の見立ての中では、学校を増築しなくても鑓水小学校の中で受けとめられるとは計算していたんですが、ただ、いっぱいだったんですね。だけれども、現実入ってみて、入居状況を見ている中では、当初の見込みよりも子どもの数がふえていない状況がございまして、今の学級数を見ていると、増築をしなくても鑓水小学校、鑓水中学校については受け入れられるというふうに考えております。由木西小学校、例えば鑓水小学校学区の中の16号に近い端のほうがございますけれども、あそこや由木西小学校のほうに行っても無理がないのかなというようなところで、私も現地に行って考えて動いてみたんですが、やはり動線とすると鑓水小学校のほうが通いやすいという中では、学区の見直しについては検討する考えはございません。 175 ◎鈴木基司委員 今お話しいただきましたけれども、それは東山地区や西山地区のときも言っていましたよね。それはいいです。だから、その想定というのは、大丈夫だと思いますというのは、多分これは崩れると思いますよ、新しい住宅がどんどん建ってくれば、僕たちより若い生産年齢の皆さんが引っ越してきますから。ただ、その中で本当に、言っているのは、距離が延びれば、さっきも言ったように、防犯や防災に、防犯カメラが幾らあろうがなかろうが、その距離数が長い、そしてよく言われる地元との稀薄性が生まれてくるという中では、子どもたちの顔を地元の人間がわからないといった中で、そういうデメリットの面も非常に多くあるのではないかということなんですよ。  その中で、要は、今回、このアンケートを見ても、これは人数が多いから言いますけれども、由木西小学校は外部へ出たのが22名ですよ。その学校に学区であれば約30名いたのが、22名が外に出たと。そして8名がことし入学をして来てくれたと。22名も外へ出て、それでほかの学校はぱんぱんで、新しい学校があるからといえば、親はまた言っているように新しい学校を選ぶかもしれませんから、そうすると、距離が遠くなる学校へ通わなければならない児童が必ず出てきますから、この学区をつくるところ、自由の選択をするところというのをうまく分けて指定ができないものか、ちょっと教えてもらいたいんですけれども。 176 ◎穴井教育支援課長 先ほども少し御説明しましたが、小学校の場合の選択制というのは自分の学区の隣接している学校しか選べないので、基本的には2キロ以内で、歩いて行ける距離をベースにして考えているところです。なので、由木西小学校からよその学校に行っているお子さんたちも、理由の一つは、由木西小学校は、委員も御存じなとおり、道路から山のほうへ入っていくというふうな地形になっておりまして、住んでいるところから、多分、ほかの学校のほうが近くて安全というふうに保護者が判断されているのかな。アンケート結果だと、自分の家と新しく選んだ学校のほうが近いというふうにお答えしている人が多いのも実情です。  ただ一方で、由木西小学校ですとか中山小学校ですとか、小さな規模の学校については、そうした小さな規模を希望するお子さんたちもいらっしゃいますので、そうした中では丁寧な指導ができているということで、私のほうにも感謝の言葉を言っていただくような場合もあります。 177 ◎鈴木基司委員 済みません、ちょっと時間もないのであれですが、学区の区割り、確かに2キロ圏内とはいいながら、必ずそのことも出てくると思いますし、ぜひともその辺も少し考慮していただいて、学校、小規模校をどのように存続させて、どのような特色を持たせて、それは学校が考えることということではなくて、皆さん、一緒に考えていただきたいと。地域にとっては大事な学校でありますし、防犯、防災上の関連でも、やはり地元の地域の子は地元で育てたいというのがありますから、ぜひともその辺はひとつお願いしたいと思います。  ちょっと時間がなくて済みません。最後に、421ページ、エスフォルタアリーナ八王子の件でちょっとお話を聞きたいんですが、それで、済みません、実は、このエスフォルタアリーナ八王子なんですけれども、今いろいろな意味で大変いい体育館ができまして、いろいろな方が利用されて、そして厳格にきちんとした料金体制というのもしっかりとらせていただいておりますし、これは指定管理者が一生懸命やっておりますが、実は、団体が競技で使う場合に、駐車場の補助員というんでしょうか、それを2名かな、何か出せということで今運用しているらしいんですが、ちょっとそれを詳しく教えていただけますでしょうか。 178 ◎橋本スポーツ施設管理課長 総合体育館の駐車場につきましては、たくさんの駐車台数が見込まれる場合には、隣接するスポーツ広場を臨時の駐車場として利用しているところでございます。これは当初計画からそのつもりで運用しておるものでございますけれども、どうしても体育館を通常に利用される方、トレーニング室等を利用される方の駐車台数を確保しておきませんと、普通の体育館の利用者の方が車を置けなくなってしまいますので、できるだけ大会の利用者の方が運動広場のほうに車を置くように誘導していただきたい。そういう意味で各団体のほうにお願いを申し上げまして、芝生広場のほうに車を誘導していただきたいと、そういうお願いをして運用しているところでございます。 179 ◎鈴木基司委員 確かに言っていることはわかるんですけれども、きちんと決まった費用を払って駐車場を利用しているんだというのを団体側の方も言うことがあるんですよ。要は、お金を払っているんだから、それはきちんと指定管理者のほうで見なければいけないだろうと。それがなぜ補助員を出さなければならないんだというようなお話もやはり聞こえてくるんですよね。ぜひその辺はもう少し団体側への説明なり何なりをするのか、それとも指定管理者のところでまたどうするか。では、団体がなくて満杯になった場合はどうするんだとか、いろいろな話がございます。ぜひ厳格な費用負担というものをやっているところなんですから、その辺のところはもっとよく説明をするのか、それとも、その大会の団体にそれを求めるというのは、お金を取るのならもうやめる。それをやるんだったら、ではその駐車場代金はただにするとか、何かちょっとめり張りのあったようなものをつくっていただければありがたいなと思いますので、これは非常に大きなお願いとして、また何回か聞かせていただきたいと思いますけれども、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 180 ◎伊藤忠之委員 まず、287ページと290ページ、交流拠点施設の整備とか、あと観光関連施設等の環境整備とあるんですけれども、八王子市で観光課というのがあるんですけれども、八王子の観光というのは何なのかなと思ったんですけれども、観光課長はどんなふうに捉えていますか。 181 ◎平本観光課長 八王子の観光について、ちょっと一言で申し上げるのはなかなか難しいんですが、都内の中でも観光資源と呼ばれるものがやはり非常に多い。自然、文化、歴史、大学もそうです。企業もそうです。いろいろとその資源と言われるものが観光に結びつく要素が大変多いと思っております。それをいかに生かして、外から多くの方に御来訪いただいて、それでできればお金を使っていただいて地域が活性化する、そういったことを目指していきたいと思っております。 182 ◎伊藤忠之委員 大きい聞き方をしたので、観光課長のほうも答えづらかったのかなと反省もしながら聞いたんですけれども、観光課が花火をやったりとか、あと夕やけ小やけふれあいの里でいろいろな人寄せとかをやっていると思うんですけれども、毎回毎回そういったことをやっていて、観光客が多く来るということを目指してやっていると思うんですけれども、では26年度は、25年度に比べて、他市の方々とか、また八王子市民の方々がそういったイベントについてどれくらい多く来ているかということをちょっと聞きたいと思います。 183 ◎平本観光課長 一応、毎年、観光課のほうで観光客数の調査というものをしております。ちょっとその数字がはっきり今、申しわけございません、手元に……。数としては少し減っている状況でございます。 184 ◎伊藤忠之委員 大変寂しいお言葉をいただいたんですけれども、通常、毎年毎年そういった事業をやっていて、それは何のためにやっているかというと、観光課長も、去年でしたか、かわられたんだか、ことしかわられたんだか、ちょっと私も頭の中が追いついていなくて大変失礼なんですけれども、だけれども、毎年毎年この事業を行っていて、毎年毎年同じことをやっているから減っているのか、さもなければ、毎年違う事業をやっていて、それでも減っているのか、どちらですか。 185 ◎平本観光課長 観光客数の調査につきましては、やはり高尾山を含めていろいろな、現在、商業施設まで含めてのカウントをしておりまして、特に高尾山、あと夕やけ小やけふれあいの里、あと南大沢のアウトレットとか、いろいろな大きな集客できる場所があるかと思うんですが、かなりこれはお天気によりまして数が上下するというところは非常に影響があると思っております。そういった点で、昨年は夏場の、特に土日のお天気が悪い状況が続いたということがございまして、少し少なくなっている状況があります。 186 ◎伊藤忠之委員 天気には、地球にはかなわないのは重々承知しているんですけれども、では来年は、この反省を踏まえて、天候にも左右されないような、民間を巻き込んで、こういったことをやったら八王子市民の方々が多く来るようだとか、本当でしたら、こういうことをやったらこれだけ来るんですからやってくださいよと言うのが筋かもしれないですけれども、ちょっと私、持ち合わせていないので、ぜひそういった方向も考えていただきたいと思うんです。  それで、その八王子市の観光というのは、観光課が捉える答えでいいんですけれども、通過型の観光なのか、それとも宿泊型の観光なのか、どちらだと思いますか。 187 ◎平本観光課長 やはり八王子の特色としましては、都心から40キロ圏で、交通の便がいい。やはりどうしても日帰り圏だというふうに言われております。ここを、来年度以降、MICEの推進も含めて、ぜひ滞在期間を長く、1日でも長く滞在していただける、そういった観光地を目指していきたいと思っております。 188 ◎伊藤忠之委員 少しでも滞在期間を長くする秘訣は何ですか。 189 ◎平本観光課長 先ほども申し上げましたが、いろいろな観光資源があります。いろいろな角度からお客様をお呼びできると思っておりますので、そういった方々に八王子を体験していただく、いろいろな体験のメニューを御用意して情報発信をする。あとは、やはりおもてなしの環境整備をするというところだと思います。 190 ◎伊藤忠之委員 確かに、宣伝もしなければ、私は由木のほうに住んでいるんですけれども、八王子市内のほうにお買い物に行く機会もなかなか少ないなんて、ニュータウンの方々は行かないなんていうふうに言われているんですけれども、1つは宣伝もそうでしょう。1つは交通のほうもそうですが、交通はこの所管ではないからどうこう言うつもりもないんですけれども、ですけれども、そういった視点でほかの所管と連携して、こういった道で行けるからこうやって行ってくださいよということでもいいですけれども、そういった方向性でやっていただければ少しは変わるのかなと思うんですよ。だって、そもそもがニュータウンの方々は八王子で何が売られているのか知らないなんていうことがあったら、行きもしないし、見もしないと思うんですよね。ぜひ宣伝も含めて、そんな道順までつくれるような形でお願いしたいと思います。  次に、277ページ、農業環境の整備というものがあるんですけれども、細かなことで大変恐縮なんですけれども、農業環境というのは非常にいいか悪いか、私、大変だなと思っていて、私の地域なんかでは、田んぼをつくるにしても、田んぼというのは必ず水がなければできないわけでございまして、ですけれども、田んぼをやめていく方がふえていっている。それは、前の分科会だか何だかでもやって、田んぼというのは必要なんだよと言ったつもりだったんですけれども、ですけれども、やはり作物をつくるに当たって一番大変な農業だと思うんです。そんな中で、やはり年をとっていく中でやめていくと。やめていくと、水を引くための水門にひとりひとり管理者があるんですけれども、その水門の管理者もやはりやめていく、解散してしまう場合がありますよね。結構出てきていると思うんですけれども、今後、その解散してしまった水門というのか、そういう管理はどういうふうにしていくのかなと、お聞きしたいと思います。 191 ◎鈴木農林課長 現在、水利組合で、そこの対象者が1人もいなくなってしまっているということも現在あります。実際に川のところから取水をしまして、上流のほうに関してその対象者がいらっしゃらなくて、下流のほうに対象者がいるというふうな形で、今現在、私どものほうで台帳の整備をしていまして、そこの管理者が1人しかいないのか、水利組合できちんと管理ができているのか。あと、その水門に関しての整備ですか。あと、ハンドルを回したり、水が多いときには上げるとか下げるとか、実際に鍵がかかっていますので私どもがあけに行っている部分もありますので、管理される方が見つかるまでは、そういうふうに職員のほうでも少し手を出していきたいと思っています。 192 ◎伊藤忠之委員 確かに、解散してしまって人がいなくなってしまうと、そのまま放置されて、農林課がやっている場合もあると思うんです。そんな中で、では水門も木というのか、鉄で柵というか、おろすところがあって、でもその間には木が、板が挟まっていて、よく見ると、この板なんかも穴だらけというか、もう腐食というの。腐食は鉄か。何というのか、すき間だらけになってしまって、どうにもならないような水門もあって、そんな管理なんかも、管理というか、そういった壊れたものをどうやって直していけばいいのかな。農林課に言うと、そういったお金というのはあるんですか。 193 ◎鈴木農林課長 実際に私どものほうでは水循環部のほうと話をしている部分でありまして、板でできている部分に関しては、材木の修繕、鉄でできている部分は溶接というような形になると思うんですけれども、今後、その整備に関しまして、補助金とか、そういうもので使えるかどうか。あと、水利組合で誰もいなくなってしまったところは市の水利の管理者のところがやるものなのか、考えていきたいと思います。 194 ◎伊藤忠之委員 そうすると、今まで農林課がやってくれたところは、水循環部がやる方向でいいんですか。 195 ◎鈴木農林課長 そちらも含めまして、今後の管理に関しましてしっかりと話を詰めていきたいと思います。 196 ◎伊藤忠之委員 水循環部も、ここは文教経済委員会だから所管ではないからあれですけれども、なかなか大変御苦労されているような話をよく聞くんですよ。そうした中、いろいろな話を聞いて、なかなか対応できませんよと言われたときに、相談するところがない状態が今でもあるわけですから、この農業に使うための水を確保するための道具であったわけですから、やはり農林課が一番市民と近い形だと思うので、ぜひそういったことを考えていただきたいと思うんですよ。答えのほうはなかなか今できなくて、考えに考えて水循環部に行ってしまいましたなんていう話は聞きたくないものですから、田んぼをつくるためにその水門ができて、その水門を管理する人がいなくなってもやはり農林課のほうが、今まで市民の方も覚えていますから、そういった形で進めていただきたいと思います。ぜひよろしくお願いしたいと思います。 197 ◎鈴木農林課長 農業の振興のために、水田の管理に対しまして、引き続き農業者がやる気を持っていけるように努力してまいります。
    198 ◎大西産業振興部長 今の水門の管理等につきましてでございますけれども、今、農業等を継続していただく、こういう点は非常に重要なことだと考えておりますので、そういう視点を持って調整を進めていきたいと思います。 199 ◎伊藤忠之委員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。  まず、そこで田んぼの話が出たので、386ページの3。小学校給食。前々から、これも確認なんですけれども、私は今まで、八王子市内では、1年に1回は八王子市の子どもたちに八王子市内でとれたお米を食べさせてくださいよと。それも、1日、きょうこの日、例えば、あした、11月1日でしたか。(「10月1日」と呼ぶ者あり)10月1日だね。10月1日で市制記念日とかありますけれども、そういった決まりの日に、この日は市民の子は八王子市でとれたお米を食べられるような状況をつくっていただいて、そんなことをやっていただきたいというお願いをしたわけですけれども、去年はどうでしたか。 200 ◎野田保健給食課長 八王子産米の地元のお米を小中学校の給食でということですけれども、26年度は840キロの確保をさせていただきました。ただ、全部の小学校と中学校で賄うには3トン確保しなければならないというところで、昨年度は840キロ分の確保しかちょっとできなかったというところの中で、1月に小学校では全校に、少ない量ではありましたけれども、配って、ブレンド米という形で一斉に給食に出しております。中学校の給食につきましても2月に、そちらは全部、八王子産米で提供させていただいているところでございます。  今年度につきましては、農林課と、農協の御協力もいただきまして、八王子の給食のために作付をいただけるということで、3トンの確保をしたところでございます。市制記念日につきましては収穫が終わっていないというところになりますので、11月に、これは小学校だけではなく、市の保育園と小学校、中学校給食、一斉に同じ八王子産米を提供していきたいというふうに考えております。 201 ◎伊藤忠之委員 大変ありがたいですね。そういったことをやるというのを誰かに言いましたか。 202 ◎野田保健給食課長 できればサプライズということで出したいということで、準備は進めております。各関連所管とは準備を進めておりますけれども、実はまだ10月が等級とかの検査がありますので、検査を通ってみないと、本当に提供できるお米かということもありますので、一応確保は可能ということで農協からいただいているところです。日にち等、確定したところにおきましては、市の広報等を通じて周知していきたいと思っております。 203 ◎伊藤忠之委員 市のサプライズ、子どもたちを驚かせるために考えていたことを私が邪魔してしまって、大変申しわけなかったかなと思うわけでございますけれども、だけれども、八王子のお米なんですよ。食べられるんですよと、サプライズでこの日に出たときに子どもたちに言ったとして、その子どもたちがきょう、八王子の米を食べたんだと、何人の親御さんが反応するか、ちょっとわかりませんけれども、いいことをやるときは、サプライズも、それはそれで恋人同士だったら楽しいかもしれないけれども、もっと広くこういった活動をやることを他市にも広めていったりとかするためには、やはり早くからの周知が必要だと俺は思うんですよ、こういうことをやっているんです、こういうことを取り組んでいるんですと。そうすると、来年、戦いもあるようですし、そんな活動もしているんですよといって広められるかもしれないという考えもあるんですけれども、やはり私はちゃんとそういったことも広めていただきたいというのと同時に、さっきのサプライズについては私の考え不足でごめんなさいでした。だけれども、やっていただきたいと思います。ぜひよろしくお願いしたいと思います。  それで、子どもたちの反応を聞いてみて、また、今回、多分、3トンのお米を確保するというのは大変だったと思うんですよ。ですから、農林課長も含めて、農協の組合長だか何だか、あれでしょうけれども、お礼を私が言っていましたと伝えていただきたいと思います。ありがとうございます。  次にいきます。次に、子どもの安全対策。これは簡単な質疑なんですけれども、353ページ、子どもの安全対策でも、さっき、防犯カメラが出ていましたけれども、何で保健給食課なんですかということなんです。 204 ◎野田保健給食課長 よく聞かれる御質問なんですけれども、学校保健安全法という形の中で、安全も含めての学校給食、学校保健ですね。安全も含まれているというところの中で、先般の組織改正の中で施設管理課のほうから保健給食課のほうに移った。あと、教育総務課でも一部扱っていたんですけれども、整理をして保健給食課で扱うということになっております。 205 ◎伊藤忠之委員 給食のことからいろいろなことをやっていただいて、大変忙しいと思うんですけれども、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  次にいきます。358ページ、全国学力テストについて、その結果の公表をどのように行うかということで各地で問題になっておりましたが、学校の序列化を私は求めているわけではおりませんので、ここでは質疑いたしませんが、学力なんですけれども、学力の格差という言葉もあって、学力の格差とは何だということをまずお聞きしたいと思います。 206 ◎斉藤統括指導主事 この場合の学力ということは、今、全国学力・学習状況調査ということが出ておりますので、こちらの結果の差というふうなことで今お話しいただいていると思いますので、そちらというようなことでお答えさせていただきたいと思います。 207 ◎伊藤忠之委員 テストの差が学力の格差だと。それは差であって、格差ではない。 208 ◎斉藤統括指導主事 学力については幅広く捉えていく必要があるかと思いますので、今、委員の求めているところというのがちょっとはかりかねるところもあるのですが、基本的に、全国学力・学習状況調査におきましては、子どもたちの基本的、基礎的な学習内容をはかるものと、それからそれを活用する内容についての問題ということになっておりますので、そちらのほうから子どもたちの基礎的なもの、それから活用する能力ということをはかるというふうなシステムになっておりますので、その差というふうなことになっているというふうに考えております。 209 ◎伊藤忠之委員 何かよくわからないんですけれども、よくわからないから飛ばします。  それで、普通に学校の勉強だけでなく、塾とか予備校とかに行っている人たちとか、いろいろいるわけですけれども、学校の生徒たちは、行っている子もいれば、行っていない子もいるんだけれども、行っていない子たちと行っている子の差というのはありますか。 210 ◎斉藤統括指導主事 こちらにつきましては、児童生徒質問紙というふうな形で、塾に、また習い事に通っていることというのが出ておりまして、その結果を見ると、通っているほうが学力に対しては結果がよいというふうなことは出ております。 211 ◎伊藤忠之委員 必要と感じて塾に行ったり予備校に行かれる方は大変──別に否定する話ではないと思うんですよ。では、行っていない子たちに対して、どういうふうにその差を埋めていくかというのもやはり考えなければいけないのかなと思うんですけれども、その辺について何か作戦がありましたらお答えください。 212 ◎山下指導担当部長 今、最初に学力の格差というお話があって、定義が明確ではないんですが、例えば経済力に差があることによって差がついてしまうということで、国のほうでも学習塾に通えない子の学力向上という話が出ていますので、本市においては、そのことを踏まえ、例えば土曜日及び放課後等の補習等支援事業ということで、教員がやる場合もありますし、あとボランティアの方が入ってということで、この中では、多くの学校では、学力的な習熟度が低いというか、課題のある子を率先して呼んでフォローする、いわゆる補習の取り組みが今行われております。 213 ◎伊藤忠之委員 補習が行われている。行われているということは、ではよい結果が出ていますね。 214 ◎山下指導担当部長 そうですね。今の学力の格差というところでいえば、学習塾に通うということもございますけれども、家庭の学習環境ですとか親の意識とかいうところもありますので、ですから、例えば、その補習を受けた子が、即、その子に追いつくとか追い抜くとかいうところではないですが、当然、その個に応じた指導を学校外の時間で行っていますから、そこについては明らかに効果はあると考えております。 215 ◎伊藤忠之委員 点数をつけなければいけない仕事だから差は当然出るわけだし、家庭の環境の中でそうなる子、ならない子がいても、やはり勉強したい子にはなるべく応えていただきたいと思うんですよ。小学校、中学校の市のあれですからレベルですけれども、ぜひそういった方向で行っていただきたいと。しかし、結果が出ておりますから、その結果を確かめて、結果を分析して将来に生かすということで改善があるわけで、学力テストの結果についてどのように受けとめているか、今後どのような学力向上のための取り組みを行うか、お聞きいたします。 216 ◎斉藤統括指導主事 本市の学力につきましては、先ほどもちょっとお話をさせていただきましたけれども、小学校につきましては全般的に、全国、また、東京都を下回った状態。中学校につきましては、理科を除いては全国、東京都を上回っているというふうなことにはなっております。ただ、平成26年度よりは、特に小学校においては差が開いているというふうなところが実態でございますので、そこのところを踏まえまして、まず1点目は、教員の指導力を上げるための指導力向上に関する中核市としての教員研修の充実というふうなことが1つ。それから、指導主事等が学校訪問を行いまして、直接、授業を観察し、指導力を上げるための取り組み。それから、授業改善推進プランを作成して、またそれを学力向上・学習状況改善計画というふうなものを市では策定しているんですが、そのことで全体として通年を通しまして学力向上策を各学校で図ってもらうというふうな対策等を私どもでは考えております。 217 ◎伊藤忠之委員 子どもたちのため、ぜひ子どもたちの成果が出ることをやっていただきたいと思います。  テストの点数もいいんですけれども、ほかに勉強として、東日本大震災で示されたような命を扱うテストというのはないんですけれども、必要であろう思います。テストの点数ということはもちろん重要であり、学力の向上ということが生きる力の向上になる部分もありますが、そういうことだけでなく、地元の将来のための視点は備えておるのか、お聞きいたします。 218 ◎斉藤統括指導主事 本市においては、小学校、中学校において社会科での副読本の作成というのも行っておりますので、地元について理解を深める教育というのも広く行っているところでございます。教員についても、先ほど中核市の研修ということもありましたけれども、地域のことを理解する、そしてそれを教育に生かすような教員を育てていきたいというふうに考えているところでございまして、そちらのほうを授業に反映させることによって、本市の子どもたちの育成につなげてまいりたいというふうに考えております。 219 ◎伊藤忠之委員 よろしくお願いします。  あと2つなんですけれども、きのうの夕方6時ぐらいなんですけれども、ニュースがやっていて、役所の幹部の方々、ニュースで八王子の子どもが出たんですけれども、見た方はいらっしゃいますか。 220 ◎青柳有希子委員長 いらっしゃいますか。いらっしゃらないようです。 221 ◎伊藤忠之委員 実は、質疑を考えなければと思って、早く家に帰ってテレビを見ていたんですけれども、そうしたら、夕方に八王子の小学校が出たんですよ。こんなものを読んでいたら、八王子の小学校ですよと言うから、手をとめてニュースを見たら、八王子の子どもが世界のヨーヨー大会に、弐分方のほうの子かな、ヨーヨー大会で世界一になりましたよとかと言っていたんですよ。世界一になりましたよというのが2回目だそうなんですけれども、そういった子どもたちというのは、有名というか、優秀な子どもたちというのは八王子にどれぐらいいるものかねと思ったんですけれども、誰かおわかりになる方。 222 ◎小林教育総務課長 優秀なお子様がどれぐらいいるかという御質疑でございますが、教育委員会では、児童・生徒表彰ということで、毎年、優秀なお子様を表彰しているところでございます。昨年、体育区分で申しますと、ヨーヨーの方もその対象に入っておりますけれども、69人、7団体が表彰をさせていただいたところでございます。主な競技でございますが、陸上競技でジュニアオリンピックの競技大会で優秀な成績、水泳のジュニアオリンピック等で優秀な成績をおさめたというお子様たちが数多くいらっしゃいます。 223 ◎伊藤忠之委員 そういう子たちを表彰していると言ったんですよね。本当に私が知らないだけで、皆さんはちゃんとやっていますよという答えだったと思うんですけれども、実は私にもぜひ教えてほしかったなというだけの話なんですよ。いいことは広く広めてもいいと思いますし、八王子市役所のホームページで小さく、この人が何か表敬訪問に参りましたという形もいいかもしれませんけれども、こんな子たちがいますよということも教えてほしかったなというだけの質疑です。 224 ◎鈴木玲央委員 それでは、質疑させていただきたいと思いますけれども、初めに、商工費、292ページの高尾599ミュージアムの整備運営ということでお聞きさせていただきたいと思います  本年8月に開館いたしまして、私もプレイベント、そしてオープニングセレモニー、またその後、実は子どもを連れたりしてクワガタ展を見に行ったりということで、もう既に何回か足を運ばせていただいていて、かなり子どもたちから多くの方が参加されて、遊ばれて、そして休憩するスポットになっているなということで、あそこのミュージアムについては私も高く評価させていただいているんですが、あの中を見ておりますと、いろいろな映像作品、もともとプロジェクションマッピングとか高尾の歩き方ということでいろいろな映像コンテンツがあるんですけれども、昨年、恐らく、この決算にあります高尾599ミュージアム映像等制作業務委託の中に、この映像コンテンツの制作というのが入っていたかと思うんですけれども、ちょっとそこのプロジェクションマッピングとかの詳細な費用についてわかれば教えていただきたいんですが、お願いいたします。 225 ◎平本観光課長 映像の制作委託につきましては、これはネイチャーウォールという剥製を配したバックにプロジェクションマッピングを放映するものと、あとは高尾599ガイドという、これは常時流している、高尾山の10のルールですとかコース案内、そういった3つのコンテンツ。その映像と、あとウエブも含めての委託になっておりまして、一つ一つについて幾らかかったかというのははっきりはわかりません。予算の見積もり段階での算定というのはあるんですけれども。 226 ◎鈴木玲央委員 実際、ちょっと細かい金額がわかればなというところだったんですけれども、プロジェクションマッピング、もう何度か見ていて、すばらしいなと。あそこのネイチャーウォールをベースに、すごいいろいろな自然が四季折々につくられているなというのを感じていて、観光課長もことしからなったばっかりで、昨年の予算編成の中からでは情報取得もなかなか難しいかなと思ってはいるんですけれども、正直、あれはすごいすばらしいとは思うんですけれども、自分は今既に4回か5回見ているんですね。4回、5回見ていると、もう何かその次の展開がわかるようになってしまっているんですよ。もう1回見て、2回目見て、3回目見て、4回目になると、こうなって、こうなってといって。ただ、子どもとかが初めて見ると、すごい喜んで、テンションが上がっているんですけれども、以前聞いたのが、これは四季折々なんですけれども、パターンというのは変わるんですかと言ったら、変わらないと言われたんですね。では、変える予定はあるんですかと言ったら、ありませんと言われたんですね。正直、もう既に1ヵ月弱で5回見て、パターンが読めてしまっていて、ではまた見るかというと、なかなか見ないかな。  できれば、今これを見ると、8,344万円の映像等制作業務を出しているんですね、決算で。だったら、例えば4パターンぐらいつくっておいて、春夏秋冬で4回分けて、高尾山に4回足を運んでいただいて見られるような形で組み立てたほうがよかったのかなと思うんですが、実際、今後、もうこの費用をかけてしまっているので、もう使ったお金なので、これを変えろとは言えないんですけれども、映像コンテンツ、特にあのプロジェクションマッピングのところに関して、より新たなバージョンというのを組み入れるようにしていただきたいと思うんですけれども、その辺のお考えはいかがでしょうか。費用がちょっとかかるところなんですけれども、いかがでしょうか。 227 ◎平本観光課長 今のところ、そのネイチャーウォールの映像につきましては、1年間はこの状況で流していくと。お客様の声も聞きながら、今後、どういった形か、また検討しながら、お客様が飽きないようなやはり映像というのは考えていかなければいけないと思っております。 228 ◎鈴木玲央委員 ぜひ声を聞きながら、今、観光課長がおっしゃったとおり、1年間たつと、多分みんな飽きてくる。こう言っては何ですけれども、初めて来た初見の人は全然構わないです。高尾山は結構リピーターが多いですし、あそこは休憩場所として、子どもたちもじゃぶじゃぶ池で遊べるし、あの小高い山のところはすごい子どもたちが喜ぶので、リピーターの方であればあるほど、なかなかああいう映像コンテンツというのは、もう1回見てしまうと、2回、3回はいいかなと思うので、変えていってもらいたいんですが、ただ、そのときに同じ8,344万円とかかかったら、どれだけあそこの映像コンテンツに費用がかかるんだということが実はちょっと懸念されるところなんですね。  一つ、この決算でこの金額がかかっているのを今後抑えながらも、映像コンテンツをグレードアップしていかなければいけないというふうに考えた場合に、八王子は東京工科大学とかデジタルサイネージをやっているところがあるので、できればそういう大学とかに声をかけて、プロジェクションマッピングを学んでいる学生とかにああいう高尾599ミュージアムを見てもらって、いろいろなアイデアを出してもらって、コンペティションではないですけれども、例えば、では高尾に合ったデジタルサイネージでつくってみてくださいと。それで産業振興部のほうとか観光課のほうで少しコンテストをやって、優秀なものがあったら、では期間で1ヵ月間流しますとか、2ヵ月間流しますというと、費用的には学生──八王子まつりの今ポスターは学生のコンペでやっているではないですか。あれのデジタル版を高尾599ミュージアムでやれば、費用的にもかからないし、常に新しいものを更新できるし、来ている人たちに楽しんでもらえる。  特に、高尾山の歩き方のムササビのむっさん。むっさんというのはおっさんから来ているのかなと思ったんですけれども、あのむっさんが歩いているのを見ていて、すごいおもしろいなと思うんですけれども、やはりああいうところをむっさんを使って、学生がいろいろな映像コンテンツというのを使いながら、あそこをより学園都市の一環として活用できるようにしていけば、費用も抑えられるし、映像コンテンツも新しくなるし、来た人が、ああ、またきょう変わっている。では来月来たら何が変わっているのかとなると、より足を運びやすくなると思うんですけれども、今、観光課がやっているんですけれども、そこは産業振興部とか学園都市文化課とかとぜひ連携をして、あそこのせっかくあの設備があるんですから、あれを活用したデジタルサイネージの取り組みというものをやっていただきたいと思うんですけれども、その辺、観光課長でも産業振興部長でもいいんですけれども、いかがでしょうか。 229 ◎大西産業振興部長 今、御提案をいただきました。確かに、まずちょっと前提を話しますと、あそこの3Dマッピングというのは、4つぐらいのカメラを組み合わせて非常に高度なもので、だから非常に動きがあったりとか色彩感があったり、立体感があったりするという、あのつくり込みをしたのでかなりお金がかかって今の状態のようなものになっている、そういう面があります。今度は大学等と連携していくと、これはすばらしいことだと思うので、またこれは検討していきたいと思います。そういう中で、やはり全部がああいう3Dでできるかどうかとか、そういう技術的な問題とか、そういうことも含めて、いろいろお話をしながら進めていきたいと思います。  また、今お話があったとおり、産業振興部の中でも、企業支援課とか、そういう大学との関係が深いところとか、あるいは学園都市文化課とか、そういうところといろいろお話をしながら、それも検討していきたいと思います。 230 ◎鈴木玲央委員 あれを見ると、もう既にあのプロジェクションマッピングをベースにいろいろな動物のものとかが配置されているので、違うものを流すというと結構難しいかもしれないです。でも、学生というのはいろいろなアイデアがあるので、あれを活用しながらいくと思いますし、もう思い切ったことを言えば、あそこの1階前に白いスクリーンを垂らしてしまえば完全にフルの、スクリーンを垂らしてしまえば、例えば夏の間はそのフルの白いスクリーンだけでやる。ふだんは上げておいて後ろの動物たちと一緒に流すというので、2パターンできる。スクリーンだけだったら上につけて垂らすだけなので、なので、そういういろいろなアイデアを、せっかくやっているので、お金をかけずに、次、その映像が上がったときに8,000万円上がったら、また自分は質疑させていただきますので、ぜひそのときは、費用をできるだけ抑えながらも、せっかくある施設を有効活用する。  あそこまで設備ができているというのはすばらしいと自分は思うので、ぜひたくさん行きたい、きょうも見たい、新しいのができたと、いわゆる高尾の魅力を発揮しながら、できれば、観光課がやっているので、あそこに市内の映像とか中心市街地の歴史とか、せっかく市制100周年なので、再来年には100周年の何か映像とかも高尾599ミュージアムに来た人は見られるというふうになれば、いや、高尾だけれども、八王子だなというところで、さらに皆さんに足を運んでいただけるような観光の情報発信スポットとしてなりますので、ぜひそこは、今、産業振興部長からいい答弁をいただいたので、産業振興部と、またいろいろな所管と取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  続いて、情報教育の基盤整備についてお聞きさせていただきたいんですが、教育費の370ページ、これが小学校で、あとあわせて379ページ、こっちに中学校があるんですけれども、今、学校のICT化ということでいろいろ進んでいるんですが、正直、やはりこの教育基盤整備というのは費用がすごいですよね。まず、小学校では1億5,795万円、一般財源では5,365万円が小学校に出ています。中学校では8,516万円、一般財源でも2,896万円。都の支出金がありますけれども、これだけの費用をかけている。  正直、今ITというのはほぼ業者の言い値に近いところがあると思うんですよ。建築とか、今までいろいろ精査されてきた歴史あるところの中で入札とかでやっているんですけれども、今ITというのは、どうしても新しくなったものなので、最先端技術はこれで、私たちしかできないんですという、NECとかが来たら、もうそれに従うしかないみたいなところが、正直、学校教育以外のところでもあると思うんですけれども、この中で、今、周辺機器の賃借料で1億492万円、小学校では借りているんですけれども、今OSが、XPがサポート終了になって、7と8になって、ただ、8の使い方が悪くて、今はもうウインドウズ10になって、ただ今無償アップグレード中ですけれども、今小学校でまだXPパソコンというのが教育用のパソコンとして残っているのか残っていないのか。あと、OS上で8、タブレットはもうほぼアンドロイドなので別ですけれども、OSがどういう状況、8が入っているのかどうか、その辺の状況を把握されているのかどうか、特にXPが残っているのかどうか、その辺、いかがでしょうか。 231 ◎小林教育総務課長 教育ネットワークのパソコンのOSの質疑でございますが、現在、XPが入っているパソコンは1台もございません。全て7化しております。 232 ◎鈴木玲央委員 今、全部7化されたということなので、ちょっとそれは一安心した、セキュリティーの問題があるので。ただ、もうウインドウズ10が動き始めているんですね。7というのはもう2世代前のOSになっているんですよ。ということは、もう来年には7がどうなるか。大体5年から10年ぐらいは保証が入るので大丈夫だと思うんですけれども、使い方が違うんですよね。7と10の基本的な使い方というのが違いますし、8はもっと違いますし。なので、今7で習った子どもたちが、実際、高校生とかになったときにOSが違うと、使い方、基本のワード、エクセルとかは変わらない──変わるところもありますが、変わらないと思うんですけれども、結局、イタチごっこになるわけですよ、アップデートというのは。その辺というのは、この委託料の中に全て含まれているのかどうか。要は、アップデートがあった場合に、その委託料としてもう全部含まれているのか。今回10が入りましたけれども、今は無償アップグレード中ですが、終わったら有料になるわけではないですか。でも、この委託料の中で全て10まで上げてくれますという話になっているのかどうか、その辺は契約上どうですか。 233 ◎小林教育総務課長 こちらの委託料につきましては、平成26年4月から小中学校、約5,000台のパソコンを入れかえた費用でございます。また、学校の各サーバー、そのほか周辺機器、その金額になっておりまして、アップグレードの金額については含まれておりません。 234 ◎鈴木玲央委員 結局、そこのアップグレードが含まれていないと、たまたまXPがことしサポート終了になりましたけれども、今後、5年、10年先を見据えたときに、また同様のことが起きたとき、これだけの金額がかかるとか。ただでさえ、委託料を見るだけでもすごいではないですか。2,859万円、これが周辺機器の保守の委託。あとは、周辺機器の賃借でさっき言った1億円だったり、中学校でも1,565万円ということで、これだけのものが常に、しかもOSのアップデートも含まれていなくて、有償になったら、さらに5,000台の、1台、大体買うと、学校だから安く見積もっても、でも1万円ぐらいかかるとすると、5,000万円ぐらいはかかるわけではないですか、最低見積もったとしても。そうなった場合に、この辺の費用というのを抑えていかないと、学校の教育費に回せるところでもっと必要なところもあるではないですか。子どもたちの環境改善で、今回、空調機とかをやっていますし、トイレとかも、いろいろなところ、子どもたちの環境整備をしていかなければいけないところ、こういうところの保守委託料とかでしっかりと抑えていけるようにしていかなければいけないと思うんですけれども、その辺の精査とかというのは、今CIO補佐官がいますよね、市の情報管理課のほうに。そういうところにちゃんと相談しながら適正金額として対応しているのかどうか、その辺はいかがでしょうか。 235 ◎小林教育総務課長 システムを導入する際には、必ず情報管理課にこの金額が適正かどうかというものの申請を出しまして、オーケーが出ないとそのシステムは契約ができない形になっておりますので、予算上ですけれども、金額については適正なものだというふうに考えております。  また、システムのこのアップグレードでございますが、7化したんですけれども、一応、契約上、26年から平成31年までの6年リースでこの金額になっております。31年までは7については対応できるというところで、6年後にはまた更新しなければいけない時期が来ますけれども、その間の更新は特に必要ないというふうな形で考えております。 236 ◎鈴木玲央委員 正直、6年間、更新が必要ないというのは、結構、こっちの都合で、マイクロソフトは全然関係なくて、7が出て3年ぐらいしかたっていないのに、もう8があって、8.1があって、今度は10になって、では、その後、どうなのかという話になるわけではないですか。タブレットもアンドロイドが今入っていますけれども、アンドロイドもどんどんバージョンアップしていって使い方が変わっているので、6年間の保守点検というのは、確かにその費用状況では一番大事だと思うんですけれども、ただ、それはあくまでこっちの都合であって、アップデートしてくる向こうは全然都合が違くて、いろいろなものを改善していく。それによってネットワーク環境も変わっていく。今、7で使えるネットワークの形と10で使えるネットワークの仕組みというのは若干違うんですよ。ということは、これからそのセキュリティーとかもまた変わってくるわけではないですか。だから、そういうところというのをやはり6年というスパンではちょっと長いかなと思うところがあるんですよね。結構、もう2年、3年でいろいろなものが変わっていく時代なので、そのあたり、情報管理課は担当が総務企画なので、ここで細かいところまでいってしまうとちょっと情報管理課のほうに質疑が及んでしまうので、情報管理課に相談されているということなので、ぜひそこはきめ細かく、子どもたちの(「教育長に」と呼ぶ者あり)教育長に聞きますか。なので、ぜひここの費用というものを、やはり小中合わせて2億円を超える金額であるというのは、しっかりと今後精査していっていただいて、子どもたちの学習環境というのは時代のICT、しかも教育情報化推進プラン策定で324万円かけているところもあると思うので、その辺でうまくこの辺の精査というものも、決算でこう上がっているということは、来年度にはもうちょっと抑えられるように。教育総務課長がちょっと目をつぶってしまいましたけれども、年々、この決算を見るたびに、ああ、教育総務課長は頑張っていると言えるような決算になるように、また来年度の予算編成の中で組み立ててもらいたいと思います。  最後、1点、ちょっと追加でお聞きさせていただきたいんですけれども、さっき、鈴木基司委員から話が若干あったんですが、学校の指定校について、356ページですね。教育費のところで、今、指定校はいろいろ、これを見ると、スポーツ推進だったり、外国語活動だったり、家庭との連携ということがあるんですが、これは、先ほどの話では、もう手を挙げると指定校になるといったことのようなんですけれども、では、手を挙げない学校はいつまでも指定校にならずに、そのまま推移するのかどうか、そのあたりはいかがでしょうか。 237 ◎斉藤統括指導主事 今お話しいただいた各種の研究指定校の件なんですけれども、基本的には、校長が学校経営の中で必要に応じて、市のほうが示している研究指定校に手を挙げていただくという方法はとっております。実は、以前は、特に市の指定校についてはそれぞれ回していた時期もあったんですが、逆に言うと、学校の特色が生かしにくいというふうな面もあったので、現在では、学校の自立的な経営ということを支える意味でも、学校のほうから出していただいています。ただ、ずっとやらない学校については、こちらのほうでそろそろどうかと個別に当たったりというようなことも行っておるところでございます。 238 ◎鈴木玲央委員 手を挙げるということは、それだけ意欲があって、子どもたちにいろいろな教育をしたいという思いのある校長先生たちが手を挙げているということなので、そういう自分から手を挙げるというのも大事だと思いますけれども、ただ、これは、オリンピックの教育推進で見ていると、実は、うちのすぐ近くの第五小学校と横山第二小学校が入っていて、距離としてはもう本当にすぐ近くの千人町と並木町なので、両方ともよく知っている学校なので、うちの地元でこの2校が手を挙げているというのは正直うれしいところではあるんですけれども、ただ、そのかわり全く手を挙げていない地域というのも見られるわけで、小学校だって70校、中学を入れれば全部で107校あるうち、指定校、オリンピックで11校ですから、1割ぐらいですよね。これは、指定校というのは数の制限があるんですか。例えば、このオリンピック教育推進だったら11校までしかできないとか、逆に、手を挙げれば幾らでもいけますというのは、その辺はいかがでしょうか。 239 ◎斉藤統括指導主事 オリンピック教育推進校につきましては、これは都の事業ということになりますので、東京都のほうでは全都で600校というふうなことがございます。市のほうから推薦を上げて、その中から都のほうで選ばれたという形なので、実際にこちらで出ている校数よりはもっと多くの学校が手を挙げております。だから、学校としては、特にオリンピックが近づいていることもありまして、多くの学校が意欲を示しているところでございますが、都全体の予算がございますので、校数についてはここで出されている学校が八王子で割り当てられているというところでございます。 240 ◎鈴木玲央委員 わかりました。オリンピックについては都の予算がある。例えば、そのほかの指定校もあるわけではないですか、家庭との連携とかいろいろな。それも全部同じような形で縛りが、都と関連しているところがあるのかないのか、市単独で決める──要は、この指定校全体ですね。指定校全体として指定するのは制限があるのか、その辺はどうでしょうか。 241 ◎斉藤統括指導主事 こちらについては、国の事業、それから都の事業、それから市としての単独というものがあるわけですが、市単独としては、研究指定校、市の課題に応じたところに基づいて手を挙げてもらう方式が10校、原則としてございますが、平成27年度については11校というふうにいっておりますので、こちらの市として出した予算の中で選定をしているという形になっております。 242 ◎鈴木玲央委員 ぜひ指定校というのはすごい取り組みとしてはいいことだと思いますし、そういう制限がある中でも選ばれるというところもあるかと思うんですけれども、できればどんどん拡充していってもらいたいというところがあって、正直、これを見ると、手を挙げていないところ、名前がどこも載っていない小学校というのもあるわけではないですか。だから、そういう学校にどうやって手を挙げてもらうようにしていくのか。同じ市内の小学校に通っているのに、ここの学校に通っていればいろいろ学べるけれども、こっちは手を挙げていないから若干違うというのは、やはり子どもたちにとって寂しいことだと思うんですよ。やはりどこの学校へ行ってもできることはできる、やれることはやれる。  一つ思いたいのは、この指定校があるではないですか。指定校でやりました。その学校はよくなりました。では、今度はそれをベースにほかの学校に広げる。ここで、例えば第五小学校とかでいろいろやっているんですけれども、運動推進で。それですごい効果が出ています。では、それをベースに、指定校になっていない学校へその情報を流して、こういう体育指導をやったらどうですかとか、こういう形で改善したらどうですかと、その情報の共有ですよね。都で縛られているけれども、その縛られた中で学んだ人たちがどんどん広げていくというような横の広がりというのはされているのかどうか、いかがでしょうか。 243 ◎斉藤統括指導主事 研究指定校という趣旨については、市のことについては特に重点的な教育課題において各校に代表として研究してもらって、その研究成果を普及啓発するというのが目的になっておりますので、2年間指定したうち、2年目で必ず研究発表会を開催していただくことになっています。その中で多くの学校の代表の先生方、また管理職の先生に来ていただいて、その研究成果を持ち帰っていただくというふうなことにもなりますし、先ほど出ております、例えば言語能力向上拠点校ですとか、都の事業でありましても同様に発表の機会を設けておりますので、必ずそこのところに参加して広げるような仕組みをとっております。  また、特に研究指定校の発表の終わった学校につきましては、例えば、研修、研究の担当をしている教員に、校内研究の取り組みの様子などについて研修の講師として来ていただいて、そこに参加した教員に広めてもらうと、さまざまな方法で研究したことを広める方法をこちらとしてもとっておるところでございます。 244 ◎鈴木玲央委員 ぜひそういう機会で横のつながりで広げていただいて、せっかく2年間やった経験、そして実績、研究というのを広げていただきたいと思いました。  あともう一つ、この指定校に関しては、さっき、おっしゃられたとおり、手を挙げてみずからというのは大事だと思います。それ以前は持ち回りでやっていたというところで、やはり地域にどれだけ八王子の中で分散するかですよね。町中に研究指定校が固まってしまったら、正直、南大沢のほうとか川口のほうとか恩方のほうに情報を持っていくのは難しいではないですか。小学校の外国語活動というのは、もう指定校で柏木小学校しかないわけではないですか。だから、柏木小学校でやっていることを、では、例えば恩方のほうで情報がとれるか、川口のほうで情報がとれるか。確かに発表会で聞くことはできるけれども、では、実際、その教育の場を見学に行くとか、来てもらうとかというのは距離的にも難しいわけではないですか。だから、できれば数がとれるところは少し一定程度の分布を、各拠点、エリア地域でやるような形も、今後の指定校の中において、自薦は大事ですけれども、そういう広い目で見て八王子に広げていく、情報拠点の整備というところも今後の中でちょっと入れていただきたいんですが、その辺の検討はできるかどうか、いかがでしょうか。 245 ◎斉藤統括指導主事 御指摘のとおり、さまざまな地域にあったほうがその近隣の学校が見やすいというふうなことは考慮していきます。ただ、手を挙げた学校が少ないとそういうふうにならないので、できるだけ多くの学校に手を挙げていただいて、多くの数のある中だったら選べることがございますので、今度の11月から12月を目途に来年度の研究指定校の募集もかけていきますので、そのあたりでたくさんの校数に手を挙げてもらうよう、また校長会等を通じて周知を図り、できるだけ多くの地域から学校が選ばれるような形でしていきたいなと考えております。 246 ◎鈴木玲央委員 今おっしゃられたことをぜひ進めていただきたいと思いますし、できれば、過去の5年、10年の中で一切手を挙げていない学校があるかどうかとか、ちょっとそういうところも調べていただきたいと思うんですね。見ると、一生懸命やっている学校はたくさん手が挙がっているけれども、実は、その陰でずっと手を挙げていない学校があるとか。校長先生も入れかわるわけではないですか。ここの先生がやっていたときはやりました、異動した先でその先生がやりましたということは、その先生がいなければやりませんということにもなるわけではないですか。ではなくて、やはりみんな一緒に八王子の子どもたちのためにやっていくためには、一定程度、市がしっかりと示すことも大事ですし、やる先生というものもしっかり横に広げるような取り組みというのもしていただきたいと思います。せっかくこれだけ、決算でも結構、費用部分としては上がっているので、これを1で終わらせるのではなくて、10にも100にもしていかないといけないと思うので、ぜひそういうところを今後、指定校の取り組みとしては取り入れていただきたいと思うんですけれども、最後、教育長の御所見をお聞きして、終わりたいと思います。 247 ◎坂倉教育長 今の議論を聞いておりまして、そのとおりだなと思ったんですが、今、私が校長会等でいつも言うのは、公教育の義務教育ですから、どこまでその特色あるというものを認めていいのか、今、委員、おっしゃったように、八王子市の子どもたち全部を考えると非常に課題はあるんですけれども、まずは各学校の校長なり教員たちが、自分たちでいい授業をしていこうという意識を持たなければどうしようもないなという形であります。そういう意味では、本当に数年前は、こちらから頼んでという言い方はおかしいんですけれども、今度はあなたの番ねみたいな形でやっていて、手を挙げないところが多かったような形です。校長会のたびにその辺のところを言っておりまして、確かに、2年なり3年の研修の2年次目、3年次目には当然発表しますけれども、発表することと、自分たちが本当に2年なり3年間、授業づくりをやるということはやはり違いますので、そういう意味では教員たちの資質の向上にもなるという意味で、特に小規模の学校、教員のほうもクラスがえとかがなくて刺激がありませんから、ぜひやらせていきたいというふうに思っているんですけれども、なかなかそこは、今おっしゃられたような校長ないし教員たちの意識というのがあります。  そういう中で、先ほど言ったように、こちらから、今、斉藤統括指導主事が言ったみたいに、多くが手を挙げる中で選んでいきたいですし、また、毎年、手を挙げていないところについては、こちらのほうからぜひと声をかけることも必要だというふうに思っています。来週、校長会がありますので、きょうのこの議論については、ぜひ途中の中身に入れて、やはり本当に子どもたちのことを考えたとき、またそれから教員の資質向上、それからやりがいも含めた中で、確かに忙しいかもしれないけれども、それ以上の充実感があるというのは全てやった教員の講師たちが言っていますので、その辺も含めて、もう一度働きかけていきたいなというふうに思っています。 248 ◎青柳有希子委員長 会議時間も大分長くなりましたので、暫時休憩します。                                     〔午後3時01分休憩〕   ──────────────────────────────────────────                                     〔午後3時30分再開〕 249 ◎青柳有希子委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  質疑を続行します。 250 ◎五間浩委員 それでは、私は代表質疑のほうを行わせていただきましたので、なるべく要点を絞ってということで質疑させていただきます。ちょうど私も、1期目の初当選、スタートが文教経済委員会でして、当時の文教経済委員長が、こちらにいらっしゃいます小林鈴子副議長ということでした。そういう意味では、久方ぶりの当委員会での分科会審議となります。どうぞよろしくお願い申し上げます。  それでは、私のほうも主要な施策の成果・事務報告書の274ページ、道の駅八王子滝山の管理運営について、まずお伺いしたいと思います。  まず、この道の駅八王子滝山の管理運営については、本当に毎年御努力をいただきまして、本市においても非常に定着を図られてきたと、このように評価をさせていただいているところでございます。そこで、まず、御案内のとおり、この場所の向かいには、今後、インター北地区、いわゆる大型ショッピングモール、この建設予定ということで、そういう意味で、その向かい側に当たる地域、この道の駅八王子滝山について、それに対する対策といいますか、準備といいますか、そのあたり、今どういう検討状況にあるのか、お伺いいたします。 251 ◎鈴木農林課長 現在、道の駅八王子滝山は、平成19年にオープンしたものですから、施設のほうの修繕に力を入れるということで、今現在、テラス席のところの改修工事を進めてございます。あと、道の駅八王子滝山に関しまして、新しい6次産業化のものとか、目新しい製品の開発とか、そういうもので、ショッピングモールができても影響がないような形で進めていきたいというふうなことで考えております。 252 ◎五間浩委員 この案件については、地域的には離れておりますけれども、中心市街地の皆さんから直接的な影響が及ぶのではないかということで多くの声をいただいているところでございます。そうした面においては、この道の駅八王子滝山は、まさにこれは向かいに面している地域ですから、最もこの影響を受ける危惧がどうしても発生する、そういうところでございます。そうした意味において、要点ではございますけれども、しっかりと両者がウイン・ウインの関係で結ばれるように、片やショッピングモールのほうは企業ですから、よいものを安くという視点で、しっかりこれはもう重点を置かれると思います。一方、道の駅八王子滝山については、八王子ブランド、地場農産物を皆様にという視点ですから、お互いに特色をしっかりと発揮しながらも、今後のことを考えていかなければいけない。そうした意味では、御答弁もありましたけれども、しっかりと先方様への連携、またいろいろな調整も含めて、ウイン・ウインの関係を築けるようにしっかり御努力いただきたいと思いますが、この点、御見解を伺います。 253 ◎大西産業振興部長 道の駅八王子滝山につきましては、まさに谷戸の野菜を、地元農産品、農産物、これを発信する非常に重要な拠点だと考えております。そういう中で、今お話がありましたように、ここにイオンの新しい店舗ができるということの中でいえば、競合する部分は確かに出てまいります。そういうことで、そういう点を踏まえて、今お話がありましたように、それぞれの特色、それを生かしながらウイン・ウインの関係になっていけるように、イオンとの調整も含め、それからまた道の駅八王子滝山自身の差別化といいますか、そういったものをしっかりと検討しながら進めていきたいと思います。 254 ◎五間浩委員 これはもう本市にとっても、今までの道の駅八王子滝山の皆さんの御尽力、また地域の農家の皆さん、今まで携わっていただいた皆さんにとっても、これは本当に本市としてはお応えしていかなければならないという視点も私はあると思いますし、そしてまた、これはもう真剣勝負だと思うんですね。そうした意味では、今御答弁がありましたことを具体的に施策につなげていただいて、ぜひこれはウイン・ウインの関係を築ける、そういう真剣勝負という視点でしっかり行っていただきたいと思います。  それで、主要な施策の成果・事務報告書のほうも、いわゆる指定管理者の皆さん、指定管理の関係で戦略も練られて、いろいろな催し物もされて、非常に頑張っていらっしゃるなということですけれども、決算年度の取り組みももちろんなんですけれども、今後の販路の拡大というのは常に革命を起こしてといいますか、そういう視点が非常に重要だと思いますので、しっかり持っていただきたいなと思っております。  そこで、今後、東京都が推進する産業交流拠点、旭町・明神町地区のあの地域にはなりますけれども、そうしたところは、私は1期目のときに、当委員会でも、やはり産業会館といいますか、産業振興の一つの大きな拠点という位置づけの中で、本市の農業振興にもしっかりと対応できるような、そういう産業交流拠点ということで非常に期待を持ちながら質疑させていただいていたところでございます。そこで、ものづくりの関係とかMICEの取り組みとか、これは本当によくやっていらっしゃるなと思うんですけれども、農業振興の視点においても、例えば北口の拠点ということで、八王子の地場産のお野菜を人通りの多い中心市街地の中で選んでいただけるようなアンテナショップを含めた、またそういうスペースとか、いろいろな考え方ができると思うんですけれども、販路の拡大という視点で、この八王子駅北口周辺あたりへの展開といいますか、そういうイメージは今どんな見解でいらっしゃいますか、お答えいただきたいと思います。 255 ◎鈴木農林課長 現在、中心市街地の中の販路の拡大に関しましては、実際に駅ビルにもスーパーが入って、地場産のものも販売しています。あと、今後の店舗の部分で何かイベントの関係で西の放射線通りとか東のところとか、そういうふうなもので機会があれば、そういうイベントを活用しながら販路のほうの拡大をPRしていきたいと考えております。 256 ◎大西産業振興部長 少し補足させていただきますと、中心市街地における農産物の販売、こういったものはやはり非常に重要なところだと考えております。10月に行われるフードフェスティバルとか、そういったところでも、八王子の農産物とか、そういったものを使ったマルシェとか、そういったものを展開していただいて、これはまさに、将来の産業交流拠点、ここにも大きな展示スペースができていますので、こういうものの活用とか、そういうものをにらんだような展開として進めているところでございます。 257 ◎五間浩委員 これは、八王子の農産物を広く市民の皆様や、また来街者の皆様に知っていただく、また御購入をいただく視点は、決してこの道の駅八王子滝山だけの取り組みではなくて、八王子全域にわたる農家の皆さんを支援していくという方向性は、もちろんこれはなければならない。しかしながら、駅前にもそういうお店がありましてというお話がありましたけれども、やはり私は、この道の駅八王子滝山、これは本当に八王子の農産物の中心拠点ですし、もうブランドだと思うんですよね。そういう意味では道の駅八王子滝山があります。ほかの地域でも頑張っていらっしゃるところはあるんですけれども、そういうところも含めて、中心市街地の中でそういうものを手にとっていただいて、それが道の駅八王子滝山にまた集客を促進するような効果になるような、道の駅八王子滝山が来るべきなのではないかなと思っていまして、そういう意味では、他の販売所もあるわけですけれども、しっかりと産業交流拠点、北口の中でそういう機会が図られるような取り組みをぜひお願いしたいというふうに思います。  また、私もいつも議会で申し上げさせていただいていますけれども、八日町の多摩信用金庫跡地についても、今後、子どもの関係の施設ということもひとつお話は伺っているんですけれども、そういう西放射線の方向に向かっても、そういう八王子の地場産お野菜をやはり選んでいただけるような、そういう取り組みの一つの拠点にはなるのかなというのは、していかなければならないという思いもありますので、ぜひこの点も御検討いただきたいというふうに思います。  それでは続いて、285ページ、商店街の振興についてお伺いさせていただきたいと思います。  まず、主要な施策の成果・事務報告書の中で、この285ページの関係については、はばたけ商店街事業補助金事業、また輝く個店グループ支援ということで、毎年、これはやっていらっしゃるなという事業でありますけれども、これは、よく私は、今回、改組された特別委員会ですけれども、中心市街地に関するそういう懇談会で商店会や商店街の皆さんと懇談をさせていただいたときに、どのぐらいこの商店街の皆さんの御要望と八王子市が取り組んでいることのマッチングといいますか、同じ思い、同じ視点に立って力を合わせていけるかというのは非常に重要な視点だと思うんですね。  そうした意味で、この2事業をずっとやっていらっしゃるんですけれども、これから人口減、またこれからの高齢社会ということを見てみますと、1つには、やはり滞留スペースの関係で、中心市街地、商店街の地域に高齢者の皆さんが腰をかけられたり、おトイレに行けたりとか、そういう高齢者向けの視点ですよね。2つ目には、学生と若い世代の方々とよく懇談させていただくんですけれども、学生らしい視点では、やはり買い物をしたいと思えるようなセンスのあるお店が少ないとか、なかなか魅力を感じられないとか、いろいろな声というのがあるんですね。そういう意味では、この商店街の振興というのは、そうした若い世代の皆さんや高齢者の皆さんのお声もしっかりと聞いて、反映していかなければならないというふうに思っております。では、その辺のところをちょっとどんなふうに今後取り組んでいこうとされているか、お伺いします。 258 ◎原田産業政策課長 少子高齢社会を迎える中で、商店街がどのようにこれまで以上に地域に必要な存在になっていくのかということに向けて、やはり地域の方との連携というものは、これまで以上に密な連携を図る必要があるというふうに考えております。こうした中、例えば中心市街地におきましては、専門の部署がございますが、私どもも連携をしながら、若い方の斬新なアイデアをいただくであるとか、または高齢者もたくさん居住しておりますので高齢者、または子どもを連れたお母さん方というんですか、そういう方の意見なんかもいろいろな場を通じて聞きながら、まずは町の顔である中心市街地の西放射線を憩いの場、ベンチなんかも置いて憩いの場にしていこうという考え方を持って、中心市街地を中心に、我々、産業振興部でも一緒になって検討しているところでございます。 259 ◎五間浩委員 これは、これまでの取り組みをまず加速させるような、そんな思いでぜひまた御推進いただきたいと思っております。  それで、今、先ほど、いわゆる商工会議所の商業部会との懇談会の中で、市側の皆さんもよく聞いていただいているんですけれども、一言で申し上げて、商店街の振興ということを考えたときには、やはり歩行量がふえるようなまちづくりを行政にはお願いしたいと。特に、各個店の魅力をその人たちの努力によってしっかり頑張ってくださいよというのは、これは基本なんですけれども、ただ一方で、年々、この歩行量調査というものをされている中にあって、歩行量がやはり確保されて、また拡大していくような、そういうふうなまちづくりというのは、やはり行政が担っていくような視点だと思うんですね。そういう意味では、八王子中心市街地の総合的な再生ということでいろいろな取り組みをされているんですけれども、この歩行量を上げていくための努力というのが、今御答弁にありました時代を捉えたまちづくりというところにやはり帰結していく、非常に重要な視点だと思いますので、ぜひこの点をしっかり取り組んでいただきたいというふうに思っております。  では、これはちょっとこの辺にしまして、要望させていただいて次に移りまして、続いて、292ページの高尾599ミュージアムの整備運営についてということでお伺いさせていただきたいというふうに思います。  まず、これについては他の委員も取り上げていましたので、そうですね、私のほうは特に立地の関係といいますか、私も見学会に参加させていただいて、基本的には、車で高尾山のほうに向かうにはちょっと外れにあるなという印象ですし、鉄道もそうですよね。そういう意味では、この立地を考えていったときに、ここをやはり観光の一つの拠点として、皆さんに気軽にあの場所に集っていただくための方策といいますか、そのあたりは課題の認識を含めてどうお考えになっているか、お伺いいたします。 260 ◎平本観光課長 高尾599ミュージアムにつきましては、ほとんど京王線を使って来られる方が多いかと思います。やはり回遊性を持たせるということも大事ですので、京王線からケーブルカーの清滝駅へほとんどの方が行かれるんですが、その途中で高尾599ミュージアムの場所を示すような看板の設置を、1つは今設置しておりますが、もう少しふやす必要があると考えております。
    261 ◎五間浩委員 わかるんですけれども、看板というのはちょっと弱いですよね。だから、ここは私が行ってみての実際の課題だと思うんですよ。それで、他の委員も、展示物の充実とか、いろいろいい視点でおっしゃっていたんですけれども、ただ、私、ちょっとあの見学会の後、スーツ姿で1回、山頂まで行って、帰ってきたんですね。感想は、やはり何の準備もなくてあそこへ行ってはいけないなと。さんざんな思いをして帰ってきたんですけれども、そうした中で見てみますと、展示物もそうですけれども、あそこに登山される方は、1回、あそこに寄っていただいて、注意事項なんかもやっていらっしゃったんですけれども、やはりあそこは1回、特にビギナーの方なんかは1回行かれて、この山の状況や、そしてまた注意が必要とか、注意事項等をしっかりと聞いていただいた上で、安全に高尾山に行っていただけるような、ひとつそういう意味では、いわゆる来られる方の視点に立った、そういうものをしっかりと取り組むことによって、特色ができてくるのではないかなと、そんなふうに思います。  私は歩いて山から最短距離で戻ってきたんですけれども、靴ずれを起こしまして、ただ、そうなったときに、例えばバンドエイドが欲しいとか、いろいろあるわけですよ。だから、そういう意味で、ここは笑っていただいて結構なんですけれども、そういう来られる方の視点に立って、あそこがいろいろな部分で対応ができて、交流もできて、展示もあって、あそこが一つの拠点なんだなという形にならないと、やはり御評価はいただけないのかなと思っていまして、ぜひそういう取り組みをお願いしたいと思います。  個人的には、甲州街道に面していますし、あそこが、さっきの道の駅ではないですけれども、やはり何か八王子の魅力発信の、車もたくさん走っていますし、そういう意味では、道の駅というのか、町の駅というのか、そういう何かのリンク策なんかもおもしろいのかなと思うんですけれども、そうしたよさをしっかり引き出して取り組んでいただきたい、このように思います。  それで、先般、9月24日に八王子市交通企画課のほうか中心市街地政策課のほうから、高尾山エリアと中心市街地を結ぶバスで町の魅力情報発信ということで、今後、バスで高尾山と中心市街地が結ばれるというような報道も伺っていますので、例えば、そういうことも連動させていただきながら、八王子の魅力をしっかりと発信して、そしてあそこは高尾山のほうへ訪問される皆さんにとってやはり非常に重要な拠点なんだなと言っていただけるような取り組みをしっかりお願いしたいなというふうに思います。  それで、あと2つなんですけれども、次は教育に関連して、354ページ、小学校通学路への防犯カメラ設置について、これもお伺いいたします。  他の委員も発言されておりますので、私のほうは自分なりの角度でお伺いして終わりたいと思いますけれども、まず、防犯カメラの設置を小学校、これからもちろん中学校も含めて取り組んでいただきたいと思っているんですけれども、まず、小学校の通学路へ防犯カメラが設置されるという視点は、これは非常に効果が高いと私は思っています。具体的にどこに設置するとか、そういうことももちろん重要なんですけれども、学校が防犯対策の中で防犯カメラの設置に踏み切ったということは、まず親御さんが安心されています。子どもの事件が非常に多いですから、学校がしっかりと本腰を入れて取り組みをされたということは、非常に評価をされております。と同時に、防犯カメラがあることによって、御家庭で防犯の意識ということを子どもと一緒に考えていくような、そういう機会にもなると思いますし、設置される場所をなるべく歩くというような、そういう取り組みにもつながると思います。そうした意味では非常に評価されておりまして、1ヵ所、小学校1校当たり5台ずつということですけれども、早期にしっかりと設置に取り組んでいただきたいと、まずお願いしておきたいと思います。  それで、設置の台数が決まっているのでやむを得ない部分はどうしてもあるんですけれども、例えば、私が伺っていて、防犯メールとか警察での事件とか事故のそういう掌握の状況とか、そういうものを考えていったときに、単にある特定の小学校を設定して、そこに5台ということもいいんですけれども、そういう意味では、なかなか最終的に小学校全部に行き渡るためには、事業年度がどうしてもかかってしまいますよね。そうした意味では、そういう警察とも連携をしながら、特にここの場所については危ないから、5台なんだけれども、なるべく多くの小学校の重要ポイントについては先に設置していくというような、そういうことは検討できないんですかね。いかがでしょうか。 262 ◎野田保健給食課長 防犯カメラの設置につきましては、26年度から3ヵ年をかけまして設置を完了する予定となっております。26年度は5校、27年度、本年度は32校、28年度32校で全校設置を目指して、東京都の補助事業は5年間なんですけれども、3年間に短縮をして早期につけたいというふうに考えております。 263 ◎五間浩委員 私が申し上げたいのは機動性といいますか、その辺、頑張っていらっしゃるのはもちろん評価させていただきながらも、全部の地域を私も存じ上げているわけではないんですけれども、ここはというところには効果的につけていくということが、さらに、先ほどの話ではありませんけれども、御家庭でこういうところについたんだよというのが皆さんの言葉に上がって、やはり学校区全体の学校防犯といいますか、そういう部分で非常に効果が高いと思いますので、ぜひ効果的な設置という部分でしっかりと取り組んでいただきたいと思います。  あと、最後になりますけれども、411ページ、こども科学館管理運営についてお伺いいたします。  こども科学館については、御案内のように、今年度、大横保健福祉センターが新しく開館され、この地域には商工会議所も近くにございますし、きょう、朝、通ってきましたけれども、大横町公園もございますし、今後のいろいろな、行政目的はそれぞれもちろん違うわけですけれども、このこども科学館のポテンシャルというものを上げていくといいますか、そうした意味でも非常にポテンシャルが上がった地域になったな、またそれを生かしていくべきだなというふうに思っております。  それで、私も最近、こども科学館の横を通りましたら、館長が陣頭指揮でお客様をしっかりと誘導されて、私は非常に感銘深く、御挨拶をさせていただいたんですよね。そこで、こども科学館なんですけれども、これも1点、今後の集客、そしてまた持続的に発展していくという視点においては、単に成果というわけではありませんけれども、やはり八王子の大きな目玉になっていただきたいな、そんな思いでございます。  それで、1期目の文教経済委員を務めさせていただいたときにもたしか質疑させていただいていると思うんですけれども、ここにはハチオウジゾウの牙の化石が展示をされております。まず、端的で結構ですので、このハチオウジゾウというのは、なぜハチオウジゾウなのか、端的に確認をさせていただきたいと思います。 264 ◎牛山こども科学館長 ハチオウジゾウについての御質疑です。平成13年なんですが、2001年に北浅川河川敷、清川のところの河川敷のところで、慶應義塾幼稚舎の相場先生が発見したものになります。臼歯6本、牙2本を発見し、平成22年に230万年前の新種と認定されて、八王子という名前をつけてハチオウジゾウと命名されたものになります。 265 ◎五間浩委員 非常に端的に答えていただいて感謝いたします。それでは、本市がそのハチオウジゾウ、太古の昔の八王子に生息していた化石を象と認定されて、ハチオウジゾウという命名になったということなんですけれども、では、なぜ今、こども科学館に陳列されているんですか。この辺の淵源について。 266 ◎牛山こども科学館長 自然の化石ということで、科学館に関係して、こども科学館で展示させていただいています。 267 ◎五間浩委員 ですから、化石ですから郷土資料館でもいいわけですよ。しかしながら、こども科学館にそれが展示をされているということは、やはり子どもに昔の八王子のこういうさまを伝えるとか、子どもに親しんでもらうとか、いろいろな視点がある中で、今、こども科学館にあると思うんですね。そういうことですよね。 268 ◎牛山こども科学館長 小さいお子さんも来ますし、小学生も来ますので、ぜひ太古に象がすんでいたようなところを子どもたちにあらわしたいということで、こども科学館に展示させていただいています。郷土資料館のほうは歴史系の博物館になっておりますので、こども科学館のほうで自然系の化石を展示させていただいています。 269 ◎五間浩委員 ありがとうございます。私が何を申し上げたいかといいますと、結局、子どもに太古の昔の象の化石をごらんいただいて思いをはせていただいて、いろいろな部分で教育につながったり、八王子の郷土愛につながるとか、いろいろな視点が出ると思うんですよ。そうした意味でしっかりと、キャラクター化するとか、あとゆるキャラにするとか、夏休みにコニカミノルタがネーミングライツをして、さらに中心拠点にしていかれるんでしょう。そうした意味では、ぜひこのハチオウジゾウを生かした地域活性化に結びつけるようなものに、例えば夏休みとかいろいろなイベントのときに、あそこにハチオウジゾウがいるからみんなで会いにいこうというふうな、そんな視点を持ちながらそういう展示もしていただいたり、復元の絵があったり、復元のそういういろいろなものが膨らんでくるわけですけれども、復元の模型とか、いろいろあると思うんですよね。そうした意味では、ぜひこのハチオウジゾウを生かした取り組みを御検討いただきたいなというふうに思います。  それで最後に、これは理事者にお伺いして終わりたいと思いますけれども、昭島市では、御案内のとおり、くじら祭が行われております。これも1期目の文教経済委員会で私は申し上げたと記憶しているんですけれども、いわゆるあそこが、昭島市がなぜくじら祭なのか。これはもう御案内のとおり、あそこでクジラの化石が出土したわけですよね。それを昭島市の人たちは一つのシンボルと見立てて、つまり、昭島市は太古の昔は海だったわけですよ。海だったがゆえに、くじら祭があるんですよね。クジラを象徴化させてお祭りにして地域活性化に結びつけて、昭島の太古の歴史に思いをはせるような、そういう取り組みにつなげておられる。  そうした意味では、八王子もこのハチオウジゾウという象徴的なすばらしい動物が生息していたわけですから、これを活性化といいますか、教育もそうだし、経済の部分、地域の活性化に向けて、しっかりと活用していくような、そういう取り組みをお願いしたいと思いますが、これは理事者はどちらになるかわかりませんけれども、御答弁をお願いします。 270 ◎中村副市長 今ずっと話を聞く中で、八王子をどう活力、そして魅力ある、そしてにぎわいを創出するかといったときには、さまざまな資源があろうと思います。その中の一つとして、学習の資源としてのハチオウジゾウ、あるいは観光資源としてのハチオウジゾウ、さまざまな使い方があろうかと思います。今、話を聞きながら、実を言うと、平成29年、100周年になりますから、それに向けて今さまざまなイベント等を企画、検討しているところでありますから、それに対して、今回のこの今のお話につきましては、戻りまして、記念事業課というところがありますので、ハチオウジゾウで何ができるか、その辺、こども科学館と協調しながらちょっと議論させてください。 271 ◎五間浩委員 中村マジックをここで生かす一つの場面だと思いますので、ぜひ積極的な御検討をお願いして、質疑を終わります。ありがとうございます。 272 ◎小林鈴子委員 それでは、最後になりました。何点か質疑させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず初めに、353ページになります。ここのところでは子どもの安全対策についてお伺いしたいと思います。  ある事件がちょっと起きましたので、そのことについてお話をまず聞きたいと思います。9月14日、ある中学校で生徒がナイフのようなもので3ヵ所切りつけられた事例が発生しました。これは学校にメールが流されたようですけれども、これはどのような事件だったんでしょうか。 273 ◎斉藤統括指導主事 本件につきましては、今御指摘いただいたとおり、9月14日につきまして、市内中学校の近隣のコンビニエンスストアで、そちらの中学校に在籍している生徒が不審な男に切りつけられたというふうな情報が指導課のほうに寄せられたものでございます。結果的にはこの生徒の虚言であるというふうなことが明らかになっておりまして、事件性はないというふうなことで各校のほうに最終的にはお知らせしたものでございます。 274 ◎小林鈴子委員 この連絡、保護者の方からお聞きしまして、もう急いで現場に行きました。それで、コンビニというふうになっていましたので、そのコンビニの中に入ってお店の人に聞いたり、近所で工事している人に聞いたり、通っている人に聞いたり、いろいろして、本当に何かがあったら大変だという思いですぐ駆けつけました。そういうふうにした人というのは私だけではないと思います。このときに教育委員会としてはどのような対応をされたのか、ちょっとお聞かせください。 275 ◎斉藤統括指導主事 本件につきまして、第一報が入りましたのが午前11時50分でございます。このときに、警察が学校に行き、本人から聞き取りを始めたのですが、最終的に、その本人が警察のほうに行って聞き取りをするというふうな形になったために、それ以上、学校から情報が入ってこないというふうなことになりました。ただし、午前11時50分というふうなことで、特に小学校の低学年が下校する時刻を考えると、この情報の信憑性が明らかになっていない時点ではありましたけれども、学校のほうに連絡をする必要があるとこちらで判断いたしまして、12時41分付で学校の校長、それから副校長、学校の組織宛てにメールで情報を送らせていただいたところでございます。  その後、関係者及び関係各課のほうに情報提供を行いながら、警察等から情報をいただけるよう働きかけていたところでございますけれども、15時20分になって警察のほうから連絡があり、先ほど申したとおり、生徒の虚言であったということが明確になったために、今度は15時37分付で、再度、学校のほうに、このようなメールを送ったんだけれども、お知らせした内容の事実は発生していないと、そのような旨の連絡をさせていただいたところでございます。 276 ◎小林鈴子委員 わかりました。それで、今、教育委員会からそういうメールをいただきました、2回ほど。学校というのはそれぞれ、全小中学校ということでよろしいんですよね、流したのは。それで、その学校というのはどういうような対応をとったんでしょうか。 277 ◎斉藤統括指導主事 各校のほうでは、私ども教育委員会から出したメールのほうを受けまして、特に本件に関する中学校の周辺の学校につきましては、集団下校もしくは保護者への引き渡しというふうな形での対応をとらせている学校が多くございます。それから、文書で保護者のほうに知らせるものを作成する、それからホームページのほうで公開をして注意喚起を呼びかける、それから保護者に対して一斉メールを活用して情報を流しているというふうなことを行っているということです。それから、この近隣ではない学校におきましては、できるだけ複数の子と一緒に帰るようにというようなことでの下校指導を行っている学校もございます。 278 ◎小林鈴子委員 教育委員会がちょっと流したものをいただきました。しかし、それぞれ学校は、これを受けて、その学校の判断でいろいろな流し方をしていたというのがあると思うんですね。それによりまして、この学校ではこのことが詳しく流れている、この学校では本当に詳しくないから、何であなたたちは知っているのか、ここは詳しくないわよというような話もすごく流れて、それがまたメールで流れるわけですね。それとか、その学校ですばらしかったのは、もう全部、犯人が入ってこないように施錠しました。だから、申しわけないですけれども、安心してお迎えに来てくださいと流した学校もあるし、ただ、こういうことがありましたから引き取りに来てくださいねと流した学校もある。こういういろいろな学校がありまして、その対応の仕方というのが全然違っていたわけなんです。そういうものというのは把握していますでしょうか。 279 ◎斉藤統括指導主事 特に、この情報が流れた後、地域、それから保護者等が不安になるというふうなことがあったり、また、各校または関係各所のところでの情報の流し方というのも違っていて、そのあたり、情報が錯綜したということは把握をしております。今回、こちらとしても、先ほど申した事情があり、情報の信憑性について確認でき切れないまま学校に流してしまったというところがあり、反省するところもあるところでございますが、できるだけ学校のほうでも、最低このことは保護者または児童・生徒に伝えてほしいというふうな情報がきちんと流せるような形に今後生かしてまいりたいなと考えております。 280 ◎小林鈴子委員 今の御答弁で、最低このことは知っておいてもらいたいといって流したものが、その学校によってばらばらだったということだと思うんです。それによって地域の人たちが本当に混乱をしていまして、私もかなり問い合わせをいただきました。それと、学校の人たちもそうなんですけれども、近隣の方たちは、この初めの第一報だけ聞いていて、これは、先ほどの言い方では虚言だったというふうに言われましたけれども、そのことを知らないで、ずっと近隣の人でおびえている人がいたんですね。それは夜まで続いた。知らない人は、次の朝までそういうふうな思いで一夜を過ごしたという方も伺っております。学校も大変でした。保護者も大変でした。近隣の方も大変でした。やはり私のところには、こういうような、この学校は詳しく言う、この学校は詳しくないと、学校というのはばらばらだし、まだまだ開かれた学校ではないわねというようなお声もやはり届くほどだったんです。そういう面では、私は、この生徒がやはり今回こういうような虚言、メールで流れたのは自作自演だったというような、メールでももう流れてしまっているんですね、皆さんのところに。だから、自作自演ですよと言うと、私のところにもやはりそうだったのねというようなメールも来ました。  これだけ大きな問題になった今回の事件だったんですけれども、一つだけよかったのは、これが本当ではなくてよかったというのはすごく言えることなんですけれども、やはりこれが本当のことだったら、ちょっと対応がお粗末だったのではないかなというふうに思いましたので、今回、こういうふうに聞かせていただいております。  この生徒に対してはどういうふうにしたんですかという御意見もかなり来ているんですけれども、この辺はどうでしょうか。 281 ◎斉藤統括指導主事 本件が起きた後、この生徒についてはまた学校のほうに登校する形になり、学校で詳しい状況のほうは聞いております。生徒につきましては、これほど大きな話になるとは思わなかったというふうなことで反省の色は見せているということではございますが、やはり影響の大きさについては学校のほうからもまた指導しているところでございます。  私どもも、先ほどお話しいただいたとおり、本件につきましては事後の対応につきまして反省するところも多くございます。私といたしましても、このことが終わった後の小学校長会、中学校長会で事の経緯についても報告するとともに、対応についてもお話をさせていただいたところでございます。できるだけ学校のほうにもわかりやすく、統一した対応がとれるように、教育委員会でも、メールの出し方も含めまして、今後、反省して、改善に生かしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 282 ◎小林鈴子委員 その生徒、何か元気に学校にお見えになっているということで、それはよかったなというふうに思っております。  私は、今回のこの事件なんですけれども、以前よりいろいろと要望もさせていただいておりますけれども、私たち議員にもやはりこういう情報というのは入れてほしいということを今まで何回もお願いしていたことだと思うんです。今回のこのことというのはそれには該当しなかったんですかね。私は、やはりしっかりと連絡はいただきたかったなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 283 ◎斉藤統括指導主事 本件につきましては、警察の動き等を見ても、かかわりのあるコンビニエンスストアの周り等で余り大きな動きがなかったことや、さまざまな情報のところから、虚言である可能性と本当に起きた可能性というのを両方にらみながらというようなことでの対応になってしまったというところがあり、議員の皆様への連絡というのがどうしてもすぐにできなかったというふうなところがございます。  ただ、特に委員におかれましては、児童・生徒の生命に関することはすぐに知らせてほしいと毎度のことに要望いただいているところでございますので、今回、そのあたりが抜けたところというのは大きな反省点だと感じておりますので、そのあたり、また改善につなげてまいりたいと考えております。 284 ◎小林鈴子委員 こうやってお話しするのは、子どもたち、生徒のことを真剣に考えているから、こういうふうにお願いしておりますので、その辺は酌みとっていただきたいなというふうに思います。  あともう1点なんですけれども、やはり教育委員会の対応の仕方で大きくいろいろなことが変わってくると思うんです。メールの流し方一つでも、いろいろなことを全部書いて、それでそれをチョイスして学校がメールの文をつくって流すのではなくて、こういう流し方をしてくださいねと教育委員会が統一すればいいわけですよ。そうすれば、同じものが全部の小中学校に流れているわけですから、いろいろな問題というのは出てこないというふうに私は思うんですね。だから、そういう対応というのも今後していただきたいと思いますし、今回、いろいろな対応の仕方で課題も出てきた。生徒の指導に対しましても、こういうことをしなければいけないというのもやはり課題が出てきたというふうに思います。今後、しっかりと対応していただきたいと思いますけれども、これにつきましては学校教育部指導担当部長にお願いいたします。 285 ◎山下指導担当部長 今御指摘がありましたとおり、今回の件につきましては、情報の流し方、周知の仕方、対応の仕方等でいろいろ課題も見られたというふうに考えております。今回の件につきましては、当初から警察のほうも、全体に配備をすることなく、本人の言葉がどうかということで思慮していたという部分もありまして、その中でとにかく一報を入れようという動きの中で、ちょっと対応の精度が落ちたところがあると思います。  本来であれば、これまでも、例えば不審者情報にしても、犯人の特徴をどこまで流すかというところも含めて、確認をとった通知を出しているんですが、そのあたりのところについても、今後、再度確認をしていきたいと思いますし、今ありましたとおり、学校の流し方ということについても、当然、各学校が主体的に、もっとこういうふうにするというのを足していくという部分は必要ですけれども、やはり市民の皆様のことを考えると、ある程度統一的な見解をするということ、それから必要なところにきちんと情報を届けるということについては、今後、きちんとさせていただきたいと思っております。 286 ◎小林鈴子委員 ぜひお願いしたいと思います。  引き続きまして、もう1点、子どもの安全対策についてなんですけれども、通学路の安全点検、26年度も行ったと思いますけれども、これはどのように実施されたんでしょうか。 287 ◎野田保健給食課長 平成26年度の通学路点検についての御質疑でございます。26年度は、1点は、警察署から依頼があった通学路点検を実施しております。もう一つは、通学路合同点検というものを実施しております。  1点目の警察署から依頼があったものにつきましては、平成26年9月の世田谷区で起きました、下校中の小学生が軽トラックに追突されて死亡した事件を初め、通学路において児童が巻き込まれる重大事故が多発傾向にあることを踏まえまして、抜け道になっている交通量が多い通学路につきまして、警察署からの依頼により合同点検を11校において実施したものでございます。  また、学校からの依頼によります、通年実施しております通学路合同点検につきましては、7校で実施したところでございます。 288 ◎小林鈴子委員 警察からの依頼、また学校からの要望ということで点検をしてくださったようでございますけれども、どのような要望があったのか、それと同時に、どのような対応をされたのか、伺います。 289 ◎野田保健給食課長 全部で18校で実施をしたところでございます。一番多いのは、一時停止線の規制ですとか横断歩道の再標示、白線の塗り直し等が多いんですけれども、全部で57件の要望がございました。既に対応しているものが36件、路面の標示や停止線の再標示、一時停止規制等がございます。対応中といたしましては7件、協議中が7件、現在対応を検討しているところは2件となっております。 290 ◎小林鈴子委員 まだちょっと対応ができていないというところもあるようでございますので、しっかりとこれからお願いしたいというふうに思います。  地域の道は、やはり道の状況というのも変わりますし、車の量というのもそのときによって大きく変わってくるというふうに思います。今回は、警察のほうで抜け道ということで、本当に本市で事故がある前に対応して、点検してくださったということはすばらしいことだというふうに思いますし、これからもやはり学校の安全点検というのは進んで取り組んでいただきたいというふうに思いますけれども、この辺の御決意をちょっと学校教育部長にお聞かせいただきたいと思います。 291 ◎廣瀬学校教育部長 やはり今お話のありましたとおり、通学路につきましては子どもの生命を守らなければならない非常に重要な場所だというふうに認識をしております。今、57件の要望があって、36件が終了しているということで、まだ終わっていないところもございます。我々だけでは解決できない部分もございますので、庁内連携をしてしっかりと対応していきたいというふうに考えております。 292 ◎小林鈴子委員 どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、引き続き、354ページの小学校通学路への防犯カメラ設置について伺います。これは総括質疑でももう質疑いたしましたので、ちょっと要点だけ質疑いたします。  ちょっとこれは新聞に出ていたんですけれども、防犯カメラつき自販機で犯罪防止というふうに出ておりました。これは奈良県の大和郡山市で、警察署とNTT西日本と、それと地元の市と、三者協定でこの防犯カメラつき自販機というのを設置したそうであります。8月に設置したようなんですけれども、初期費用は市が負担したけれども、あとの防犯カメラシステムの利用料とかネットの回線料とか電気代などは自販機の売り上げで充てるというようなことで、あとは無料でできるというような、こういうようなものも出ていたんですね。私は、お金を出してこの防犯カメラというものをつけてほしいと、総括質疑のときには思っていたんですが、その後、こういうようなものがあるということで、無料でできるんだったら、こういうのも活用して、ぜひつけていただきたいなと思うんですけれども、この辺に関して、こういうことというのは知っていましたでしょうか。 293 ◎野田保健給食課長 今、委員から御指摘いただきました自動販売機に防犯カメラの機能がついているということに関しましては、人が多く集まる公園や文化施設等、また、先ほどお話がありました、大和郡山市においては駅の自由通路にそのような防犯カメラつきの自動販売機を設置して、売上金等を活用しており、その他導入をしている自治体については、ふじみ野市を初め複数あることは承知しております。 294 ◎小林鈴子委員 それだけ承知していたんだったら、もういろいろ研究してくださっていたんだったら、いろいろな方法で設置できるようにぜひ進めていただきたいなというふうに思います。小学校は1校につき5台つきますけれども、まだまだ危ないところというのはありますし、また、中学校でも、範囲が広いということで、これを活用して設置していただきたいというふうに思いますけれども、今後、この方法で、また中学校にも拡大をということで、先日、教育長に前向きな御答弁をいただきまして、本当にありがとうございました。きょうは、せっかくですから学校教育部長にもお答えいただければと思います。 295 ◎廣瀬学校教育部長 自動販売機につきましては、通学路限定でいいますと、苦情も非常に多くいただいているところでございます。新たな自動販売機が設置されたというようなことで、その向きが悪いとか、子どもがいたずらをするとか、非常にありますので、なかなか通学路にその自動販売機を活用してダイレクトに私有地に自動販売機を設置して防犯カメラを設置するというのは、相当検討の余地があるのかなという気はいたします。ただ、市の学校以外の施設でそういうものを検討するというのは十分考えられることかなというふうに思っています。ただ、通学路に限定させて言わせていただきますと、なかなか厳しい状況なのかなというふうには思っております。 296 ◎小林鈴子委員 通学路ではちょっと厳しいかもしれませんけれども、中心市街地とかいろいろあるわけでございます。学校教育部長にそれを聞いてもちょっと申しわけないと思いますので、それはしっかりと要望をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、次にまいります。405ページの郷土資料館管理運営についてでございます。  それで、ここには、年間入館者数が2万369人で、歴史相談・図書閲覧が293人になっておりますけれども、ここ数年間の推移、それに対してどういうふうにお考えなのか、お聞かせください。 297 ◎中正文化財課長 入館者数についてのお尋ねでございますが、25年度は293日、26年度と同じ開館で2万1,393人。それに比べますと1,024人の減となっております。歴史相談と図書閲覧に関しましては、233人でございました。また、24年度につきましては入館者数が2万7,209人、26年度と比べますと6,840人の減となっております。 298 ◎小林鈴子委員 これは入館者数がすごく少なくなっているというふうに思うんですね。それで、私も幾つか原因はわかるんですけれども、その辺はどういうような原因だと思いますか。 299 ◎中正文化財課長 1つには、少し前のことになりますけれども、市民会館がなくなりまして、オリンパスホールが開館したということから、市民会館にお立ち寄りになるついでに郷土資料館に寄られていた方が、そういう方がなくなったというのが1つ。それから、八王子消防署が隣の駐車場にできたことによって、郷土資料館がちょっと外から見えにくくなってしまいまして、また駐車場がないのではないかというふうに思われてしまっていることから、なかなかふらっと寄ってこられる方が減ったのかなというふうに考えております。 300 ◎小林鈴子委員 郷土資料館、何か寂しい思いをされているななんて、ちょっと今の御答弁で思ったんですけれども、歴史資料購入費も、ここを見ますと、えっ、26万3,420円で、本当にすごく少ないな。これは聞きません、もう。でも、今、郷土資料館の中にはもう資料がたくさんあって、私も今回、図書を閲覧させていただいたんですけれども、片倉製糸貿易株式会社、八王子製糸場のことを調べたり、富岡製糸場のことを調べたりしたときに、すごい資料があって、学芸員の方も知識が豊富で、いろいろな資料を出してくださって、私、もう感動したんですね。こういうのを調べた横は事務所だった。声は丸聞こえというような状況の中でお勉強させていただきました。  また、今、特別展をやっている。きょうまでですね。昭和の戦争と八王子展ということで、戦後70周年の特別展。それはいつも特別室だけで小ぢんまりしていたんですけれども、今回はずっと広く展示をされていたということで、私、本当にすばらしい展示だなというので、ホームページとかフェイスブックでしっかり周知しておきましたので、皆さんも行ってくださいと、もうきょう終わってしまいますけれども。それで、すごくすばらしい。しかし、郷土資料館の中へ入りますと、薄暗い感じでバリアフリーにはなっていないので、高齢者とか障害者の方はなかなか来にくいのかなと。まず階段を上がらなければいけないというところからね。それで1階から2階にも、何か皆さん一生懸命、いつも車椅子も持ち上げてやってくださっているようでございますけれども、その辺もちょっと残念だなというふうに思っております。  それで、今回、ここに修繕料が7万4,412円でありますけれども、この金額でどのようなことをするのかな。建物はもう築48年たっておりまして、48年たっている。耐震化はこの予算で大丈夫なのかなとちょっと心配なんです。その辺、いかがでしょうか。 301 ◎中正文化財課長 修繕料につきまして聞きたいということですけれども、昨年は展示ケースの照明などの修繕を行っております。通常の維持管理の中で、なるべく修繕が発生しないように部品の取りかえなどを行っておりますが、確かに施設が老朽化していることもございまして、今後の故障箇所によってはまとまった修繕費が発生する可能性があるとは考えております。  耐震につきましては、過去の診断の中で、地下の収蔵庫の一部の部分が地震に対する耐力が弱いというような結果になっているところでありますが、それに対しましては、消防訓練や避難訓練などを実施して対応しているところでございます。 302 ◎小林鈴子委員 済みません、ありがとうございます。かなり厳しい状況のようでございますけれども、以前、この郷土資料館につきましては、市長が100周年に向けて郷土資料館と公文書館との複合施設の総合情報館をつくっていくという考え、方向性を示されました。また、市では、26年2月に八王子医療刑務所用地活用検討専門家会議を設置し、八王子市医療刑務所移転後の用地の活用について今検討がされておりました。ことし5月には専門家会議検討経過書が作成されて、6月と7月に意見交換会が開催されました。その中で施設組み合わせ案が出ているんですけれども、公園、緑地と郷土資料館というのは4つの案の中に全て入っていて、ほかに図書館とか文化施設や多目的屋外空間等が入っておりました。  この郷土資料館というのは、昭和42年に開館し、市制100周年のときにはちょうど50周年になりますね。やはり私は、今、先ほど申し上げましたように、障害者、高齢者、子どもも、本当にバリアフリーにして安心して来ていただけるようにというふうに思いますし、今、収蔵品ももう本当にたくさんあって、あふれているというふうに思います。今のままではもったいないなというふうな思いもあります。ですので、今後、八王子医療刑務所用地活用計画を策定していくと思いますけれども、方向性をしっかり出して、この郷土資料館、やはり建設をしていただきたいというふうに思います。そこで、文化、学びとしての担当所管の理事者に、このことについて、今後の見通しについて中村副市長に御答弁いただきたいと思います。 303 ◎中村副市長 今、平成29年の開館50周年、それからもう一つ、100周年という、そういう展開の中で、郷土資料館の建てかえ、当然議論しなければいけないし、また議論しているところです。適地、どこに建設をするかというのは、まだこれは決まっておりませんが、少なくとも100周年のときは、過去の100年、そして未来の100年ということで今テーマで議論しておりますので、先ほどこども科学館の話もありました。これはまさしくこれからの100年の話として、こども科学館のリニューアルということで今取り組んでおります。郷土資料館につきましても、その100年、過去の100年の彩、さらに過去の先人たちということの中で、この郷土資料館につきましては、100周年のときにどうあるべきかという絵を描くための今議論をさせていただいている。100周年のときに郷土資料館の絵を皆さんにお示しし、そしてその後、建設という形で、ぜひしっかりとここで議論していきたいなというふうに思っていますので、今の小林委員のお話につきましてはしっかりと受けとめて、そして反映していきたいと、そのように考えております。 304 ◎小林鈴子委員 済みません。御答弁、本当にありがとうございました。もう本当にこれから頑張っていただきたいと思います。しっかり応援させていただきます。  あとちょっとありますので、284ページの事業資金助成についてお聞かせいただきたいと思います。ここのところで今回お聞かせいただきたいのは26年度の改善点につきましてちょっとお聞かせください。 305 ◎原田産業政策課長 事業資金制度におきます26年度の改善点でございますが、事業資金制度については、常にこれまでの利用実績を鑑み、ニーズに基づいた改善をしているということでございます。具体的には、24年、25年の実績を鑑みますと、比較的大きなところは多額の融資を受け、実は東京都の制度も併用しているということが多いということがわかりました。とすれば、このような一定規模以上の企業については東京都の融資の活用を促すと。市とすると、より小さいところに重点的に支援していくと、そんなふうに考えております。具体的には、企業活力支援制度、製造業でいうと20人以下の小さいところ向けなんですが、こちらに関しては、金融機関と調整し、利率を下げるとともに、利息の補助も充実をしているということでございます。 306 ◎小林鈴子委員 わかりました。それでは、これを見ますと、融資の申し込み件数に対する融資件数の割合というのは9割、また5割というふうになっているというふうに思うんですけれども、融資を受けたくても受けられない方というのはたくさんいらっしゃると思います。融資の利用事業者の方の意見、要望というのもしっかりとやはり聞いて、利用したい、使いやすい、活性化するような、ニーズに合った事業資金融資制度の充実を図っていっていただきたいと思いますけれども、お考えをお聞かせください。 307 ◎原田産業政策課長 融資が受けられる、受けられないとなりますと、どうしても信用保証協会の審査がございます。ただし、委員がおっしゃられた使いやすい融資というものは大変重要になりますので、私ども、常に融資を受けた方にはアンケートをとっております。その中身については、会社の今の課題または現行の制度に対する要望等々を伺っております。また、こういう結果と、あとこの融資を取り扱っている金融機関担当者との情報交換を適宜踏まえる中で、常にニーズに合った融資になるよう改善をしているという状況でございます。 308 ◎青柳有希子委員長 他に御質疑はありませんか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 309 ◎青柳有希子委員長 質疑なしと認め、本件についての質疑は終了しました。  進行します。  次は、特別会計歳入・歳出について御質疑を願います。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 310 ◎青柳有希子委員長 質疑なしと認め、本件についての質疑は終了しました。  進行します。  以上で、当分科会に付託されました決算の質疑は終了しました。  なお、当分科会の報告については、正副委員長において取りまとめたいと思いますが、御一任願えますか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 311 ◎青柳有希子委員長 御異議なしと認め、そのように御了承願います。  以上をもちまして、文教経済分科会を散会します。                                     〔午後4時33分散会〕 © Hachioji City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...